先週のスクールは、「アクセルを全開に出来ない」理由の一端を垣間見たところで終わってしまいました。こういう時は、下手に自主トレを入れたりせずに、間髪入れずに立て続けにスクールを受けた方が、問題解決の近道になります。その様な訳で、予定を変更してまたまた泊まりがけでスクールを受ける事にしました。
今年の長期予報では、10月頃まで暑い日が続くらしいですが、その予報を裏切らぬ晴天&炎暑でクタクタ&アセモの二日間となりました。
=28日=
BTCに着いた時には曇っていたのに、前回同様、生徒さんが集まる頃には良く晴れてしまい、スクールが始まる前から汗がダラダラです。前回の事を思えばマシになったとはいえ、まだまだ暑いのです。
今回の生徒さんは、自分の他、Oトさん、a-かぁ殿、遅れてきたSブヤ選手。今回も自分以外は大先輩で心強い限りです。
■目線の取り方
前回最後に判った目線の問題。自分の場合は、下ばっかり見ている、というものでした。そこでちょっと目線を先に持って行っただけで、アクセルの開け方が若干良くなった、というのが前回の最後の状態でした。そこで先生から視線の取り方について教わりました。視線の取り方については、すでに初級の時に習っています。つまり、コーナーを起ち上がったら、先を見て、足元見て、その中間を見る、という要領です。今でも南コースや初級中級コースでは、こうした視線の取り方を心がけています。しかし、実際に本コースを走り出してみると、大体フロントフェンダーの先辺りを見てる感じです。こういう目線だと、セクション対応が遅れるだけでなく、加速すると猛烈なスピード感で怖くなってしまう訳です。
そこで改めてバイクに曲がって、先生から目線の取り方を習いました。前は南コースの中で習ったので、比較的近い距離感のイメージでしたが、今度はパドックの中でしたので、「こういう広角気味の視野で見るんだ」みたいに、今までとは違った印象を持ちました。その意味では、これまでの乗り方は、非常に近眼な目線しか持ってなかったと思います。
■南コースでウォーミングアップ
既に時間はお昼になってましたが、大休止の前に南コースでウォーミングアップしました。まずは軽くローギア全開をやって加減速Gを身体に与えてから、目線を注意しつつ、前回習った骨盤の移動を心掛けてコーナーを曲がる様にしました。とにかく自分は、コーナーの立ち上がりの前で、アクセルをバンバン言わせる癖があるのと、アクセル開度を一定にするのが苦手なので、手前のタイトコーナーではそこに注意して回る様にしました。また、前回にも言われた、いきなりガバっと開けるのではなく、立ち上がりはゆっくりと回転を上げるのにも注意しました。
Oトさんたち上級生は先に初級中級コースに行き、自分とa-かぁ殿は南コースに残って、先生からチェックを受けながら南コースをグルグル。走り始めはグラグラするのですが、この頃になるといつも通りの(とは言え、上手いかどうかは別w)の走りが出来るようになってきます。
しかし、猛烈な暑さで、ヘルメットの中はサウナに20分入ってる状態。さすがに続けて初級コースに行く元気はなくて、お昼になりました。
■中級コースで確認
先週同様、たっぷり2時間休みを取ってから、初級中級コースへ。まずは初級コースでグルグル。ジャンプの時の目線の取り方は、飛ぶまではジャンプの斜面を、飛んでからは目線を先にする、との事でしたので、その様に心掛けたのですが、初級コースはコブとコブの間が狭いので、ちょっと感じが掴めませんでした。 そこで今度は中級コースに入ってやってみました。中級コースは南コースや初級コースより大きめに作ってあるせいか、コブの斜面に当たるまでは斜面を見て、飛び出したら目線を先に視野を広く、というのがやり易くよく理解出来ました。そこでふと感じたのは、目線を先にする事で、ジャンプを飛び出した時の風景の見え方が全然違っていた事。これまでは直ぐ地面が迫ってくる感じで怖かったのですが、今度は広々と世界が広がった感じです。どこに降りようかなぁ、と思うくらい。実際には、いつもと同じ所に着地してるのですが、気持ちの余裕には格段の差がありました。
