2009年の末に初めて参加して以来、JNCC全国大会には毎年1回は出る事にしています。まぁ全国各地を転戦できれば良いんですけど、予算も休みも潤沢ではありませんので、近県で行ける所だけ、という感じです。今年はJNCC屈指の人気会場である長野県大平町の爺ヶ岳スキー場で開催されるジョニエル-G信越全国大会に参戦する事にしました。
その無料下見ツアーというのは、実際に走るコースを自分の足で歩いて下見する、というものです。自分は2日ほど前に慌ててJNCCにメールで申込みをしましたが、別に現地で飛び入りで参加しても問題なさそうでした。COMPクラスとFUNクラスに分かれて出発しましたが、同じところを一緒に歩いてた様な感じでした。今回は土曜日にJECが開催されていたため、コースの脇を歩いたのですが、JECライダーの過酷なライディングが見学できて楽しかったです(見てる分には楽しいw)。ただし、ウッズセクションの随所に出来た深さ50cmのワダチにはビビりました。ていうか、JNCCのサイトに載っていたオンボード動画には、そんなの全然載ってませんでした。さらにロックンロールリバーなる下りのガレ場は、やはり動画とはエライ違いで、歩くのも難儀する様な状態でした。自分はウッズもガレ場も大の苦手、というか、ほとんど経験がありません。確実に言えるのは、どちらも転けたら痛そうだし、リカバーでエライ体力食われそう、という事です。
汗だくになりながら(バイクで走る所を足で歩くのは大抵ツライ)下見ツアーから帰ったあと、試走までには少々時間がありました。バイクの方はおおよそ準備が終わっていて、試走のあとにタイヤの空気圧を調整するだけでしたが、他の人曰く、「ガムテで蛇腹作って、フェンダーの裏とかに貼った方がいい」という。作り方を習って、シコシコと蛇腹をフェンダーの裏に貼り付ける自分。周りのパドックでは、タイヤ交換したりバイク整備したりしてるのに、実にシュールな光景でした。
さて、いよいよ試走。全周する訳ではなくて、4コーナー辺りからロックンロールリバーにショートカットしてスタート地点に戻るだけですが、走ると走らないとでは、本番への気持ちの持ち方が大きく違うものです。実際走ってみて感じたのは、フカフカの上り坂はともかく、下りのガレ場のロックンロールリバーは想像以上に手強い、というものでした。何せ、1速アイドルでクラッチ握りっぱなし。シートにも座りっぱなしで両足突き出して、4輪走行するのが精一杯でした。
試走は3周で終わり。タイヤの空気圧は前は0.7で良いとして、後ろは0.6から0.5へ変更。もっとも、イボイボタイヤで多少空気圧下げたところで、気休め程度にしかならないのですが、その気休めが大事です。フェンダーの裏に貼り付けたガムテの蛇腹は威力絶大で、ほとんど泥が付いてませんでした。まぁ、ロックンロールリバー以外は、土と言ってもウッドチップの入った所ばかり走ったのですが、蛇腹の施されてないバイクは、ガッチリ土が付いてましたので、やはり効果が高い様です。

ひたすら歩きまくりの下見ツアー
その脇を激走するJECライダーの方。レベル高し!

