自分がツーリング時代に使っていたのは、KTCの二輪向けメンテナンスセットでしたが、これはなかなかよく考えられた厳選された工具セットで、今でもこれがあればかなりの整備が出来るんじゃないかと思います。ただし、あくまで軽量小型を追求した構成になっているので、多少の不便があるのは否めません。

外装外すのに必要な程度の工具が揃ってます
バラで買うよりはお買い得です
その他に、あれば便利な道具に置き換えていったものもあります。例えば、ソケットにスライドヘッドハンドルとエクステンションバーがあれば、十分T形レンチとして使える訳ですが、専用のT形レンチの方が使い勝手が良い訳です。コンビレンチがあれば大抵の用事は出来ますが、別にメガネレンチがあれば作業の効率が上がる場合も結構あります。
当初、自分は手提げの工具箱を使っていたのですが、アレも必要、コレもあれば便利、という具合に増えていき、立派なツールチェストが必要となった訳です。

あれやこれやで工具が増えていき
手提げの工具箱では収まり切らなくなりました
他のベテランの人がどんな風に工具を収めているか、あれこれ見学してみたのですが、キチッと区別して収めている人もいれば、本人で無ければ(もしかしたら本人さえも)判らんようなグチャグチャな収め方してる人もいて、千差万別でした。
そこで自分は、取り敢えず口で説明したら他の人でも判る程度に整頓して収める事もしました。具体的には、
8mmと10mmのT形レンチは外装を外す時によく使います。5mmと6mmのヘキサT形レンチは、ZETAのハンドガードやハンドルクランプに用事があります。ドライバー類も意外に出番があるのですが、短いプラスドライバーはスイングアームからブレーキホースのガイドを外す時くらいしか使い道がありません(でもないと困ります)。エアゲージは乗る度に使いますし、ニッパーはフロントフォークにシールスキンを付ける時、タイラップを切るのに多用します。テープ類を切るのにカッターナイフを入れてますが、実はハサミの方が出番が多いです。予備のボルト類もよく使うサイズが一段目に入っています。万能グリス、ウレアグリス、シリコングリス、ネジロックなどなど小物は、小さい箱にまとめてます。巻き尺は2mの長さの物ですが、チェーンの伸び具合やサスのサグ出しなどに使っています。
もともと、二輪向けメンテナンスセットに含まれていたのは、8mm、10mm、12mm、14mmソケット、4mm、5mm、6mmヘキサソケット、 8mm、10mm、12mm、14mm、17mmコンビレンチでした。その後、作業の幅が拡がるにつれて、工具も増えた訳です。
13mmソケットは、アンダーガードのボルト用です。8mmヘキサソケットは、スイングアームを外す際にブレーキペダルを外す必要があるので調達しました。
メガネレンチは、コンビレンチがある以上、必要はあまりないと言えるのですが、コンビレンチより長くて力が掛けやすいので、リンク回りの分解結合には多用します。また、クラッチレバーのボルトとナットは同寸だったりする事もあり、あって困った事はありません。逆にコンビレンチはスパナに置き換えようかと思った事もあるのですが、必要な径は全部揃っていますので、そのままになりました。
10-12ストレートメガネは、リアのスプロケやブレーキディスクのボルト用です。普通のメガネだとスポークに当たって回しにくいのです。12-14mmのラチェットメガネは11skの製品ですが、これはタイヤ交換の時、ビードストッパーのナットに使います。
三段目は、ラジオペンチやプライヤーなど、握り物系をメインに入れるつもりでしたが、今の所、ウォーターポンププライヤーやワイヤーツイスターなどを買ってないので、貧弱な内容です。
とは言え、あまり要らない物が入っている訳でなく、ピラニアソーは金属部品をぶった切るのに活躍しますし、ノギスはボルトの径を測ったりするのに使ってます。グリップに使うボンドやワイヤーなどもここに入れています。唯一、余り使ってないのが、XR時代にサイドスタンドのスプリングを外すのに使ってたフックレンチですが、ときたまサイドスタンドのスプリングを外すのに四苦八苦してる人に貸して上げてます。