■ウェアを変えた方がいい
小休止を取ったあと、本コースで実走行。先週に走った時の事を思い返し、プラス目線に注意して走る様にしました。目線を広く先を見る様にしたお陰で、直線の加速のスピード感が怖くなくなり(今までは地面見てたから、地面が迫ってくる感じだった)、アクセルを開けるのに抵抗が少なくなってきました。a-かぁ坂やa-かぁコーナーは苦手ではあるものの、突破出来ないという訳ではなくなって、ゆっくり慎重に走れば常時クリア出来るようになりました。今まではここでつっかかって、全体のペースが落ちる感じだったのですが、苦手なポイントを過ぎれば、回転を上げる様に心掛けました。また、今まではギア固定のオートマ走法が多かったのですが、車速が落ちるコーナーの手前など、ギアを上げ下げする気持ちの余裕も出て来ました。言うまでもない事ですが、そうした方が立ち上がりが早い、というのが体感できる様になりました。
走ってる時は、それはもう、必死のパッチで走っているのですが、帰ってきてタイムを聞いてみると、2分5秒。2分で走ってる人がどんな感じのスピードか、見学してる時に判ってるのでガッカリの連続でした。まぁ、走ってるのと端から見てるのでは、全然違う訳です。また、上級生の走りを見ていると、ジャンプ飛ばずにデレ〜っと走ってても1分40秒代だったりしますから、どないなっとるのか、と思わないでもありません。
何度目かに走って帰ってくると、先生が唐突に「ウェア変えた方がいいよ、ウェア」と言われました。自分はご存じの通り、黒い格好をしているのですが、暑苦しくて重く見えるのだそうです。自分では格好いいと思ってたので(でなきゃ、そんな格好しないw)ショックだったのですが、「去年の走りは黒い格好なりの走りだったけど、今は走りが変わったんだから、それに合わせてウェアもイメチェンした方がいい。それだけで1〜2秒タイム上がるよ」との事。「そっかぁ、ウェアのイメージが変わるほど、走りが変わったのかー」と納得してしまいました。ちなみに、バイクの色は黒でも良いんですか?と聞いてみたら、「バイクはいいよ何色でも。ちゃんと動いてたら」とのお答えでした(笑)
=29日=
夜中に到着したあるみや殿から、G-Impactやどっかの山の中をバイクで転げ落ちるDVDを散々色々見さされた鑑賞させていただいたあと、蚊の羽音と闘いながら寝たのですが、さすがに夜ともなれば秋の風情で、涼しく寝る事が出来ました。(寒くて途中でトランポのドアを閉めたくらい)
翌日も朝から良く晴れて、朝っぱらからメシ炊いてカレー食ったり、タイヤ交換したりするあるみや殿を見学しつつ、菓子パンなどかじっているウチに生徒さんがボチボチ集まり始めました。二日目は、自分とあるみや殿の他、a-かぁ殿、いざ酔いのT中さん、電太殿、N村さんの6名。今日も自分が一番下手なので気が楽でしたw
■先生の話しは最後まで聞きましょう
座学のあと、パドックで一通りフォームのチェックを皆さん受けたのですが、自分とa-かぁ殿は昨日の続き、という事で、目線と姿勢の関係について習いました。加速の時は手前を、減速の時は先を、という具合に見る訳ですが、手前を見る事で加速Gに耐える姿勢が作れ、また先を見る事で減速Gに耐える姿勢が作れる、という事でした。また、ジャンプやコーナーでも同様で、ジャンプの進入の時は斜面を(コーナーの時はクリップポイント)、飛び出しの時(コーナーの時は立ち上がり)は目線を先にして広角の視野にする。との事でした。こうする事で、前輪が飛び出したあと、まだ斜面に残っているリアサスを地面に押し付ける事が出来るのだそうです。