ロックンロールリバー
こういうとこ走るのが好きな人が結構多いんですよねー
自分は苦手中の苦手なんですが、、

現地急造のガムテ蛇腹
これが意外にも泥よけに威力を発揮しました
開会式もちゃんと出場し、5リットルのジェリカンと三角スタンドもピットに置いて、CRF250Rランスチャージ号を暖気。JNCCも3回目になると、大分慣れてきたのか、のほほ〜んとした感じでした。やがてスタート地点にライダーを集めるアナウンスが流れ、スタート地点に移動。早くもドキドキです(笑)
一旦エンジン停止の指示が出て、神様にお祈りなどしていた訳ですが、いよいよ暖気せよの指示が出ました。さぁ頑張るべー、と今回初めてゴーグルに装着したROKO SPORTSのクイックストラップを引っ張ってゴーグルを着けようとしたら、ストラップがゴーグルからパチーンと取れてしまいました。いやはや、幸先が悪いというか、焦りました。周りではみんな轟々と暖気してるのに、自分はシコシコと内職みたいにストラップの取り付け。まぁ、無事に着いて良かったですが、どうにもこのストラップとの相性は良く無さそうです。
どうにか暖気の仲間入りも出来て、落ちついてスタートを待つ事が出来ました。大体自分はスタートがヘタクソで、発進と同時にエンストするケースが多いのですが、今回だけはそれは無しで行きたいものでした。ヘルメットに左手を着けて、日章旗が振り下ろされる瞬間を待ちました。
途中までは昨日の試走で走ってますが、ほとんど今日初めて走るところです。とにかくスキー場だけあって、上りが多いイメージです。そしてそのほとんどがフカフカの地面です。車速が落ちたら蛇行して止まってしまうでしょう。気合い入れて全開で行きました。ただ、地面が緩いだけあって、なかなか3速に上げられない。というか、2速オートマ走法で必死に上がるのが精一杯です。
やっとこ上がり切って今度は下り。去年の様に、アクセル全閉でトロトロ降りないで、下りの入口でバッとアクセル開けてエンジンの回転を上げて、ササーっと降りる様にはしたのですが、なにせ2速ですからあまり早くありません。下りきったらまた登りですが、スクールで習ったビギニング調整で上手くエンジンの回転を合わせて、短切に回転を上げて登る事が出来ました。
さて、登り切ったその先が下りのウッズセクション。雨で濡れて滑りやすい状態になっています。さすがに下見の時に見たJECのものごっついワダチとかはカットされてましたが、苦手ポイントである事に変わりがありません。1速全閉で時々クラッチ開け閉めしながら下っていった訳ですが、木と木の間の抜けようとした時にリアが滑って右の木に脳天から激突。目から星が飛びました。
ここでこれまでの自分なら、かなりイヤんなっちゃう状況なのですが、どうした訳か最近は「まぁ一服つけるか」みたいな気分でバイク起こして、キャメルバッグ吸って、気持ち落ち着けてから再発進。人が走ったところは滑りやすそうなので、走ってない所を進もうとして、余計訳判らん様な状態になったりしながら、やっとこウッズセクションを通過。その次はロックンロールリバーなので、そこに向かう道中はトロトロ走って気力体力を回復させました。
ガレ場のロックンロールリバーは、昨日の試走でとにかく無理しない、格好構わず両足出して転けない様にする、下りなのでアクセル全閉でも勝手に降りていくから、出来るだけ走りやすそうな所を走って、無理そうだったら止まってでも転けるのを防ぐ、この作戦で行きました。
今回の爺ヶ岳のコースで難所といえるは、ウッズセクションとロックンロールリバーの2ヶ所で、全体の8割は開けて行ける所ですから、難しいところでは頑張らない、という方針で行きました。
路面が段々荒れてきて、ウッドチップ巻いた上り坂が徐々に登りにくくなり、特に2度目の大坂は所々でスタックし始めてるバイクも出始めました。自分もスタックしかけましたが、そこは腐ってもモトクロッサー。加速に遅れない意識があれば、猛烈パワーでどうにかクリアする事が出来ました。
ウッドセクションは相変わらず苦手で、2周目からはみんなが走ってる所を自分も走りましたが、安全運転にも関わらず転けるのは決まってここでした。ロックンロールリバーも怖々通過。
