自分は仕事の関係で、平日休みという事も結構あるのですが、一人で練習に行くという事はあまりありません。というのは、もし転けてケガしたりすると、自分一人では処置ナシですので、練習は複数人で行く様に心掛けているからです。ましてや、9月の膝の怪我がまだ治りきってない今は、なおの事です。ところが、とっしー殿もたまたま休みで谷田部に練習に行く、というので、コレ幸いに自分も練習に行く事にしました。というのも、この間、ラジエターブレース付けたり、ピボットレバーをCPからFPに変えたりしたので、週末のスクールまでに試乗しておきたかったのです。


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朝一番に到着
少々肌寒かったものの、バイク日和りでした





■コースを歩いて

   いつもは休日なので道路は空いているのですが、平日は混んでるかもしれんと思い、ちょっと早めに出掛けたものの、下り線は空いていて、朝0740時にはコースに着いてしまいました。当然、誰もいません。ちょこっと仮眠したあと、コースを歩いてみました。
   先週土曜日に雨が降ったせいか、全体的に湿った感じで、カチカチツルツルなところはブルで掘り返してありました。そのまま歩いて9月に転けた坂まで行ったのですが、バイクで走ってる時は、それなりの坂だと思ってたところが、自分の足で立ってみると、大した事ないただのスロープで、飛んでる様に感じるのも坂の向こうが低くなっているからだけでした。何でこんなところで滑って転けて、靱帯痛めるほどのケガしたんかなー、という感じ。
   しかしまぁ、しょーもないケガする時ってのは、「何でこんなとこで」って場合が多いものです。ケガすると、ちょっと苦手意識も出て来ますので、その克服のために走るつもりでした。

■初級コースで勘を取り戻す

   とっしー殿も来たので、ちゃっちゃと準備を済ませて走ろう〜っと思ったら、CRF250Rモルゲンシュテルン号のエンジンが掛かりません。エアクリーナーも付けたしマフラーの栓も抜いたし、ガソリンはもちろん入ってるし、こうなると具合の悪いところといえば、プラグくらいしか思いつきません。満タンにしたタンクを外して持ち上げるのは嫌ですが、仕方ないのでプラグを交換しました(まだ6時間しか乗ってないのに、、)。それでも掛からないので、おかしいなーと思い、10CRFの時にモトロマンで聞いた「キルスイッチ切って、素早く10回キックして、再始動する」ってのをやってみると、やっと調子よく掛かりました。
   まずは初級コースをゆっくり走る事にしました。コースの人にも、朝一番は滑り易いところもあるので注意して下さい、と言われたのでその通り走りましたが、まぁ、元々慣れたコースですので、徐々にピッチをあげていきました。走りながら注意したのは、コーナーリングでアウト側の腕の肘から先を捻ってハンドルを押せる様にする事、ジャンプの踏み切りの時の目線が下がらない様にする事。これだけでかなりスムーズに走れる様になりました。
   ただ、レバーは付け替えたばかりなので若干調整したのと、今回初めてリアサスのサグを計りました。実はかなり沈み込んでいたのですが、規定値まで締めて沈み過ぎなくても困るので、2周だけ締めてみたのですが、これで大分ジャンプが楽になりました。ただ、コーナーでは今までの感じで乗ってるとサスの沈み込みが少なくなって硬い感じがしました。ちょっといじるだけで、違いが分かる体になったみたいですw
   その後、少し本コースの方を試走してみたのですが、まだ地面が湿ってて滑りやすそうなのと、コースのレイアウトがちょっと変わってて、前の様にはスムーズに走れませんでした。まぁ、無理のない程度に2周ほど走って休憩しました。

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二人とも2012年モデルのCRF250Rなので
あれこれ相談してあれこれいじれますw



