梅雨というか、夏が来ました。そういえば去年の7月は、レーサーが来る9月までに5級修了!という事で、一ヶ月の間に4回も通ってました。8月は6回も通う、という勢いだったのですが、今は大体月2回、モチュールカップの前に泊まり掛けで通う、というスタイルに落ちついてきています。本当はもっと通いたいんですけどねぇ〜。休みはあるんですが、お金が、、
   ともかく、11日はモチュールカップの第三戦です。前回の第二戦から全然乗っていなかったので、おさらいかねがね受講しました。


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初日はビート殿と二人で受講
ほぼマンツーマンなので、効果絶大です





=3日=

   天気予報をみると、午後から降水確率50%という事だったのですが、まぁ、BTCはあまり雨降らないし、去年の今頃みたいに自走だったら雨は悲惨ですが、今はトランポですので多少の雨が降ろうがお構いなしです。
   朝0400時に起きて、ちゃっちゃか準備して出発したのが朝0500時。前は1時間早く起きて現地で仮眠してましたが、1時間遅らせてもほんのちょっと道中の車の数が増えるだけで、大して混みもしないので、最近は1時間多めに寝て行く事にしています。その方が眠気防止には効き目あります。現地には、0730時到着。天気はドヨ〜っと曇っていたので、もしかしたら雨降るかもしれんと思い、バイク下ろさず寝てようと思ったら、もうお一方到着。前回のモチュールカップに参加された人で、db殿のお友達のビートさんでした(ブリジストンの新品タイヤ、ありがとうございました!)
   「他に生徒さん来るんですかねー」とか言っていたのですが、その気配がないので、取り敢えずバイク下ろしたのですが、その頃から空が晴れだして、急に気温がアップ。これからの季節は、アセモと熱中症との闘いです。

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ベストテクフォームを習うビート殿
一つ一つのフォームに、ビックリした表情でしたw


■アクセルオフの時の肘

   先生が到着して、次回のモチュールカップの申込みをしたあと、「暑いですねー」とかイイながらウェアに着替えて、さっそくスクール開始。ビート殿は今回初めてスクールを受ける、という事で、ざっとオフロードバイクの構造とライディングの理論のレクチャーを受け、自分のバイクでフォームを習う事に。バイクの上でフォームを習うビート殿の表情を見て(自分も含め、初めてベストテクフォームを習う時は、珍妙な表情になるw)、ニヤニヤしていた訳ですが、自分の番で自分も忘れてた事を思い出す事に。
   というのは、アクセルオフの時に、自分は肘を曲げたまま、腰を後ろにスライドさせている、という事。その為、後ろからくる減速Gを肘で耐えてわざわざ疲れる事をしていただけでなく、加速のオンオフもマメに切り替えれない状態を作っているのでした。アクセルオフの時は、後ろに下がるのではなく、肘を伸ばして上体を起こす。そうすれば、オンにしたければ即座に肘を折って加速姿勢が作れる訳です。「あ〜、そういえば、前にこれ、習った事あったなー」と思い出しました。
   それを頭に叩き込んだ上で、まずは南コースでウォーミングアップ。1ヶ月ぶりなので、バイクも自分も感覚が戻るのに時間がちょっと掛かりましたが、先生から習った事は直ぐさま効果を発揮する様になりました。アクセルオフで肘を伸ばして上体を起こした方が減速Gに耐えやすい事、減速Gに耐えやすいのでガンガンアクセル開けれる様になる事、コブを飛ぶ時も膝が前に行かなくなる事。前に習った時には、意味が半分も解っていなかったのですが、今は手に取る様に解ります。
   コーナーリングも、クロス・後傾の身体の使い方が完全に身に付いたらしくて、ガッキリと軸が出来てギクシャクする事なく、ツツーっとスムーズに曲がれる様になってきました。ただ、慣れてきたのは良いのですが、またもやコーナーの出口でパスンエンストをする様になってきました。どうも着座してから、アクセルをバンバンやる癖がついていて、回転が落ちた時にクラッチを繋いでしまうのが原因の様です。これも前から指摘されていたのですが、なかなか治らない様です。

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初日のランチ樹林
ご飯てんこ盛りなのはウレシイんですが
これからの季節、完食するとあとが大変です