大分感じが掴めてきたので、3周目も元気に突入。しかし、とにかくウッドチップ坂がきつい。なかなか車速が乗らず、蛇行したりするもんだから、しょーもないところで止まったり転けたり。もっとも大して速度も出てないし、ウッドチップだけに転けても痛くない。しかも泥ではないので、アーマーハンドガードが地面にめり込んでも、引き抜くのはあまり手間ではありません。
そうこうして迎えた4周目。時間はスタートから50分経過していました。次帰ってきたら、燃料補給するつもりで突入。スタック車が多い第二大坂までは取り敢えず何とかクリア。ところが、第二大坂はスタック車輌でエライ事に。しかしまぁ、行かない訳にいかないので、元気出して突入。ワダチが掘れてたり、その中に辺な凹みがあったりで、1速以上で走れない。しかも前のバイクが倒れてたりでライン変えようとして自分が転けたり。
それでも、30cmずつでも前進しようとしてた訳ですが、何度目かにバイクを起こした時に、アクセルがガチガチになって動かなくなってました。見ると、ハンドガードがお辞儀しててグリップにめり込んだ様です。今までは転けてハンドガードが明後日の方向向くのを前提に、ボルトを緩めに止めていたのですが、今回は動かない様にガチガチに締めていたのが仇になりました。
「参ったなー」とは思ったものの、動かんものは仕方ないので、取り敢えずクラッチ切って無理無理アクセル開けて、クラッチ調整でコースアウト。かなり疲れてた事もあって、その場でバイク放り出してヘルメット脱いで休憩しました。しかし、アクセルが満足に動かん事には、これ以上走るのはヤバイかなー、という感じです。
そうこうしてると、バイク倒してる場所がコーステープの直ぐ傍だったせいか、マーシャルさんがやってきてバイクどかす事になりました。で、事情を話しして、お辞儀したハンドガードをしばき倒して元通りにして貰ったのですが、それでもアクセルはコジコジ。「こりゃ、マシントラブルだねー」という事で、その場でリタイアとなりました。
1周目からウッドチップの深い大坂がスタックポイントになってます
そんな感じで、30分以上観戦していたのですが、段々と「自分だけココでぼけーっとしててもなー」という気分になってきました。それにいずれはバイクは下に下ろさねばならない訳で、だったらピットインしてリタイアした方が、とりあえず途中になってる周回はカウントされるはず。問題はクラッチがゴジゴジになって動きが超絶渋くなってる事ですが、まぁ、残りのコースは上り一本調子ですし、ウッズもガレ場もどのみちアクセルオフですから、帰るだけだったら何とかなるかー、という事で発進しました。
フカフカクライムに人気が少なくなってから発進しので、前の人に突っかかる事なく突破成功。案の定、アクセルは開けるか閉めるかしか出来なくて、アクセルワークもヘッタクレもなかったのですが、開けっ放しして手を添えてるだけで良いので楽でした。
ウッズセクションは大分ラインが出来てきたみたいで、走りやすそうなところを突破。もっとも、突破するまでに2回ほど転けましたが、大して速度が出てないのでヒヤっとする程度です。ロックンロールリバーもラインが出来てきて、ヨタヨタのスタンディングでも走れる様になってました。
で、いよいよスタート地点だー、と思ったら、運良くFCのチェッカーが振られてました。そもそもリタイアのつもりだったので、なんか得した気分です。何食わぬ顔でチェッカーを受けて、元気よくハイタッチしてパドックに戻りました。
ところで、最近JNCCの全国大会というと、遠足か修学旅行の気分の方が強いのです。つまり、高速道路使ってサービスエリアでサービスエリアっぽいモノ(揚げシュウマイとかソフトクリームとか)を食べたり、車中泊でなくホテル泊だったり、という感じです。
■無料下見ツアー&試走
