最近、つらつら思うに「出来ないには出来ないなりの理由がある」と感じる今日この頃です。その「出来ない事」が、段々技術的な事から、無意識のうちにやってる癖だとか、習った事を誤解して判ったつもりになってるとか……。それらを全部矯正してクリアできた時、自分の走りは大きく変化するんじゃないか、と思ってます。






=13日=

   自分がベストテクスクールに通う様になったキッカケは、猿ヶ島のテツゾウ殿からベストテクをちょこっと習った事だったのですが、今回はその猿ヶ島から3人が新規に参加する事になりました。となると、あまりブサイクなところは見られたくないもので、気張らんといけません。

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初日はIBの人も含め、9人で受講

■人の事を言ってはいけない

   ryo-igu君とおさるさんは道順が判らないという事で、朝0800時に道の駅はがで集合し、先導してちゃっちゃとBTCに到着。ちゃっちゃとバイクを下ろして準備に取りかかりました。コースの方は、連日の晴天でカラリと乾いて、イイ感じになってましたが、一応、フロントフォークにシールスキンを付けました(いい加減ボロボロになってきた)。
  準備が終わって雑談してると、おさるさんのCRF150Fのアクセルが戻らなくなってるのを発見。みんなで寄って集って修繕し、終わったところでスクールが始まりました。
   ところが、人の事を言ってる自分のバイクのアクセルが戻らなくなってる事を発見(汗)。みんながバイクの上で先生からフォームを作って貰ってる最中に、アクセルホルダーをバラして、グリップを交換するハメに。もっとも、XR250に比べるとCRF250Rは簡単に出来ているので、ちゃっちゃと交換を済ます事が出来ました。

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おさるさんのCRF150Fをこねくり回す
スズキ党殿とテツゾウ殿
どっちがどっちか見分けるには、コツがありますww

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上級生が初級中級コースで練習している間
猿ヶ島から来た、おさるさん、ランディ君、ryo-igu君は
南コースでベストテクのコーナーリングの練習

■アクセル変えてビックリ

   フォームチェックが終わった頃には、お昼を回ってました。まぁ、今回は延べ9人が参加ですから、チェックにも時間が掛かる訳です。お昼の前に南コースでウォーミングアップ、という事になったのですが、寒くなったせいか、なかなかエンジンが掛かってくれない。まぁ去年もそうだったのですが、一度エンジンが暖まるとインジェクションの強みで掛かりが良くなるのですが、冬場は若干苦労します。プラグ替えた方がイイかなー、とか思ってるとやっとこ始動。コースインしました。
   が、アクセルが軽くて、ちょっと開けたつもりがガバ開けになったりして、ビックリドッキリで上手く操れません。今までは内側が傷だらけになって重くなったアクセルで、そのタッチで慣れてしまったのでしょう。転けてグリップが切れて中に泥が入る様になったら、即座に交換した方が良い事を身に染みて知りました。
   そうこうしているウチに、やっとこ新しいグリップの感覚にも慣れてきて、ようやく前回から注意されている、コーナーリングの時にバンバンやらない、アクセル全閉にせず立ち上がる、というのをやれる様になりました。とにかく、自分はこれが超絶盲点でしたから、そうならない様に、その部分だけ気をつけて走りました。

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初日のランチ樹林
相変わらずの大盛りですが、ちっと炭水化物が多かったなー
お残しして、夕方完食しましたw

