ベストテクスクールで「本コースを1分50秒切らないウチは、スプリント出ても意味がない」と言われているのですが、去年の年末辺りから、ちょっとずつイイ感じになってきてるし、若葉クラスならもしかしてー、という事で、第1戦にエントリーするつもりになっていました。ところが、短切な加速やジャンプ等々、実戦を戦うに必要と思われる技術があまりにお粗末だった事から、第一戦をパスしてスクールに当てました。
   結果、スクールで上手に出来る事は少なかったのですが、自分に何が足りないのか、それをどうしたら良いのか、理解する事が出来ました。やはり、出来る限りの事をして、自信をつけて実戦の臨んだ方が良いと思う訳です。


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当日朝、受付を済ませた皆さん
ゼッケン貰ったdb殿がやたら嬉しそうw




■事前練習

   当初の予定では、20日にモトビで事前練習をする予定でしたが、11〜12日が大雪でスクールが潰れたために、予定を変更して19〜20日でスクールを受けました。そのため、事前練習の日程が取れなくなってしまいました。まぁ、走った事のないコースでもないので、ぶっつけ本番でも良いかとは思ったのですが、走るのが1年ぶりのコースで、ぶっつけ本番では危ないと考え、前日に急遽事前練習をやる事にしました。
   去年と違って、幸いに晴れ。路面はカッチカチのドライで、まるで舗装路の様でした。もっとも、朝一番に散水&ブル入れで、始めのウチはグチャってましたが。エンジン掛けようとして全然掛からず、プラグを交換してやっと始動。どうもモトビではエンジンが掛かりにくいのか、去年もこういう事がありました。
   まずはゆっくりとコースを走ってみましたが、路面のコンディションが良いせいか、とても走りやすく2速ではトロい感じです。そこで試しに3速に入れて走ってみると、早い早い。その代わり、どうにもコーナーに突っ込み過ぎて曲がりにくい。「もっと早めにアクセルオフにしないとなー」とか考えながら走りました。
   午後からはクラス分けがされて、自分も中級クラスで走る事に。もっとも、どう見ても「アンタ上級でしょ」みたいな人も走ってて、そういう人を追いかけたり追いかけられたりで、ちょっとスピード感が付いたかな、という気がしました。最後に人数の少ない初級クラスで、全力走行をして早めに終了。これなら何とか明日は無様な走りにはならないだろうな、と感触を掴む事が出来ました。

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上のクラスの公式練習を見物中
散水はありましたが、みるみる乾いていきました


■必勝を期して〜当日は日本晴れ

  当日は前日同様の晴れ。朝方やや寒かったものの、陽が昇るとどんどん暖かくなってきました。と同時に、くしゃみ連発。モトビの砂埃の影響かと思いましたが、どうやら昨年の8倍の花粉の影響が早くも出て来たみたいです。
   去年は朝からエンジンが掛からないとかで大慌てでしたが、今回は昨日のウチに準備も済ませてあったので(案の定エンジン掛からなかったので、プラグ替えた)、バイク下ろしてガソリン入れて、受付と車検済ませて、着替えて準備終了。みんなとコースを歩いているウチにライダーズミーティングが始まったので、それに参加して記念写真に収まりました。
   朝一番の公式練習。自分は昨日のウチに走ってたので、コースの感じは掴んでましたから、他の人の走りを走りながら観察。皆さん、おおよそイン側でコーナーを回ってました。自分はどうにもイン側は苦手なのですが、アウト側を走ってると、当たり前の様に追い抜かれていく。こりゃどうしたもんかなー、とか思っているウチに公式練習が終わってしまいました。

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ZENN殿親子が応援に来てくれました
あまり格好いい走りが出来なかったのが残念!


■去年よりはマシになった第1ヒート

   いよいよ本番。くじ引きして当たったのは15番。去年は引いた番号をランダムに呼ばれたので、クジの数字はあまり関係なかったのですが、今回は数字順にグリッド入りだったので、自分は15番目にグリッド入り。必然的に空いてるトコしか入るトコがありませんし、しかも何だかギッシリで隣の人のグリップに自分のグリップが当たる感じです。
   エンジンスタートして、15秒前のサインボードが5秒前になって、アクセル開けてクラッチ切って、ゲートが降りると同時にスタート!と思ったのですが、今年も出遅れました(泣)。路面がドライだったので去年みたいに泥ダンゴ食らいませんでしたが、砂埃がスゴイです。17台がダンゴになって第一コーナーに突入するので、うっかり前の人に追突してしまいました。
   第一コーナーを抜けた頃には、ケツから3番目くらい。何だかなー、という感じです。それでも必死こいて走りましたが、なかなか前のXR250Rの人を抜けない(汗)。そうこうしてるウチに、先頭集団にラップされて周回遅れに。みんなが早いのか自分が極度に遅いのか(恐らく遅い)、周回遅れになるとガックリくるものです。
   それでも、せめて前の人を抜こうと必死こきましたが、それでも抜けない。直線で猛烈に加速しても、コーナーをインでブロックされたら、なかなか抜けない訳です。残念な事に、アウト側から抜き去れるほどの加速力は持ち合わせてません。
   そうこうしているウチに、疲れてきたのかミス連発。第一コーナーでエンストしてみたり(何と、止まる事なく咄嗟の判断でクラッチをつないだら、行き足だけでエンジンが掛かった)、3速に上げたつもりがギア抜けして2速のままジャンプ飛んだり、コーナーで抜きに掛かろうとしてリアが滑って転けそうになったり、という具合で、どんどんペースが落ちました。
   結局、抜く事あたわずチェッカー。でもまぁ、習った事は出来る限りやろうとしたし、転けもせずケガもせず、取り敢えず肩で息するほど頑張って走れた、という事で、去年よりはマシな走りが出来たかな、という事にしました。