四段目は二輪向けメンテナンスセットには含まれていない、ホイール脱着やタイヤ交換のための工具が占めています。これらは概して他の工具よりも大きい物で、四段目は深みがあるので、必然的にそこに収まったという感じです。
タイヤレバーは自走時代にはキジマのレンチ付きの物を使っていましたが、XRのアスクルナットに対応したものでしたし、タイヤレバーとしての精度はイマイチだったので、KTCのタイヤレバーに換えました。
こちらに入っているソケットは、全部12.7sqです。そもそも力の掛かる所に使う物ですし、でかいトルクレンチが12.7sqだったのでそれに合わせています。スピンナーハンドルも12.7sqです。長さは400mmありますので力は掛けやすいです。
その一方で、ここに入っているトルクレンチは、6.3sq(それに9.5sqのアダプターを付けている)の小さい物ですが、これはたまたまこの段に収まりが良かったから入れているだけです。(二段目には入らない)
ピンスパナは、トルクレンチが使えるように、ホンダ純正のKOWAのものを買いましたが、大してトルク管理が必要とも思えないし、使い勝手から言えばデイトナ辺りの奴で十分でした。
トルクレンチは9.5sqのマイクロクリックS30が一番よく使うのですが(エンジンやミッションのドレンボルトやフロントフォークのロアーとアッパーのボルトなど)、デカいトルクレンチの方はというと、ホイールのアスクルナットやステムナットくらいにしか使いません。まぁ、あった方が安心感があるから、という理由で持っています。
オイルパンは、プラスチックの物が2枚、料理用のステンレスのが1枚ですが、純粋にオイル交換のオイル受けとして使うのなら、ステンレスのバットが一番掃除がし易くて良いです。プラスチックの物は、どちらかというと、リンクなどをバラしてグリスアップする時の部品受けとして使う事が多いです。
この他に、DRCのチェーンカッターなんかも積んでいます。これは昔、XRのチェーンを付けたり外したりする時に使っていたもので、CRFに乗り換えてからは自分では使う用事がないのですが、一緒に走りに行った人でチェーン切ったりして、チェーンカッターが有れば便利だった事が何度かあったので、家で遊ばせておくよりは、という事で積む事にしました。
工具以外の必要なケミカル類は、ホームセンターで売ってるコンテナに詰め込んでいます。パーツクリーナー、チェーンオイル、シリコンスプレー、CRC、エアクリーナーオイル、予備のラジエータークーラント、ブレーキフールド、エアクリーナーオイルのスプレー、などなどです。
オイルフィルタ、ドレンワッシャー、予備のグリップといったスペアパーツも入れてます。また、エアクリーナーにオイルを差すオイラーや、リンクのグリスアップの時に使うニードル入れやニードルを洗う茶漉し、何だかんだで色々使うビニテやガムテープ(養生テープ)、などなど、必要なものは何でもぶち込んでいます。
自分もモトクロッサーを扱う様になって2年、工具もあれこれ増えていった訳ですが、どうしても必要な物もあれば、あれば便利とか作業が楽、という理由で増えた物もあります。しかし、これからバイクの整備始めるよ〜、という人は、取り敢えず二輪向けメンテナンスセットを買えば間違いないんじゃないでしょうか。

外装外すのに必要な程度の工具が揃ってます
バラで買うよりはお買い得です
■どうしても必要だった物、あれば便利だった物
二輪向けメンテナンスセットに入っている工具は基本的に、外装を外す、ハンドルやレバー、アクセルフォルダの位置を変える、という作業に対応してはいますが、ホイールを外す、タイヤを交換する、リンクやステムのグリスアップをする、といった作業に必要な工具は含まれていません。ツーリング先のちょっとした故障を修繕する目的で組まれている工具セットですから、こうした簡単な性能維持のための工具は含まれていない道理です。また、場所によってはトルク管理をせねばならない場合もあり、そうした工具も別途調達する必要がありました。その他に、あれば便利な道具に置き換えていったものもあります。例えば、ソケットにスライドヘッドハンドルとエクステンションバーがあれば、十分T形レンチとして使える訳ですが、専用のT形レンチの方が使い勝手が良い訳です。コンビレンチがあれば大抵の用事は出来ますが、別にメガネレンチがあれば作業の効率が上がる場合も結構あります。