■バイクは四つ足で乗るから、着地は前足から

   いつもの様にランチ樹林のお弁当を食べてから、初級中級コースへ。この頃は1600時には暗くなってくるので、お昼はいつまでも休憩せず、1400時にはコースに戻る様にしています。
   初級・中級コースでもまずは始めはゆっくり走り、徐々にピッチを上げていきました。前回のモチュールカップの前にコースが整地された訳ですが、気のせいか、前よりもコブが大きくなって尖った感じになっています。なのでうっかり飛ぶと、キックバックがすごくてビックリしました。
   アクセルワークと、コーナーでハンドルを切らない様に気をつけて走っていたのですが、ジャンプの姿勢というか、挙動は今ひとつパッとしませんでした。そこで先生から呼び止められてアドバイス。「着地の時に、フロントに加重してからリアが降りるようにしなさい」との事。確かに前輪から接地する様に降りているつもりなのですが、身体の方は足の方に全体重がドーンと乗る様に降りている、との事。これではジャンプの台形の挙動が出来ないそうです。
   そういえば、去年にも似たような事を習っていたのですが、フロントにm体重を乗せる形で接地する、というのは全然意識してませんでした。そこで、とりあえずキックバック食らっても良いから、若干前のめり気味で着地してみると、先生の言うようにフロントフォークが沈んでいく感じが判ります。接地してからリアを落とすのではなく、沈んでからリアを落とす、というのが理解できました。

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本コースもほとんど湿って無くて
バイクはほとんど汚れなかったので
洗わずこのまま二日目へ


   1530時になると、徐々に夕焼け空になってきます。取り敢えず、本コースは流し程度でも良いから走っておかないと、という事で、コースイン。今回初参加のランディ君、ryo-igu君、おさるさんを連れてゆっくり走りました。路面はa-かぁ坂の下が若干湿っている程度で、ほぼドライコンディション。でも初めてこのコースを走る人にとっては、ジェットコースターなみのアトラクションみたいなものですが、今回参加のみんなは楽しんで帰ってくれた様です。

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夜はみんなで宇都宮市内に餃子食いに行きましたw
自分は、みんみんの焼き・揚げ・水の三種類の餃子にご飯




=14日=

   猿ヶ島のみんなと宇都宮市内で餃子食ってBTCに帰ったら、2130時頃でした。道の駅はがのロマンの湯は閉まってましたので、車中泊初の温泉なしの夜となりました。まぁ、夏場だったら最悪ですが、この時期はあまり汗をかかないので大丈夫です。(が、翌日に疲れを持ち越した。。)

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県内から参加のS井さんは
年代物のXLR250BAJAを自走で参加されました

■ハンドルは切らない

   二日目は、C国さんと栃木県内から古いXLR250BAJAで初参加のS井さんの3人で受講。やはり一等最初はパドックでバイク立てて、フォームのチェックから。初めて習うベストテクフォームにS井さん戸惑ってましたが、徐々に別人のフォームになっていきました。
   最近の最新のテーマは、ハンドルを切らない、という事。コーナーリングの3要素は、「車体を寝かす」「身体を捻る」「ハンドルを切る」という事で、これまでもハンドルと身体を正対させる、という風に習ってきました。しかし、ハンドルを切る、というのはハイスピードではプッシュアンダーを出す原因となり、従ってゆっくりでしかコーナーを曲がれません。そこでハンドルを切らずに曲がる、という事が必要なのですが、バイクというのは車体を傾けるとハンドルが傾けた方向に倒れてしまう性質を持っています(自然操舵というそうです)。そうならない様にするのがポイントです。
   両足をステップで踏ん張って二軸にならないとか、捻って戻してとか、様々に習っていますが、いざ走り出してみると、これがなかなか難しい。加えてアクセルワークの個人的問題もあります。
   そこで、ともかくアクセルの方をもっとちゃんとする事に専念しました。アクセルには遊びがあるのですが、アクセルグリップの握り方を、奥襟気味にして、遊びの分まで全閉にした時、若干手首が折れる感じにしてみました。手首が真っ直ぐになった時は、遊びの分を回してアクセル0の状態にしてみた訳です。
   すると、遊びの所まで全閉にした事や、4〜5mmでアクセルを一定にしたり調整したりするのが、グッとやりやすくなりました。もちろん、一気にアクセルを開閉するのも切れが良くなりました。盲点というのは、やはり自分が自覚してない所で色々あるようです。

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初めてのベストテクフォームに戸惑うS井さん
でも、段々別人のフォームにw

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軸を中心に外側を動かして〜
身体を捻って戻して〜
頭では判っていても、実際走るとなかなか難しいです