これは7級くらいの時から習っていますが、まさか目線と関係する話とは思ってませんでしたし、確かに下を向いていたのでは下半身は抑えを効かせる意識を持てなかったと思います。
その後、南コースでウォーミングアップを行ったのですが、自分とa-かぁ殿は昨日からの引き続きという事で、先にチェックして貰って初級中級コースに行くように、との指示でした。自分はコーナーを回る時に、どうにもフロントブレーキから指が外れて、ギクシャクしたコーナーリングになってしまうのですが、その事を指摘されて意識しながら走る様にしました。
それで何周か走ったあと、先生から中級コースに行け、と身振りされた気がしたので、颯爽と中級コースに走り出したのですが、後で聞いたら、止まれの合図だったそうです(爆)。暑くて頭がのぼせている時によくやってしまうのですが、次の動作に移る時は、必ず先生から指示なりアドバイスがあるので、慌てた行動はしないように気を付けねばなりませんでした。
■2分の壁は高く
中級コースで加速と減速の際の目線と姿勢を確かめ、昨日と同様、大目にお昼休みを取ったあと、1400時過ぎから本コースで実走行を行いました。コースの状態は昨日と同じなので、習った事を確実に実行する方針で走りました。昨日に比べたら、目線と姿勢が連動しているせいか、視界が広く、加速減速のメリハリがある様な感じがします。しかし、それは自分がその様に感じているだけで、タイムは相変わらず2分5秒。端から見ていると、可減速Gをあまり受けない様な姿勢で乗ってるそうです。そこで南コースに行き、改めて1速全開を数周走り、身体をGに慣らさせました。
車体が浮いた時に回転を上げる、どんな小さなジャンプでもフロントが着地した時に、一発アクセルを噴かして合わせる。これがない事にはエンジンの回転をキープできず、車速も上げられないのですが、自分はどうしてもこれを忘れてしまいがちです。そこで、急いで走らなくていいから、目線、姿勢、コーナーの体重移動、そしてアクセルを合わせる、これだけを頭に置いて走ってみました。
自分はギャラリーコーナーから見えるモトクロスコースではそこそこのタイムらしいのですが、フープスの後の奥がいつも遅いとの事。同じ症状のa-かぁ殿が奥のコースで先生からチェックを受ける、というので、自分も見て貰いました。まず、第二a-かぁ坂は2速に落として、一つ目のコブまでに回転を上げて3速にする事。三日月コースから長靴コーナーに入る右コーナーは、アクセルだけではギクシャクする事。長靴コーナーの出口の左コーナーは2速に落としそのまま下って、右カーブから小さな2連のコブで回転を一気に上げる事。その先の大きなジャンプと2連を越えた後は、シッティングで一気に加速する事。あと、フープスの前の右コーナーは、シッティングで加速する。
これらを一つずつ実行していった結果、タイムは2分2〜3秒まで縮まり、最後のラスト3周はきっかり2分1秒。毎週同じタイムだったそうです。
結果としては2分を切る事が出来ずに終わったのですが、今日の走りを先週出来たか、といえば、かなり怖い思いをしてたに違いありません。それが取りあえずは平気になって、「あそこをこう走れば1秒くらい縮まらないかな?」とか考える余裕が出てきたのですから、進歩があったと感じています。
スクールが終わったあと、先生から判を貰う時に上級生の人から何年通ったか聞かれたので、「1年半です」と答えたら、「早いっ!」と言われました。昔は「コブの上にも3年」とか言ったそうで、今日の上級生の人も、10年生徒や15年生徒の人たちです。その事を思えば、一足飛びに上手にはならないのだから、地道にこれからも頑張ろうと思いました。
コメント
コメント一覧
ウェアは、2011モデルのONEのDEFCONにするつもりなんですが、
まだWWに入ってないんですよねぇ〜
一応、試着しないと、腹だの膝だのが入らなくても困りますし〜
花ちゃん先輩、是非とも市貝来て下さいよ〜