天気予報では、土曜日は太平洋側で記録的大雨、しかして日本海側は曇りという事でした。土曜日朝0500時に出発しましたが、あれが現地でも降ってたら、と思うとイヤになるほど降ってました。ところが中央道を西へ西へと進む内に雨脚は弱まり、長野県を北上する内に雨は止んでしまいました。現地には1000時前に到着。試走は1600時頃からなので、もっとゆっくりしてても良かったのですが、TEAMつぼ焼きのパドックの確保と、今回は無料下見ツアーに参加する為に早めに到着したのでした。その無料下見ツアーというのは、実際に走るコースを自分の足で歩いて下見する、というものです。自分は2日ほど前に慌ててJNCCにメールで申込みをしましたが、別に現地で飛び入りで参加しても問題なさそうでした。COMPクラスとFUNクラスに分かれて出発しましたが、同じところを一緒に歩いてた様な感じでした。今回は土曜日にJECが開催されていたため、コースの脇を歩いたのですが、JECライダーの過酷なライディングが見学できて楽しかったです(見てる分には楽しいw)。ただし、ウッズセクションの随所に出来た深さ50cmのワダチにはビビりました。ていうか、JNCCのサイトに載っていたオンボード動画には、そんなの全然載ってませんでした。さらにロックンロールリバーなる下りのガレ場は、やはり動画とはエライ違いで、歩くのも難儀する様な状態でした。自分はウッズもガレ場も大の苦手、というか、ほとんど経験がありません。確実に言えるのは、どちらも転けたら痛そうだし、リカバーでエライ体力食われそう、という事です。
汗だくになりながら(バイクで走る所を足で歩くのは大抵ツライ)下見ツアーから帰ったあと、試走までには少々時間がありました。バイクの方はおおよそ準備が終わっていて、試走のあとにタイヤの空気圧を調整するだけでしたが、他の人曰く、「ガムテで蛇腹作って、フェンダーの裏とかに貼った方がいい」という。作り方を習って、シコシコと蛇腹をフェンダーの裏に貼り付ける自分。周りのパドックでは、タイヤ交換したりバイク整備したりしてるのに、実にシュールな光景でした。
さて、いよいよ試走。全周する訳ではなくて、4コーナー辺りからロックンロールリバーにショートカットしてスタート地点に戻るだけですが、走ると走らないとでは、本番への気持ちの持ち方が大きく違うものです。実際走ってみて感じたのは、フカフカの上り坂はともかく、下りのガレ場のロックンロールリバーは想像以上に手強い、というものでした。何せ、1速アイドルでクラッチ握りっぱなし。シートにも座りっぱなしで両足突き出して、4輪走行するのが精一杯でした。
試走は3周で終わり。タイヤの空気圧は前は0.7で良いとして、後ろは0.6から0.5へ変更。もっとも、イボイボタイヤで多少空気圧下げたところで、気休め程度にしかならないのですが、その気休めが大事です。フェンダーの裏に貼り付けたガムテの蛇腹は威力絶大で、ほとんど泥が付いてませんでした。まぁ、ロックンロールリバー以外は、土と言ってもウッドチップの入った所ばかり走ったのですが、蛇腹の施されてないバイクは、ガッチリ土が付いてましたので、やはり効果が高い様です。

ひたすら歩きまくりの下見ツアー
その脇を激走するJECライダーの方。レベル高し!

ロックンロールリバー
こういうとこ走るのが好きな人が結構多いんですよねー
自分は苦手中の苦手なんですが、、

現地急造のガムテ蛇腹
これが意外にも泥よけに威力を発揮しました
■本番当日
明けて当日。ガチャガチャ準備してるウチ大がしたくなってトイレを探してウロウロ。ただ、同じようになる人は他にも結構いるみたいで、トイレの前は行列。まぁ、延べで500人前後の人が同じ時間に集中するから仕方ないんですが、主催の方でも人数に見合ったトイレを用意して欲しいものです。開会式もちゃんと出場し、5リットルのジェリカンと三角スタンドもピットに置いて、CRF250Rランスチャージ号を暖気。JNCCも3回目になると、大分慣れてきたのか、のほほ〜んとした感じでした。やがてスタート地点にライダーを集めるアナウンスが流れ、スタート地点に移動。早くもドキドキです(笑)
