前回のスクールで、実は自分が極大な加速Gにテキメン弱い事が判りました。特に、短い直線とか、そういうセクションが連続すると、段々アクセルが開けれなくなって、姿勢も中間で固まって低い回転でしか走れない、という具合です。
   そこで、早く走るとか上手に走るとか、そういうのは取り敢えず置いておいて、1速でも2速でも良いから、急激かつ極大な加速Gを身体にかける練習をしようと思い立ちました。そんな練習に、ABKの河川敷はもってこいです。


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他に誰か来てるかなー、と思いましたが
自分らだけでしたw





■まずは極大加速

   最初は一人で練習するつもりだったのですが、たまたまスクールの先輩のスズキ党殿が来てくれる事になったので、一緒に練習する事にしました。とはいえ、お互い抱えてるテーマが違うので、自分はウォーミングアップをかねて、広場のオーバルへ。そこをグルグル回りながら、加速2秒をやってみました。
   いつもは左回りで使っている様なのですが、自分はスクール同様に右回りでやりました。まず往路はコーナーの立ち上がりの1の加速、復路はダラダラコーナーを過ぎてボコボコの直線を越えたら、スタンディングに移行して3の加速。これを繰り返しやりました。どちらもいつもBTC市貝の南コースでやっているよりも全開気味でやってみました。顔が引きつる様な加速感です。徐々にピッチを上げて、身体を温めました。
   身体が暖まったところで、コースイン。早く走るより、確実に通過、そして高い回転域で走るのを目的としたので、あえて2速で走りました。そして、土手横の長大な直線。ここの加速ポイントは、オーバルの広場に出る所までなんですが(その先は連続ギャップがある)、2速であまり速度も出てないので、コーナーの入り口まで断続的に加速2秒をやりました。
   これから加速する、と判っているので、自分が意識する以上に上体を前に出し、アクセルも今まで以上に開けたので、相当なGが掛かってるのが判りました。そのせいか、3周も走ったらフラフラになってしまいました。
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奥にちっこく見えるのが
4速全開で直線を疾駆するスズキ党殿

■短切な加速

   少し小休止を取ってから、今度は軽いジャンプの練習をしよう、という事になりました。まずは今までの自分なりの走行イメージで飛んでみたのですが、イマイチ飛びきらない感じ。飛んだな、と思っても、それが怖かったり。一応、スクールで習ったフォームを意識しながらやってるのですが、「2速だったここまで来なきゃ」の手前くらいで落ちてしまいます。
   スズキ党殿から言われるまでもなく、開けが足りないなー、という感じがします。しかし、判ってても開けられない、という感じです。そこでスズキ党殿から、シッティングジャンプやってみ、と言われました。今までやった事がないのですが、意外に簡単だとの事です。見本を見せて貰って、自分もチャレンジしてみました。フロントが斜面に当たってフロントがせり上がる感覚は、前なら怖いイメージがありましたが、今はあまりありません。が、リアがコブを通過すると、ポーンとお尻が跳ね上げられて座ってられません。その訳を聞くと、アクセル戻すのが早いからだ、と言われました。
   自分はどうもコブの斜面に当たってGが掛かってくると、ビビリミッターが作動してアクセルを自動でオフにしてしまう様です。そして飛びきらず、リバウンドも作ってしまい、余計に怖い思いをしてる様です。平地ではアクセル全開〜といった事も意識してやれば出来ますが、おそらくこれはダラ〜っとした加速のスパンが短くなっただけで、加速2秒に言い表される短切な加速に耐える様な走り方じゃないんじゃないか、という風に思えてきました。
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FIのCRFのエンジン特性は
どちらかというと、エンデュランサー的な味付け
サスは上等らしくて、イイ仕事してるそうです

■バイクによるエンジン特性の違い

   その後、オーバルの広場でスタート練習を少しやって再びコースへ。やはり2速で、自分の身体にGを加える様な走りに徹しました。大分Gに慣れてきたのか、自分なりにはちょっと攻めて走れる様な感じになってきました。
   大分日が傾いてきたので(それでも1430時頃でしたがw)、そろそろ止めようか、という事であがったのですが、その時スズキ党殿から言われたのは、
「斜面のもっと手前から開けて、リアが離陸するまで開けとく。
斜面にフロントが当たる前には数ミリアクセルを開けてパーシャルで突入。ぶつかったら、斜面接線方向へ加速体制を移行しつつアクセルワイドオープン 。フロントが飛び出すぐらいのときには、アクセルをパーシャルもしくはちょっとだけ戻しておく。リアが飛び出すまで開け足していってしまうと飛び出した瞬間に棹立ちになりやすく危険だからね。出来てきたら最後まで開け足していかれるようになるけど。リアが飛び出すタイミングでアクセルオフ。 もっと大きい奴は、飛ぶときにスピードが出てるからフロントが飛び出したときにアクセルオフにするとタイミング的には同じになる」
   あと、CRFはエンジンのつきがYZ-Fよりちょっと遅いかも、と言われました。これはFIのCRFのユーザーからもよく言われてる事で、ガンガンにMX的な乗り方をする人は、FIをいじってるケースが多いです。もっとも自分はFIのCRFしか乗った事がないので違いが判りません。そこでスズキ党殿のYZ-Fに乗せて貰いました。印象としては、CRFよりフロントが軽い事、Fサスが固いなーという事、そして確かにエンジンのつきは良くて、掛かってくるGがCRFよりシャープな感じでした。

   いろいろ個別のテーマはあった訳ですが、今回はともかく加速Gを自分の身体にぶつける、という事に特化して練習しました。そのせいか、ウチに帰ってから前進がフニャフニャになってしまい、シャワーも浴びずにそのままベッドに倒れ込んでしまいました。耐G訓練をした時はいつもこんな感じです。
   一つ判った事は、自分はジャンプの時にアクセルを開けるタイミングを間違えている、という事。そしてCRFはエンジンのつきが悪い(と言ってもコンマ何秒の差なんですが)事を踏まえてアクセル操作しなければならない事、等々の理屈が判りました。
   ともかく、バイクに跨って走らせる機会を増やす、という事で、今回の練習も成果あったと見ています。
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1500時には完全撤収w
コースはほぼドライで、全然バイクが汚れませんでした
オイル交換とフィルター洗浄だけで良さそう