■滑る路面で

   いつもの様に、毎度お馴染みのランチ樹林のお弁当を食べて、十分に休憩取ってから(じゃないと、この季節、気持ち悪くなってしまう。。)、今度は初級中級コースへ。天気が悪かった事もあって、恐らく路面は滑りやすいだろうなぁ、と思っていたら、やっぱりやや滑りやすい路面でしたw
   まずはゆっくり路面の状態を確かめつつ走り、徐々にピッチを上げる様にしました。初級コースは、奥のコーナーが滑りやすいので、余り車体を傾けすぎず、むしろ身体を内側に押し込む様にして回る様にしました。コーナーを立ち上がった後の直線は、滑る路面の時にはリアを空転させるのですが、去年まではそれがなかなか怖かったのですが、最近はバランス軸が出来たせいか、滑っても瞬時に補正が効く様な感じがします。かつ、午前中に肘の使い方を直して貰ったせいか、足で後輪がどういう風に動いているか、何となく解る様な感じになってきました。
   続いて中級コース。滑るといえば、中級コースの方が滑る訳ですが、原理的には初級コースでやった事と同じです。まずはゆっくり走って、コブも舐めて走り、慣れてきたところで徐々にピッチをあげていきました。以前と違うな、と感じたのは、やはり後輪の動きが身体に伝わってきているのが感じる事で、リアが空転してる感じや滑ってスライドする感じが、膝から下辺りで感じます。リアがツルっと滑っても、胸辺りのバランス軸で瞬時にガキっと補正したり、アクセルをオフにする事が出来ます。この辺りが、以前は感じられなかった事でした。
   一気にアクセルを開けてリアを空転させたり、バーッバーッと短く加速を切ったり、というアクセルワークは、ちょっと前まで自分が苦手としていた事でしたが、オフの時に膝を伸ばして上体を起こす、というのが理解できてからは、そうした操作が楽に出来る様になり、かつ急減速も怖くなくってきました。短い距離で一気にエンジンの回転を上げれる様になってきたので、奥のコーナーを立ち上がって、一つ目のコブを越えて、二つ目のコブに向かう短い間に車速を上げる、という事も出来るようになりました。惰性で飛ぶのではない飛び方が理解できたかなー、という感じです。

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最新のボディの使い方を習うビート殿
人それぞれの使い方があるのですが
見かけの姿勢は、同じになります


   その日の晩は、道の駅はがのロマンの湯でビート殿と別れたあと、自分はBTCのパドックに帰って、ストッカーで2割引になったお弁当を食べてた訳ですが、8時頃になると、LEDランタンに蛾とかカメムシとか、その他諸々の虫が集合する様になり、仕方ないので、ライトをトランポから離したのですが、それでもトランポの中に虫が入り込むのを防げませんでした。まぁ、それらの虫は羽音がうっとおしいだけで無害なのですが、10時頃から今度はカエルの大合唱(爆)。トランポを閉めれば暑いし、開ければうるさいし、蚊は来るしで、いつ寝たのか判らんうちに朝になりました。

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夜は涼しくて開放的なのですが
虫だの蚊だのが一杯ですw
耳栓持ってくれば良かった、、




=4日=

   夜にちょっと雨が降ったものの、翌4日は朝から良く晴れて、早くも汗だく。アセモをボリボリ掻きながら準備を進めました。今日はJNCCで一緒に出場するトイボネン君が初受講。昨日のビート殿と3人でスクールを受ける事になりました。次回のモチュールカップに備えてか、宇都宮のスクール上級生の人達がフリー走行に来ていました。
   昨日のビート殿と同様、トイボネン君もオフロードバイクの構造、ライディングフォームをスタンドに立てたバイクの上で習ってました。自分は、昨日とは打って変わって、減速姿勢での加速要領や、減速から加速への姿勢移動などをおさらいしました。これも今までに習った事ではあるのですが、減速Gに耐えられる身体が出来てないので、実際にはよほど意識しないと出来てない、というのが実情です。

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JNCCのFUNクラスで上位に食い込むトイボネン君
さらに上の走りを目指してスクールに来ました


■悪い癖−コーナーの出口でバンバン

   フォームチェックのあと、南コースで練習を始めました。ところが、コーナーの出口でアクセルをバンバン噴かしてしまう癖が、昨日以上にひどくなっていました。何でそうしてしまうのか? 理由はコーナーに進入する時に必要以上に車速を落としてしまい、かつ、だったら入り口でアクセルを二回線で噴かせば良いのに、そうせず進入し、コーナーの出口で車速が落ちきって起ち上がるのが難しくなり、バンバン噴かしてしまう。しかも、アクセル開けた時にクラッチを繋げばいいのに、閉じた時に繋いでしまう。当然エンストするし、エンストしなくても繋いだ途端にボンと前に出てしまって、立ち上がりがギクシャクしてしまう訳です。
   この癖は、かなり前から指摘されていて、その度に直してきたつもりだったのですが、どうにも新しい事を覚えると出てくる様です。もう一度先生から習い、先生の模範走行を見て、コーナーの出口では、アクセルを4ミリくらいの開度にして、クラッチで調整しながら起ち上がっていく様に心がけたのですが、午前中はなかなか上手く行きませんでした。

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まずは、現代のバイクの構造とライディングの解説から
ここら辺りが、闇雲に乗るだけの独学とスクールの
決定的な違いなのです

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座学の後、フォームのチェック
加速減速に耐える姿勢は、最初は違和感あるはず