一旦エンジン停止の指示が出て、神様にお祈りなどしていた訳ですが、いよいよ暖気せよの指示が出ました。さぁ頑張るべー、と今回初めてゴーグルに装着したROKO SPORTSのクイックストラップを引っ張ってゴーグルを着けようとしたら、ストラップがゴーグルからパチーンと取れてしまいました。いやはや、幸先が悪いというか、焦りました。周りではみんな轟々と暖気してるのに、自分はシコシコと内職みたいにストラップの取り付け。まぁ、無事に着いて良かったですが、どうにもこのストラップとの相性は良く無さそうです。
どうにか暖気の仲間入りも出来て、落ちついてスタートを待つ事が出来ました。大体自分はスタートがヘタクソで、発進と同時にエンストするケースが多いのですが、今回だけはそれは無しで行きたいものでした。ヘルメットに左手を着けて、日章旗が振り下ろされる瞬間を待ちました。
■転けてもぶつけても、ゆったりした気持ちで
ついにスタート!前のバイクのリアが跳ね上げる泥や木っ端を、首を下げてヘルメットのシールドで防ぎつつ、自分もアクセル全開! でも案の定、リアが滑ってののの〜っとした発進。それでも気合い入れてアクセル開けまくり、車体が蛇行するのも構わず突進、ギアを2速に上げようとした時、ジョーズみたいなDR800のフロントが右足にメガヒット。車体とタイヤに挟まれて、痛いのなんの。思わず止まってしまいましたが、咄嗟にクラッチ切ってエンストだけは防ぎました。しかしまぁ、こんなところでモタモタしてる場合じゃないので、ただちに再発進しました。途中までは昨日の試走で走ってますが、ほとんど今日初めて走るところです。とにかくスキー場だけあって、上りが多いイメージです。そしてそのほとんどがフカフカの地面です。車速が落ちたら蛇行して止まってしまうでしょう。気合い入れて全開で行きました。ただ、地面が緩いだけあって、なかなか3速に上げられない。というか、2速オートマ走法で必死に上がるのが精一杯です。
やっとこ上がり切って今度は下り。去年の様に、アクセル全閉でトロトロ降りないで、下りの入口でバッとアクセル開けてエンジンの回転を上げて、ササーっと降りる様にはしたのですが、なにせ2速ですからあまり早くありません。下りきったらまた登りですが、スクールで習ったビギニング調整で上手くエンジンの回転を合わせて、短切に回転を上げて登る事が出来ました。
さて、登り切ったその先が下りのウッズセクション。雨で濡れて滑りやすい状態になっています。さすがに下見の時に見たJECのものごっついワダチとかはカットされてましたが、苦手ポイントである事に変わりがありません。1速全閉で時々クラッチ開け閉めしながら下っていった訳ですが、木と木の間の抜けようとした時にリアが滑って右の木に脳天から激突。目から星が飛びました。
ここでこれまでの自分なら、かなりイヤんなっちゃう状況なのですが、どうした訳か最近は「まぁ一服つけるか」みたいな気分でバイク起こして、キャメルバッグ吸って、気持ち落ち着けてから再発進。人が走ったところは滑りやすそうなので、走ってない所を進もうとして、余計訳判らん様な状態になったりしながら、やっとこウッズセクションを通過。その次はロックンロールリバーなので、そこに向かう道中はトロトロ走って気力体力を回復させました。
ガレ場のロックンロールリバーは、昨日の試走でとにかく無理しない、格好構わず両足出して転けない様にする、下りなのでアクセル全閉でも勝手に降りていくから、出来るだけ走りやすそうな所を走って、無理そうだったら止まってでも転けるのを防ぐ、この作戦で行きました。
今回の爺ヶ岳のコースで難所といえるは、ウッズセクションとロックンロールリバーの2ヶ所で、全体の8割は開けて行ける所ですから、難しいところでは頑張らない、という方針で行きました。
■スタック坂で撃沈
1周目から転けはしたものの、これまでみたいに1周目でなかなか帰ってこないという様な感じでなく、またそれほど疲れもせず2周目に突入。自分より早い人は先に行き(沢山いる)、自分より遅い人は自分の後ろ(あまりいない)、という感じで自分のペースで走れる様になりました。路面が段々荒れてきて、ウッドチップ巻いた上り坂が徐々に登りにくくなり、特に2度目の大坂は所々でスタックし始めてるバイクも出始めました。自分もスタックしかけましたが、そこは腐ってもモトクロッサー。加速に遅れない意識があれば、猛烈パワーでどうにかクリアする事が出来ました。