■直線で大加速

   昨日同様、ランチ樹林のお弁当を食べてから、暫し雑談の後、1400時に初級中級コースへ。初級コースで身体を慣らしてから、中級コースで昨日習った事のおさらいをしました。
   ジャンプの着地の際に、フロントフォークが沈むのを感じてからリアを落とす感覚は分かってきたのですが、前のめり過ぎるとリアがコブの頂上から離陸した時に、キックバックを食らってステップから足が浮いてしまう。しかし、リアに体重を預けてしまうと前後同時着地になってしまう。しかし、うまくバランスが取れない時は、コーナーを曲がる時のアクセルワークが悪くて、タイミングが合ってない事が多い事に気が付きました。
   同じ事を、休みを入れながら反復して練習したのですが、先生からバンクを過ぎたあとの直線を、もっと開けていく様に言われました。今の自分の加速は、ドレミファのファの半音下がったくらい、との事です。自分なりに開けてるつもりでしたが、もっと開けなければならんのでした。
   そこで勇を鼓してドガーっと開けてみました。恐らく、当社比25%増しくらいの開け方だったと思います。当然、強烈な加速感があったのですが、去年初めてCRFで加速した時の様な恐怖感はなく、以外に視野も狭くならず、余裕をもって早めにアクセルオフしてコーナーに入っていけました。

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二日目のランチ樹林
今度はバランスの良い配分でしたw

■着地の際のヒト吹かし

   ジャンプの着地の際に、姿勢の制御とエンジンの回転をキープする為にアクセルをヒト吹かしする、というのは、去年から習っていたのですが、そのタイミングが間違っている事を先生から指摘されました。これまで自分がやっていたのは、フロントが着地した時にバンと吹かしていたのですが、先生から言われたのは、まだ空中にある間に吹かして、フロントが着地した時にオフにする、というものでした。
   やってみたのですが、一体どのタイミングで吹かすのか判らなくて、吹かせなかったり、離陸直後に長く吹かしてしまったりで、姿勢もバラバラになってどうにも処置無しの状態になってしまいました。見かねて先生がデモ走行をしてくれる事になり、自分は中級コースの真ん中のコブを越えたところで、横から先生のジャンプの挙動とアクセルを吹かすタイミングを見学しました。
   そこで感じたのは、前から落とすとは言え、前のめりになっている訳ではない事(自分は前のめり気味でないとフロントサスを縮められない)、アクセルを吹かすタイミングは、フロントが着地する直前である事(瞬時の事なので、着地した時に吹かしてる様に見えてた)、といった事でした。
   お手本を頭に入れて再チャレンジ。アクセルを吹かすタイミングは直ぐに飲み込めました。が、まだ車体が空中にある間にアクセルを吹かすと、リアが空転してジャイロ効果を発揮するのか、リアが急に下に落ちようとする。当然、足がステップから離れていく。そこで前のめりだった姿勢を改めて、リアも踏ん張る様にしなければならない。しかし、意識の上では前足から降りていく意識なので、リア着地にならない様に、フロント加重で降りていく様にしました。
   最初はあまり大きく飛べなかったのですが、挙動とアクセルワークが理解できるにつれ、徐々に飛ぶ距離を増やせる様になりました。そして最後の方には、ジャンプの際の台形の挙動が、何となく判ってきました。

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亀アタマだった自分も最近は多少マシになりました
日頃の姿勢も、キチンとやる様になりました


   最後は、S井さんを本コースに案内して、その後2周ほど軽く流して終了。恐らく、タイムは2分30秒くらい。早く走ろうというよりも、習った事を本コースでも出来るかどうか、考えつつ試しながら走るという感じです。タイムだけ見れば、今年の3月頃よりかなり落ちているのですが、その頃2分をどうしても切れなかった理由は、その後習った様々な技術が伴ってなかったからだ、と言う風に理解しています。今は習った事を確実に身に付ける段階で、それが成った時、軽く2分切れるんじゃないかな、という予感がします。

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欄外にハンコが飛び出ましたが
3級に上がってから、毎回自分の盲点が洗い出されて
直っていく気がします