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続いてコーナーリングの姿勢
初めてスクール受けた人は、ここら辺りで訳判らん様になりますが
さすがトイボネン君は飲み込みが早かったようで


■午後には悪い癖を直す

   いつもの様にランチ樹林のお弁当をお昼に食べた訳ですが、この季節になると、食うより飲む方が多くて、生徒3人とも夏バテ(あるいは熱中症)気味。相変わらず美味しいので、全部食べてしまいたいところですが、半分だけ食べて、あとはお残ししました。(でないと、動けなくなる)
   午後は初級中級コースに移動。初級コースの方は、ざっと走って、ビート殿やトイボネン君に譲って、中級コースでウォーミングアップ。昨日よりも地面が乾いて、走りやすくなっていました。まずは、習った姿勢を忘れない様に、バンクから奥のコーナーに向かう直線では、グチャってる所の手前までで十分加速して、リア加重でフロントアップでグチャってる所に突入し、減速姿勢で加速して突破。軸を固めて奥のコーナーを回って、コーナーを立ち上がって直ぐにエンジンの回転を上げる、という風に走りました。
   コーナーの出口でアクセルをバンバンやってしまう癖は、先生や上級生が走っている時に、エンジンの音やクラッチレバーの握り方などをじっくり見学し、それを真似る事で解決しました。確かに、バンバンするのではなく、アクセルを4〜5ミリで固定して、クラッチで調整した方が、立ち上がってからの加速の付きがとても良いです。
   ここら辺りが判ってくると、一気に開けて、また戻して、というアクセルワークの感覚が段々掴めてきました。今までは、コーナー立ち上がったら加速〜、と思っても、全然加速が間に合わず、当然車速も上がらなかったのですが、最後の方にはドンドンアクセルを開けれる様になり、斜面への当たりも強くなってジャンプの飛距離も伸び、かつ前みたいに膝が前に出るような事もなくなり、安心して着地出来るようになっていました。

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二日目のランチ樹林
いやはや、いつ食べても美味しいのですが
はやり半分お残し


■イイ感じとダメな感じと

   中級コースのあと、いよいよ本コースを走る事になりました。まずは、本コース初走行のビート殿とトイボネン君を案内する事になったのですが、いきなりa-かぁコーナーの登り勾配でエンスト。なんと、上級生の皆さんが、思いっきり加速ギャップを作ってくれていて、そこにハマってしまいました。「ぐっはー、かっこ悪う〜」と思いつつ、急いでエンジン掛けて再発進。最初は2速でゆっくり2周回ったのですが、ゆっくり走るのもなかなか自分のペースが掴めないもんだ、と感じました。
   3周目からは自分のペースで走る様にしました。開けれる所は開けて、丁寧に回るところは回ってという走り方を頭において走りました。そのせいか、ジャンプの飛距離が若干伸びた様に感じました。が、車速が前より上がったせいか、セクションが来るのが前より早くて、姿勢作ったりするのが間に合わない事がままありました。
   そして、道案内の時に引っかかった、a-かぁコーナー。上級生の皆さんは、イン→アウトで走られているみたいで、立ち上がりの所が掘れているのですが、自分みたいなトロい奴だとギャップに引っかかって止まってしまう。ではインはどうかというと、車体がなかなか真っ直ぐ起こせず、かつ滑る路面なので滑ってフラフラになってしまう。結果、どちらのラインでもよほど頑張らないと突破できなくて、ここの通過で完全にリズムが狂ってしまい、車速を上げるどころか、落としたままになっていました。
   何度か走りましたが、4周も走ったらフラフラで、こらイカンなーと思った時に先生から言われたのは、「いつまでも加速してるから、ずっと加速Gが付いてくる。すると減速の時にもGが付きまとう」という事でした。ダラっとしたアクセルワークでなく、パッパと急加速して加速を切る走り方をしてませんでした。
   そこで、短い距離でも短くアクセルを切る様に開けるのを心掛けて走ってみると、確かにアクセルのつきもイイし、余計な加速減速Gも来ない事が体感出来ました。フープスは今までは、最初は1.5個くらいで飛んで、後は1つずつ舐めて走るのが精一杯だったのですが、初めて、1.75個くらいをリズムよく飛ぶ事ができ、しかもその方が楽だと判りました。

   今回のスクールでは、コーナーリングがスムーズになった、ジャンプの斜面への当たりが良くなった、踏み切りや着地の姿勢が安定した、飛距離が伸びた、等々、個別のは良くなった部分が多く感じられました。しかし、コース全体でスムーズにリズム良く走れたかというと、決してそうでなくて、難しいセクションで突っかかって車速を上げられない、という感じでした。
   手応えは感じてるのだけど、がっちり掴むには、もっともっと走り込んでいかねばならない、そう感じて今回のスクールを終えました。

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段々良い感じになってきました
あとちょっとで、ガッチリつかめる感じ