ウッドセクションは相変わらず苦手で、2周目からはみんなが走ってる所を自分も走りましたが、安全運転にも関わらず転けるのは決まってここでした。ロックンロールリバーも怖々通過。
大分感じが掴めてきたので、3周目も元気に突入。しかし、とにかくウッドチップ坂がきつい。なかなか車速が乗らず、蛇行したりするもんだから、しょーもないところで止まったり転けたり。もっとも大して速度も出てないし、ウッドチップだけに転けても痛くない。しかも泥ではないので、アーマーハンドガードが地面にめり込んでも、引き抜くのはあまり手間ではありません。
そうこうして迎えた4周目。時間はスタートから50分経過していました。次帰ってきたら、燃料補給するつもりで突入。スタック車が多い第二大坂までは取り敢えず何とかクリア。ところが、第二大坂はスタック車輌でエライ事に。しかしまぁ、行かない訳にいかないので、元気出して突入。ワダチが掘れてたり、その中に辺な凹みがあったりで、1速以上で走れない。しかも前のバイクが倒れてたりでライン変えようとして自分が転けたり。
それでも、30cmずつでも前進しようとしてた訳ですが、何度目かにバイクを起こした時に、アクセルがガチガチになって動かなくなってました。見ると、ハンドガードがお辞儀しててグリップにめり込んだ様です。今までは転けてハンドガードが明後日の方向向くのを前提に、ボルトを緩めに止めていたのですが、今回は動かない様にガチガチに締めていたのが仇になりました。
「参ったなー」とは思ったものの、動かんものは仕方ないので、取り敢えずクラッチ切って無理無理アクセル開けて、クラッチ調整でコースアウト。かなり疲れてた事もあって、その場でバイク放り出してヘルメット脱いで休憩しました。しかし、アクセルが満足に動かん事には、これ以上走るのはヤバイかなー、という感じです。
そうこうしてると、バイク倒してる場所がコーステープの直ぐ傍だったせいか、マーシャルさんがやってきてバイクどかす事になりました。で、事情を話しして、お辞儀したハンドガードをしばき倒して元通りにして貰ったのですが、それでもアクセルはコジコジ。「こりゃ、マシントラブルだねー」という事で、その場でリタイアとなりました。
1周目からウッドチップの深い大坂がスタックポイントになってます
■その後
リタイアと決めた後は、バイクをコースの外に放り出して、フカフカのウッドチップの坂で難儀するFUNクラスの皆さんを、涼しい顔して見物していました。自分が走るとなるとエライこっちゃですが、見物してる分にはこれほど面白いものはありません。そんな感じで、30分以上観戦していたのですが、段々と「自分だけココでぼけーっとしててもなー」という気分になってきました。それにいずれはバイクは下に下ろさねばならない訳で、だったらピットインしてリタイアした方が、とりあえず途中になってる周回はカウントされるはず。問題はクラッチがゴジゴジになって動きが超絶渋くなってる事ですが、まぁ、残りのコースは上り一本調子ですし、ウッズもガレ場もどのみちアクセルオフですから、帰るだけだったら何とかなるかー、という事で発進しました。
フカフカクライムに人気が少なくなってから発進しので、前の人に突っかかる事なく突破成功。案の定、アクセルは開けるか閉めるかしか出来なくて、アクセルワークもヘッタクレもなかったのですが、開けっ放しして手を添えてるだけで良いので楽でした。
ウッズセクションは大分ラインが出来てきたみたいで、走りやすそうなところを突破。もっとも、突破するまでに2回ほど転けましたが、大して速度が出てないのでヒヤっとする程度です。ロックンロールリバーもラインが出来てきて、ヨタヨタのスタンディングでも走れる様になってました。
で、いよいよスタート地点だー、と思ったら、運良くFCのチェッカーが振られてました。そもそもリタイアのつもりだったので、なんか得した気分です。何食わぬ顔でチェッカーを受けて、元気よくハイタッチしてパドックに戻りました。
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