9月に入り、酷暑もそろそろ落ちついて、本領発揮の秋が来ました。今年の初め以来、ずっとアクセルを開けられない宿痾に陥っていましたが、目線の問題が大きく影響していた事が判って以来、アクセル開けられない症候群の自分にも希望が見えてきました。前回のスクールで本コース2分1秒であったからには、この二日間で必ずや1分50秒代に突入する決意を固めて、スクールに臨みました。何せ、二日目には50回目のスクールです。この節目に、自分の壁を打ち破るつもりでした。


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大体いつもは一番乗りなんですが
今回はF井さんが先に来て、トランポの掃除してましたw

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最近ちょっと肥えてきて、モトパンがキツイので
ダイエットを再開
早速効果が出て、ニーブレースが緩くなりましたw




■かめあたま

   今回の生徒さんは、自分の他、関東戦で頑張ってるF井さんと、db殿の二人。F井さんは猛暑の夏は乗ってなかったみたいで、最新のテーマである骨盤移動を先生から習っていました。
   パドックに移動して、バイクの上でフォームのチェック。前々回辺りから重要ポイントとなった目線ですが、まず普通にバイクに跨って、続いて何も考えずに加速姿勢を取った時、先生からダメ出しが。アゴが起きて顔が正面向いて、まるで亀が首伸ばしてるみたい、との事。しかし、これでは体重が残って加速に耐えられる姿勢にならないそうです。
   正しくは、普通にバイクに跨ったまま状態で首を固定して、上げ下げしない。加速姿勢の時には、必然的に目線はフェンダーの先の方になるのですが、延々の姿勢のまま加速し続ける訳でなくて、加速は短切に切って行われるので、アクセルオフの時には状態が起きて、必然的に目線は遠くなる。その時にコースの先を見る様にするのだそうです。

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亀頭を指摘されるdb殿
前を見ようとして、ついつい顔を上げちゃうんですよね

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加速の時に首が上がっていると
いくら加速の姿勢を取っても、体重が後ろに残って
加速Gに耐える事が出来ません


■タイヤを換えただけで

   お次は南コースでウォーミングアップ。まずはいつもの様にゆっくりコースを走り、続いて1速で急加速急減速をやってGを身体に加えてから、習った事を頭に入れながら徐々にピッチを上げていきました。
   何だか、前回走った時よりも、リアのグリップがイイ感じで、車体を寝かしても滑る感じがしません。実は前回までは、4年落ちのダンロップのD773を履いていたのですが、何回かスクールで走ったら角が全部落ちてしまって、残してあったミシュランのMH3のお古に履き替えさせておいたのです。色々言われる事のあるタイヤですが、今んところは自分に合っている様です。
   ともかく、前回よりも遙かに乗れてる感があった訳ですが、9月半ばなのにまだまだ猛暑。午前中、小一時間ほど南コースにいたのですが、汗だくになってへばりかけました。休憩に行くのとランチ樹林の軽ワゴンが来るのがほぼ同時。そのままお昼休みになりました。

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正しくは、アゴを下げる
というか、首もガッチリ固定して動かさない
いつまでも加速してる訳ではないので、加速中は下を見る感じ




■乗れてる二人

   いつもの様にランチ樹林のお弁当をウマウマと食べたのですが、やはり初日は半分くらいしか食べれなくて、まぁどっちみち晩飯にすればいいや、という事でお残ししました。
   食べながら色々話しをしてたのですが、ここんとこスクールに通い詰めているdb殿、最近WR-Fじゃ物足りない、との事。アクセルも付いてこないしサスも弱いし、という事で、午後は自分のCRF250Rランスチャージ号に乗って貰う事にしました。
   一応、自分が初めて乗った時の様に、アクセルは4mmくらい一定に開けてからクラッチ繋いで下さいねー、とお教えして発進。南コースをグルグル回って貰いましたが、初めてレーサーに乗る人とは思えないくらい乗れてました。
   そのまま初級コースに移動。自分はdb殿のWR-Fで練習したのですが、日頃乗ってるCRFに比べれば、パワーやサスが弱い分、自分のいつもの走りをやろうやろうと、自在に操れました。自分が去年、XR250グレート・ストライカー号に乗ってたころ、レーサーに乗り換えたらXRでも早くなる、と言われていましたが、その話は本当でした。
   今度はCRF250Rランスチャージ号に乗り換えて練習。中級コースのコブを跳ぶ時に、アクセルオフで上体を半分起こして、目線も広くするのですが、その時に足がステップからふわ〜っと浮く感じがしました。どうやら下半身の抑えが足りない様です。そこで下半身にも意識を残してリアを抑える様に跳びました。以前だと、足がステップから浮き上がったら、前転しそうな恐怖感にとらわれたのですが、顔を上げる事で視界が広くなるだけでなく、姿勢が固まって抑えも効く様です。
   しかし、何度か跳んでるうちに、アクセルの音が「ウァ、ワ〜ン」という感じで、空中に跳んでからアクセルを回してる様な感じになってきました。自分でもアクセルオフにするタイミングがずれている様に感じましたが、先生からも「リアが引っ掛かってる」とアドバイスを受けました。新しい事を覚えると、前やってた事がどうしても抜けていく様です、、