当初、自分は手提げの工具箱を使っていたのですが、アレも必要、コレもあれば便利、という具合に増えていき、立派なツールチェストが必要となった訳です。

あれやこれやで工具が増えていき
手提げの工具箱では収まり切らなくなりました
■ツールチェストの構成
自分が買ったKTCのEKR-113というツールチェストは、その当時最新型という以外には標準的なツールチェストで、一番上がガバっとフタが開き、その下には3段の引き出しがあるタイプのものです。他のベテランの人がどんな風に工具を収めているか、あれこれ見学してみたのですが、キチッと区別して収めている人もいれば、本人で無ければ(もしかしたら本人さえも)判らんようなグチャグチャな収め方してる人もいて、千差万別でした。
そこで自分は、取り敢えず口で説明したら他の人でも判る程度に整頓して収める事もしました。具体的には、
- 第一段…一番よく使う物。T形レンチとかエアゲージとか
- 第二段…9.5sqのソケットとその付属品
- 第三段…プライヤーやラジオペンチなど(あまり入ってない)
- 第四段…12.7sqのソケットなど、タイヤ交換に必要なもの
■一段目の中身
T形レンチ(8mm、10mm)、T形ヘキサレンチ(5mm、6mm)、エアゲージ、+−ドライバー、+短ドライバー、ニッパー、カッターナイフ、ビニールテープ、グリス類(万能、シリコン)、ミニヘキサレンチセット、巻き尺、6-7mmスパナ、ネジロック剤、ボンド8mmと10mmのT形レンチは外装を外す時によく使います。5mmと6mmのヘキサT形レンチは、ZETAのハンドガードやハンドルクランプに用事があります。ドライバー類も意外に出番があるのですが、短いプラスドライバーはスイングアームからブレーキホースのガイドを外す時くらいしか使い道がありません(でもないと困ります)。エアゲージは乗る度に使いますし、ニッパーはフロントフォークにシールスキンを付ける時、タイラップを切るのに多用します。テープ類を切るのにカッターナイフを入れてますが、実はハサミの方が出番が多いです。予備のボルト類もよく使うサイズが一段目に入っています。万能グリス、ウレアグリス、シリコングリス、ネジロックなどなど小物は、小さい箱にまとめてます。巻き尺は2mの長さの物ですが、チェーンの伸び具合やサスのサグ出しなどに使っています。
■二段目の中身
9.5sqソケット(8mm、10mm、12mm、13mm、14mm)9.5sqヘキサソケット(4mm、5mm、6mm)、9.5sqラチェットレンチ、スライドヘッドハンドルとエクステンションバー、コンビレンチ(8mm、10mm、12mm、14mm、17mm)、メガネレンチ(8-10mm、10-12mm、12-14mm、14-17mm)、10-12mmストレートメガネレンチ、12-14mmラチェットメガネレンチ、モンキーレンチもともと、二輪向けメンテナンスセットに含まれていたのは、8mm、10mm、12mm、14mmソケット、4mm、5mm、6mmヘキサソケット、 8mm、10mm、12mm、14mm、17mmコンビレンチでした。その後、作業の幅が拡がるにつれて、工具も増えた訳です。
13mmソケットは、アンダーガードのボルト用です。8mmヘキサソケットは、スイングアームを外す際にブレーキペダルを外す必要があるので調達しました。
メガネレンチは、コンビレンチがある以上、必要はあまりないと言えるのですが、コンビレンチより長くて力が掛けやすいので、リンク回りの分解結合には多用します。また、クラッチレバーのボルトとナットは同寸だったりする事もあり、あって困った事はありません。逆にコンビレンチはスパナに置き換えようかと思った事もあるのですが、必要な径は全部揃っていますので、そのままになりました。
10-12ストレートメガネは、リアのスプロケやブレーキディスクのボルト用です。普通のメガネだとスポークに当たって回しにくいのです。12-14mmのラチェットメガネは11skの製品ですが、これはタイヤ交換の時、ビードストッパーのナットに使います。
■三段目の中身