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スタート前
リアットブレースに引っ掛かって、ゼッケンが変な風に



■血液沸騰の第2ヒート

   前回くらいまではゲート前に集合した時点で、かなりドキドキしていたのですが、さすがに3回目となると慣れてきたのか、あまり緊張しない様になってました。まぁ、勝負掛かったレースなら心臓潰れるほど緊張するかもしれませんが、内心は実戦研修のつもりだったからかもしれません。
   たしか去年は2ヒートのグリッド入りは、1ヒートのドンケツから順番に入ってたと思ったのですが、今年はトップからグリッド入り。当然、自分はケツから3番目でした。1ヒート目と同様、隣の人のグリップに当たる感じで窮屈。うっかりバランス崩したら、隣の人のバイクに倒れ込みそうです。引っ掛からない様に注意しながら、ゲートが倒れるのを待ちました。
   クラッチ切ってアクセル開けて、ゲートが倒れた、さぁ行くぞとクラッチ繋いだら、いきなりエンスト。もうアホかと、バカかと。この瞬間に負けが確定して、意外にも冷静な自分に驚きました。ただ、嫌んなってしまって、走るの止めようかと一瞬思ったものの、むしろ早く発進しないとその方が格好悪いと気が付き、キック連発。こういう時に限って一発では掛かってくれず、ケッチン込みで6発目でやっと掛かりました。
   とにかく、db殿は抜く。これだけを決意して猛追し、3周目にしてdb殿に追いつきました。が、db殿も1ヒート目で何か学習したらしく、全コーナーをインベタで走ってます。必然的に自分はアウト側に行かなければならない訳ですが、アウト側から抜き去るだけの加速度は持ってないので、いつまでもdb殿の後ろに張り付く形に。
   6周目辺りから、もう忍耐の限界に達して、訳の分からん事を叫ぶ始末。先頭集団にまとめてラップされたにも関わらず、自分は相変わらずdb殿のケツについている状況で、さすがに嫌気がさしてしまいました。
   そして最終周。第二コーナーでdb殿がアウト側に膨らんだのを見定めて、インからジャンプに進入し、そこで抜き去ろうとしたのですが、空中でdb殿と接触。幸いに当たっただけで離れて着地したので大事には至りませんでしたが、「もう無理してケガしたらいかんかな」という気になってきました。
   半分諦めモードでフープスを通過し、そのままチェッカーかと思いきや、フープスを抜けた最終コーナーでdb殿がアウト側に膨らみ、すかさずインから刺して先にチェッカーを受ける事が出来ました。

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ともかく、必死のパッチで走りましたが
なかなか上手い事行きませんなぁ〜


■反省点

   走っている時は、当社比50%増しのつもりでしたが、あとで動画を見てみると、全般的に「もっとアクセル開けろよなー」という走りでした。まぁ、これはもっと乗り込んで、慣れていくしかないかな、と思います。走ってる時の感じは、スクールの南コースが大きくなった様な感じで、決して難しいものではありませんでしたから、開けれる時は開ける、止まる時は止まる、それでバランス取って走る、それにもっと慣れていく他ありません。
   上記に関連して、やはり瞬発的な加速減速に自分は弱いな、というのを感じます。狭いコースでコーナーでブロックされたら、あとは直線で抜く他ないのですが(モトビの場合、第一コーナーに向かう直線か、フープスくらいでしか抜けない)、半歩でも前に出る加速が出来れば抜ける、という事はスクールでも習っている事です。その加速意識が足りなかったな、と感じます。
   メンタル的な面での反省は、前回までと比べると、かなり血が沸騰するレースであった事は確かです。感情を激発させるというのは、練習中にはまずない事で、それだけにアクセルの開けがいつもより良くなったりする反面、危険な行為もしてしまう場合が多いな、と感じました。やはり冷静さは必要だな、と感じるレースでした。



決断