7月の第三戦で転けて右肩を負傷してリタイアし、9月の第四戦はさらに右肩を負傷して不参加。今年はモチュールカップ全戦参加を目標としたのですが、それを達成する事は叶いませんでした。しかしまぁ、大分肩の具合も良くなってきましたし、前回のスクールで負傷した肩も機能的には問題ない事を確認しましたので、リハビリの一環で第五戦に参加する事にしました。
■まずは歩いてみる
前回の第四戦の時は、まだみりんが子猫だった事もあって、昼過ぎに現地入りしたのですが、これではコースのテープ張り等の作業に間に合わない事が判ったので、今回は朝0900時に現地入りしました(みりんも大きくなって、留守番出来る様になったので)。先輩の先導でコースに入り、所々テープを張ったりしながら、歩いて下見。今回は右回りという事で、しかもロックセクションと獣道の大坂を登る、との事。ロックセクションの登りは、去年初めて参戦した時に、XR250グレート・ストライカー号でチャレンジしたのですが、一発目は物の見事に失敗して泥の中に転倒。その後も辛うじて突破できたものの、自分にとっては難所以外の何者にも見えない場所です。獣道の大坂に至っては、「あそこ登れるんですか?」って感じでした。
しかし、ロックセクションは去年に比べると傾斜が緩くなったのか、少なくとも右側の岩が露出してるところに行かなければ大丈夫、という感触を得ました。獣道の大坂は、最初は「こりゃダメだ」と思いながら足で上がったのですが(手も使ったw)、先生がXR200でトトトーっと登るのを見て、これなら何とかなるかなー、という気がしてきました。アクセルを開け足したり、自分の癖のバンバン言わせるのではなく、パーシャルで登っていくのがコツだそうです。
獣道の大坂
下った事はありますが、登りは初めてです
自分の足で上り下りするのは大変です
下った事はありますが、登りは初めてです
自分の足で上り下りするのは大変です
■試走は大事
コースの準備も終わり、先生の試走も終わったので、走ってきてよろしいという事になったので、大急ぎで準備して試走に向かいました。取り敢えず今日のところは、走れるかどうか試すだけに止めました。何だかんだ言っても、ロックセクションは苦手ポイントですし、獣道の大坂に至っては初体験です。桑畑コースは、いつものところがグチャってましたが、注意深く走ればスムーズに突破可能。桑畑コースから初級コースに上がる登りの右ターンは、以前は失敗ポイントでしたが、アクセルをバンバン言わせない事で簡単に突破。初級コース入口の左のアップダウンの脇道は、7月の時に転けて右肩を壊しましたので注意深く突破。その後は特段難しいと感じる事なくつらつら走ったのですが、坂の入口が急な左コーナーで、しかも降りた先も急な右コーナー。間違えてコーステープを突っ切りそうになりました。
そしてロックセクションに向かいますが、助走がゆっくりだったにも関わらず、バンっとアクセル吹かして一気に登れてしまいました。そのまま南コースに向かい、獣道をずずーっと走って、懸案の大坂の登り。車速は大分落ちてたのですが、アクセルをガバーっと開けて、そのままパーシャルで一気に登ってしまいました。「登れないかも?」とビビってしまったら、失敗してたかもしれません。むしろ、空まで飛んでくつもりで当たって行った方が、案外上手くいく様です。
■取り敢えず復帰戦はマイペース
明けて11月7日は朝から快晴。この分だと昨日以上に路面のコンディションは良くなる筈です。準備は昨日のウチに済ませてあるので、ノンビリしてましたが、昨晩がえらく冷えたせいか、若干腰が痛くなったのが難点でした。 いつもの様にライダーズミーティングがあり、その15分後に下見ラップ発進。下見は昨日のウチにしてますので、他の人に遅れない様に走って帰ってきました。他の人とダラダラしゃべっている間にレース開始時間。キック始動の自分はバイクから2m離れて待機。先生がフラッグを振り下ろすなり、バイクに駆け寄ってエンジンを掛けようとしましたが、なかなか掛からず、やっとこ掛かった時には一番ドンケツになっていました。まぁ、毎度の事なので焦らず、むしろ後ろから煽られないのでイイや、くらいの気持ちでコースに入りました。
今回はコースの状態は試走で大体判っているので、開けれる所は開けていく方針でした。もっとも開けれる所は、自分にとっては少ないのですが、2速オートマ走法はやらないつもりでした。というか、むしろ逆に2速ではどうにも遅く感じられる所もあったりで、今までの自分からすると、意外な走りになっていました。
下りや登りのタイトコーナーといった苦手ポイントも、上級生の人達のラインを見よう見まねで勉強しながら走りました(その前に抜かれている事は言うまでもない)。しかし、比較的元気に走れたのは3周目までで、次第に肩が痛くなってきて、車体の抑えが効かなくなってきました。息は全然上がってないのに、両肩が非常に痛い。筋肉が痛いって感じです。どうやら、2ヶ月乗ってない間に大分筋力が落ちた様です。
続けるか休憩するか迷いつつ、大坂登って南コースに戻る直線をヨタヨタ走っていたら、猛烈なトップ集団が後ろから迫ってきました。無理せず抜いて貰おうと、何台は直線で抜いて貰ったのですが、登りの右90度コーナーで転けてしまい、後ろから来た人の前輪に覆い被さってしまいました(F井さん、すんませんでした)。こらアカンなー、という事でピットイン。30分ばかり休憩しました。
■乗れてる感じ
その後も、無理をせず疲れたら休む、という走りを繰り返したお陰で、いつもの様にヘバヘバになる事なく、楽しく走る事が出来ました。まぁ、レースというより、リハビリが目的でしたから、順位はこの際度外視です。 走ってみて感じたのは、いくら休憩取っているとはいえ、後半になれば相当に疲れて2速オートマ走法以外の走りは出来ないもんですが、そんな事はなくて、2速では遅いが3速だとちょっと怖い、という走りをしていました(笑)。もちろん、開けれる所では開けていった訳ですが、そうした方が楽に感じられました。
今回は路面が非常に良かったせいもあって、ほとんど転ける事がなく、従って体力を無駄に消耗する事がありませんでした。今までは「走れるかどうか」が重要課題であって、競争するとか早く走るというのは二の次だった訳ですが、今回は競争はともかく、ちょっとは早く走ろうという気になったのが大きな変化であったと思います。
懸案の右肩の方は、機能的にはまったく問題がありませんでした。まぁ始終バイクを起こしたり押したりしていたら判りませんが、乗って走っている分には問題なさそうです。落ちた筋力は、やはりバイクに乗ってつけるしかないですねぇ。何にせよ、今後に期待できる走りが出来て良かったです。
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