■初めてのサグ出し

   今回、初めてリアサスのサグ出しをしてみました。2年前に10CRFに乗り換えた時よりも、遺憾ながら明らかに体重が増えていて、サスがボヨンとした感じになっていたからです。CRFの場合、エアクリーナーボックスの脇から、何か棒を突っ込んでハンマーでスプリングのアジャスターを緩める事が出来ます。(自分は8mmのT形レンチで叩きました)
   まず、規定値では、空車(スタンドでバイクを上げた状態)で、シートを止めてるボルトからリアアスクルシャフトまでの距離が605mm、乗車状態で505mm、つまり、100mmがサグ量と決められてます。で、自分が乗ってみると、乗車状態で545mm……つまり、40mmほど沈み過ぎている訳です。
   そこで、アジャスターを締込まねばならない訳ですが、まず作業を始める前に、アジャスターにマジックインキでマーキングする事。これをしないと、1周なのか半周なのか分からなくなります。それをやった上で、とりあえず1周締めてみましたが、大して差がない。そこで2周締める事にしましたが、それでも538mm。つまり、7mmほどしか変わりませんでした。ただ、調子に乗ってどんどん締めていくと、スプリングが締め過ぎられて却って駄目になると思い、とりあえず2周で乗ってみる事にしました。
   でも効果は絶大で、ジャンプがとても楽になりました。今まではアクセルワークで何とかしようとしてたのが、サスの反発力で飛べる様な感じです。その代わり、コーナーリングの時にサスがちょっと硬いかな、という感じになりました。ただ、全然前よりは乗り易いです。
   規定値通りにサグを出すのは必要な事でしょうが、自分みたいに目方のある人は、ハードスプリングに換えた方が良いかもしれません。逆に目方の軽いとっしー殿は、サグ量がマイナス10mmだったので、ソフトスプリングに換えた方がいい感じになるんじゃないかと思います。

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この隙間からTレンチを突っ込んで、プラハンマーで叩きました
サグ量は誰かに計って貰うとやりやすいです



■走り込まないと……

   午後からは本コースの走り込みをやったのですが、どうにもスムーズに走れない。コースが変わったのもありますが、やっぱり勘が鈍ってる感じでした。まぁ、こういう時は辛抱して走り込んで、身体を慣らしていくほかありません。
   最初は2速オンリーで走っていたのですが、そのウチ、直線や大きなカーブでは物足りなくなってきました。ただし、2速では物足りなくても、3速ではエンジンの回転が落ちる、というのではダメなので、さらに走り込んで、回転が落ちない程度になってから、3速に上げれる所はあげて走るようにしました。
   今まで、奥のテーブルは飛びきった事がなかったのですが、今回はちょっと頑張ってチャレンジしてみる事にしました。テーブルに向かう前に、登りの段々のコブで車速がどうしても落ちてしまい、かつ右コーナーなので開けきらないままテーブルに入る様な感じなので、コーナー曲がってから気合い入れてアクセルを開けて、そのままアクセルを戻さず姿勢に注意しながら飛ぶ様にしました。すると、何度目かにようやく飛びきれる様になり、飛んでしまえば意外に楽だという事が判りました。ただ、膝の調子の事もあるので、その後は大人しく走りましたがw
   とは言え、全般的にはトロくさくともスムーズだった7月頃の感じに戻るには程遠い感じで、コースに慣れるのも帰り間際という感じでした。まぁ、今日はいい汗かいたなー、程度で今回の練習は終了しました。

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この時期、陽が落ちるのが早いので
1500時頃には練習をやめて撤収しました



   休憩中にとっしー殿とあれこれ話しをしたのですが、自分らみたいな社会人の素人にとって、モトクロッサーは健康器具である、コースを走るのは健康増進のためである、と考えた方が前向きだと思います。より上手に、より早く走りたい、というのは当然の欲求としても、その前に安全でスムーズに、楽しく運動できるかどうかの方が大事ではないでしょうか。それが出来たら、スピードというのは次第にあとからついてくるんじゃないかと思うのです。