前回、デコボコランドでご一緒したとっしー殿と、今度は(ほぼホームコースの)谷田部エンジョイスポーツランドで練習しましょう、という風に話しをつけていました。デコボコランドはチュルチュルのイメージですが、谷田部はグリップしまくりの印象しかありません。つまり、日頃習ってる事を十分にやれる、という事です。
   今回は、自分らの他にも、スクールの先輩のOトさんやH少年、サーキットのオカミ殿(年に一度、ベースキャンプエンデューロくらいでしかお会いしないw)や、本日ラストランのPINKYちゃん(会う度に目のやり場に困るw)とそのお父さん(ZENN殿)も走りに来てました。





■午前中はベストコンディション

   谷田部ESLは何時もそうなんですが、3日も晴天が続くと地面が乾いて走り易い状態になります。その様な訳で、基本的な練習にはもってこいと思っている訳ですが、今回もそうでした。
   まず午前一発目は、初級コースで体慣らし。固めるとこ固めて、息抜くとこ抜いて、徐々に感じをつかんで行きます。慣れて来た頃に、中級コースへ。こちらでもいきなりバンバン走らずに、まずは調子を見る様に走ってみました。路面コンディションはやはり良く、今日は絶好の練習日和になったなー、と天気に感謝しました。
   ところが、都合3周ほど走って、一旦パドックに戻って休憩していると、にわかに空がドロドロと曇り始め、雷なんかも鳴り始めました。こりゃ雨が来るかしれん〜と、慌ててタープを張り終わると予想通りに雨がザー。そのまま昼休みに突入しましたが、30分ほど雨は降っていました。

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日が陰ると涼しくなる秋になりましたが
やっぱり走ってると汗だくになります



■トリッキーな雨でスリッピー

   雨が上がり、コース整備が終わったという事で、早速中級コースに入った訳ですが、なんとたった30分の雨でコースはズルズル。どこをどう走っても滑る路面でした。こうなったら早く走るとかじゃなくて、如何に転けずにバランスとって走るか、しかありません。以前の自分だったら、辛うじて1周走って、ほうほうの体でコースアウトしてたと思うのですが、前回のスクールで滑る路面の走り方を習い、そこそこ自信をつけて帰って来た事もあって、果敢にチャレンジする事にしました。
   とは言えども、実際に走るとなるとかなり大変で、エンジンの回転あげて車速上げて車体浮かした方が良いとか、リアが流れても逆ハンで肩固めたらそれ以上滑らないとか、色々理論は判っているつもりでも、それが実現できるほど体の方は鋭敏に出来てはいませんでした。とにかく転けない様に走る、出来るだけ走り易いラインを選ぶ、これで精一杯でした。
   それでも3周目には、所々地面が乾き始めましたので、このままバランス感覚の練習を続けるつもりで走り続けました。ところが、奥のテーブルジャンプ(飛びませんでしたが)が奥のコーナーで、インは滑り易いしアウトはこのトロさでは、、と迷ってるうちにアウトバンクの方に行ってしまい、しかも行き足が止まってイン側に転けてしまいました。ブーツから下がバイクの下敷きになったのですが、足の角度が浅かったせいか、膝を捻らずに済みました。
   いやぁ〜〜、イカンなー、と思いつつ、と4周目に突入。開けれる所は極力開ける方針で距離を詰めて行ったのですが、第一ジャンプの手前のコーナーをヨタヨタ走ってる時に、自分の左後方に赤いミニモトが迫ってるのが視野に入ってきました。ところが、フラフラしてて、ジャンプの斜面で、
そのミニモトのラインを塞ぎそうに感じました。そして右にラインを戻そうとして、車体が斜めった時にアクセル開けてしまい、リアが滑って右側に倒れそうになった時に、咄嗟に右足を地面に着けたのですが、その瞬間に右膝がグキ。「やったー!!」と思いつつ、次の瞬間には膝抱えて喚いてました。

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まさかのスコール
散水、散水♪と思ってたのですが
コースの中はエラい事になってました


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うへ〜〜、ちょっと苦手かなー
とか思いつつ走るワタクシ
カメラの前だけでなく、全線気合い入れないとヤバい感じでした




■練習終了

   とにかく右膝が痛いので、坂の斜面でバイクも起こせず、ひっくり返ってたのですが、とっしー殿が気がついてくれて、バイクをコース脇に押し出してくれました。
しばらくすると、他の人も気がついてくれて、コーナーに突っ込んでくるバイクに合図送ってくれたり、自分の両脇抱えてコース脇に運んでくれたりしました。
   膝の痛みは、3年前に木更津でやった時よりははるかにマシだったのですが、それでも自力で立つにはほど遠く、曲げ伸ばしも上手く行きません。当然バイクも自分で乗って帰れないので、駆けつけてくれたZENN殿に回収を頼みました。自分が転けたとき、左後方につけてたミニモトの子もやってきて、心配してくれましたので、「オレが勝手に転けたんやから、君悪い事ないで」と声かけしておきました。転けた自分としては、足は痛いし明日からの勤務はどうなるか不安でしたが、他の人を巻き込まなかったのが幸いでした。
   自力では歩けない、という事で、ウィリー松浦さんが軽トラで運んでくれる事になりました。3年前の木更津の時も軽トラで運ばれた訳ですが、よくよく縁があるんかなー、とか感じてました。何にせよ、3年前に転けて左膝をケガしたのが、スクールに通う決心をした事件だった訳ですが、その後2年スクールに通って、ほとんど似た様な状況でケガした訳ですから、極めて忸怩たる思いがありました。

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救急車に運ばれるワタクシ
右足が伸ばせないので、難儀しました
(撮影:サーキットのオカミ殿)



■事故分析

   結論から言えば、第一ジャンプの手前のコーナーで、左後方からミニモトが迫ってるのが判ったとしても、アクセルを緩めず開けて行けばジャンプの坂を真っ直ぐ登る事が出来たと思います。無意識にアクセルを緩めたのは、ミニモトの子の方が明らかに自分より早そうで、先に行かせたかったからだと思います。
   しかし、アクセルを緩めた事で車体がふらついて左側に寄ってしまい、ミニモトのラインを塞ぐ格好になったと思います。この場合でも、そのままアクセルを開けて斜面を登れば、比較的安全に坂を登れたと思うし、ラインはクロスして接触しなかったのではないかと思います。
   ところが、ここで咄嗟に右にラインを変えようとし、坂を上がれる車速がなかったものだから、アクセルを開けたところ、車体が寝た状態でアクセルを開けた格好になるのでリアが滑って転倒した、という事になるかと思います。
   跡づけでもこういった事が判るのは、スクールで習ってきてるからですが、理論的な事が理解できていても、実際、体が咄嗟に動くかどうかは、練習量とその人の素質の問題だと思います。自分はまだまだ状況に対してオートマチックに体が反応するほど、バランス感覚他が鋭敏にはなっていませんでした。

   前回の2008年の左膝に引き続き、今回もウィリー松浦さんに軽トラで運んで貰う事になったのですが、その他にも多くのライダーの皆さんにお世話になりました。この場を借りて、お礼申し上げます。


午前中はこんな感じで走り易いコンディションでした