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本日のランチ樹林
今回も泊まり掛けの予定でしたので
素麺だけ先に食べて、後は夜食べるつもりでした


■2分の壁

   休憩してから、いよいよ本コースへ。7月以来、ずっと2分を切れなくてウズウズしてました。バランス軸の使い方、骨盤移動、加速の要領、目線、次々と指導を受けて、今日こそは!という気分になっていました。
   そこで、気合い入れてコースイン。まず一周目は、コースの状態を見るためにゆっくり走り、路面の形状に合わせてアクセルを合わせ、目線を取る事に意識を集中させました。2周目からは本気モード。自分はフープスの次の坂を下ってからが遅いので、とにかく意識を集中して、a-かぁ坂をさっと下りて骨盤移動させて右コーナーを曲がり、a-かぁコーナーを手堅く登って、登り切ったら一気に加速して3速に上げてコブをジャンプ。第二a-かぁコーナーも手堅く回り、三日月コース、長靴コーナーを出来るだけ車速を上げて突破し、、、という具合に、先生に習った事を思い浮かべながら走りました。
   前回の練習で、最低でも10分は走る、という事を決めたのですが、驚いた事に、3周目で段々息が上がってしまい、4周目はフラフラになってしまいました。とてもじゃないけど、10分走る元気がなくなってしまいました。
   帰ってきて先生から言われたタイムが、2分3秒。自分では全力疾走のつもりだったのですが、まぁまだ第一走です。徐々にピッチが上がってくる、今日中に2分切れる、と感触を掴みました。

■転倒

   先生に聞いてみると、ベストテク小屋から見えるMXコースは十分早い。でも見えなくなった所が遅い、との事。でも、本人は常にマックスで走ってるつもりだったので、これ以上早く走るとなると、第二a-かぁコーナーや三日月コースと長靴コーナーの間のS字、長靴コーナーの中級コースに出る出口の左カーブ、などなどをよりスムーズに走る他ありません。
   そこで、今度こそは!の気合いを入れて第2走入りました。既にコースの感じは掴んでいるので、1周目から気合い入れまくりです。フープスの次の坂を下り、a-かぁ坂に向かうダラダラ左カーブも、今度はダラダラ走らず、第二a-かぁコーナーもキレイに曲がって、三日月コースを跳ねる様に突破、長靴コーナーに入るS字に差し掛かりました。
   まずは左コーナーリング姿勢を取って左カーブを曲がり、今度は右コーナー。いつもならここでかなり車速が落ちてしまうのですが、今回は車速を落とさず体重移動で加重を掛けて曲がろうとしました。ところが、身体だけが車体の右側に落ちただけでした。次の瞬間、フロントがギャップに弾かれて、一気に姿勢を崩して肩から地面に落ちてしまいました。
   転けた瞬間、チェストプロテクターの右肩の装甲が地面に接触してずれて、地面の石っころに鎖骨がぶつかった感じがしました。当然猛烈に痛いです。「鎖骨やっちゃったかー」と思いましたが、折れた音は聞きませんでした。咄嗟に腕を回してみましたが、痛いながらも回りましたので、腕は脱臼してない様です。まだバイクのエンジンが回ってましたので、取り敢えずキルスイッチを切って、あとはひっくり返って痛みでわめき散らしていました。
   その後、先生とdb殿が来てくれた頃には、大分痛みが収まってきたのですが、それでも自分ではバイクを起こしたりエンジン掛けたり出来ず、辛うじてパドックまで乗って帰るのが関の山でした。ただちに受講も中止。F井さんにバイクを積んで貰い、早々に引き上げました。

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家に帰ってから撮影してみたら
鎖骨の先がぼっこり盛り上がってました
その日の晩は、猛烈に痛かったです


■右肩鎖関節脱臼

   帰り着いてから、近所の池田屋に駆け込んで、休日診療の病院を調べて貰ったのですが、電話してみると「今日は脳外科の先生なので、肩は見れません」との事。頭から落ちりゃ診て貰えたのに。。消防庁の救急相談センターに電話しても、常時話し中。諦めてアイシングする事にしました。その日の晩は最悪なほどに痛くて、腕もまったく動かせなかったのですが、日曜日には大分痛みも引いて、何とかなりそうでした。
   月曜日の朝一番に、スポーツ整形外科に行って診て貰いましたが、肩鎖関節脱臼。前回7月の時は亜脱臼だったのですが、今回は肩と鎖骨を繋ぐ靱帯が切れて、完全に脱臼してました。外側から触っても、鎖骨がぼっこり盛り上がっています。先生曰く、「見栄えが悪ければ、手術しないと治りません」と言われたのですが、「バイク乗れたら見栄えは構いません」という事で、湿布貼って、痛み止め飲んで治す事になりました。
   後日、先生に経過報告をしたところ、「肩が弱いから、4キロくらいの鉄アレイ使って肩を鍛えよう」とアドバイス貰いました。バイク乗れる様になるのに、しばらく時間が掛かりそうですが、転けて痛い思いしたからには、一皮剥けたに違いないので、また頑張りたいです。

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二日受ける予定が、一日で切り上げ
上手く行くと思ったんだけどなぁー

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腕が下がらない様に、腕の下に枕w
肩のシミは、アイシングの跡です