ラジオペンチ、プライヤー、ノギス、ステンレスワイヤー、フックレンチ、鉄パテ、スポークレンチ、プラグレンチ、予備プラグ、マジックインキ、予備のボルト類。三段目は、ラジオペンチやプライヤーなど、握り物系をメインに入れるつもりでしたが、今の所、ウォーターポンププライヤーやワイヤーツイスターなどを買ってないので、貧弱な内容です。
とは言え、あまり要らない物が入っている訳でなく、ピラニアソーは金属部品をぶった切るのに活躍しますし、ノギスはボルトの径を測ったりするのに使ってます。グリップに使うボンドやワイヤーなどもここに入れています。唯一、余り使ってないのが、XR時代にサイドスタンドのスプリングを外すのに使ってたフックレンチですが、ときたまサイドスタンドのスプリングを外すのに四苦八苦してる人に貸して上げてます。
■四段目の中身
タイヤレバー3本、プラスチックハンマー、12.7sqソケット(17mm、19mm、22mm、24mm、30mm、32mm)、 400mm12.7sqスピンナハンドル、ピンスパナ、6-30NMトルクレンチ、タイヤ交換セット(ムシ、ムシ外し、エアバルブプーラー)、ビードワックス四段目は二輪向けメンテナンスセットには含まれていない、ホイール脱着やタイヤ交換のための工具が占めています。これらは概して他の工具よりも大きい物で、四段目は深みがあるので、必然的にそこに収まったという感じです。
タイヤレバーは自走時代にはキジマのレンチ付きの物を使っていましたが、XRのアスクルナットに対応したものでしたし、タイヤレバーとしての精度はイマイチだったので、KTCのタイヤレバーに換えました。
こちらに入っているソケットは、全部12.7sqです。そもそも力の掛かる所に使う物ですし、でかいトルクレンチが12.7sqだったのでそれに合わせています。スピンナーハンドルも12.7sqです。長さは400mmありますので力は掛けやすいです。
その一方で、ここに入っているトルクレンチは、6.3sq(それに9.5sqのアダプターを付けている)の小さい物ですが、これはたまたまこの段に収まりが良かったから入れているだけです。(二段目には入らない)
ピンスパナは、トルクレンチが使えるように、ホンダ純正のKOWAのものを買いましたが、大してトルク管理が必要とも思えないし、使い勝手から言えばデイトナ辺りの奴で十分でした。
■その他
12.7sqのマイクロクリックS200とオイルパン3枚はこの工具箱には入らないので、荷室の棚に別に収納しています。トルクレンチは9.5sqのマイクロクリックS30が一番よく使うのですが(エンジンやミッションのドレンボルトやフロントフォークのロアーとアッパーのボルトなど)、デカいトルクレンチの方はというと、ホイールのアスクルナットやステムナットくらいにしか使いません。まぁ、あった方が安心感があるから、という理由で持っています。
オイルパンは、プラスチックの物が2枚、料理用のステンレスのが1枚ですが、純粋にオイル交換のオイル受けとして使うのなら、ステンレスのバットが一番掃除がし易くて良いです。プラスチックの物は、どちらかというと、リンクなどをバラしてグリスアップする時の部品受けとして使う事が多いです。
この他に、DRCのチェーンカッターなんかも積んでいます。これは昔、XRのチェーンを付けたり外したりする時に使っていたもので、CRFに乗り換えてからは自分では使う用事がないのですが、一緒に走りに行った人でチェーン切ったりして、チェーンカッターが有れば便利だった事が何度かあったので、家で遊ばせておくよりは、という事で積む事にしました。
工具以外の必要なケミカル類は、ホームセンターで売ってるコンテナに詰め込んでいます。パーツクリーナー、チェーンオイル、シリコンスプレー、CRC、エアクリーナーオイル、予備のラジエータークーラント、ブレーキフールド、エアクリーナーオイルのスプレー、などなどです。
オイルフィルタ、ドレンワッシャー、予備のグリップといったスペアパーツも入れてます。また、エアクリーナーにオイルを差すオイラーや、リンクのグリスアップの時に使うニードル入れやニードルを洗う茶漉し、何だかんだで色々使うビニテやガムテープ(養生テープ)、などなど、必要なものは何でもぶち込んでいます。
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