昨年のAAGP猪苗代大会にXR250グレート・ストライカー号で参加して、あまりのパワーの無さと重さに辟易してしまい、次回の斑尾大会にはCRF250Rランスチャージ号で参戦する事になりました。しかし、ランスチャージ号は外装を換えただけで、装甲装備は一切付けていません。というか、MX以外で使うつもりが当初はなかったのです。斑尾スキー場がどんなとこか判りませんし、JNCCですから、泥は言うまでもなく、岩場とかもありそうなので、あとでクランクケース割っただのラジエター歪めただのと、お金の掛かる事になっても困るので、装甲を施す事にしました。


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■今回調達した物

   取り敢えず必需としたのは、ラジエターブレースとスキッドプレート。ラジエターブレースは、有名どころでワークスコネクションにしようと思っていたのですが、モトロマンのK店長に相談したら、エンデューロエンジニアリングのが良い、との事。値段は17,000円で少々お高いですが、専門家の意見に従う事にしました。スキッドプレートは、フレームの下側だけを覆う一般的なのを考えていたのですが、あれこれネットで調べてみると、エンジンの横側にもプレートが張り出している(いわゆる羽根付き)の物もあると判りました。Ricochet(リコシェと読む)のスキッドプレートが良いという事で、こちらはネットオークションで新品を9,000円で落札しました。
   その他に、ED用のハンドルを作りたかったので、ZETAのSX3のCRF用と左右グリップを調達。ED用のハンドルというのは、ZETAのアーマーハンドガードを付けた奴なのですが、グリップエンドに穴を開けなければならないので、開けてないMX用と別に作る事にしました。
   あと、前から欲しかったZETAのドライブスプロケットカバー。モデルチェンジして、前のタイプより格好良さと排土性が高そうです。

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■ラジエターブレース

   今回調達したエンデューロエンジニアリングのラジエターブレースは、ラジエターの両側をブレースでサンドイッチする構造になっています。説明書(全文英語)をざざっと意訳してみると、クーラントを抜いて、ホースを全部外して、ラジエターを分解して組み込む様に書いてあります。クーラント抜くのは良いとして、ホース外してまた組むのが大変そうです。そんな訳で二の足を踏んでいたのですが、前回のスクールで先輩が同じラジエターブレースを付けていて、やり方を聞いたところ、左右のラジエターを繋いでいる上のロアーホースだけ外せばやれる、との事。
   そこでチャレンジしてみたのですが、なかなかホースが固くて外れない。仕方ないので、マイナスドライバーで優しくこじりながら、ウンショウンショと外しました。そしてラジエターの内側に付いている二つのゴムのブロックを外し(これを忘れて、最初、ブレースが付かなくて難儀した)、そろそろとブレースを組み込みました。
   大変だったのはここからで、まず、外したホースがなかなか入らない。仕方ないので、ラジエターホースの口金の所にシリコングリスを塗って、どうにか押し込みました。ところが、先に左側を根っこまで入れてしまったので、右側がちょっとだけホースが入ってる感じ。ブレースが挟まった分、ラジエターが左右に張り出しているので、ホースが若干短くなった訳です。仕方ないので、左側を緩めて左右均等になるようにして、固定金具を締めました。

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   続いて、ラジエター自体をフレームに固定する訳ですが、ブレースを付けたせいか、なかなかボルト穴が合わなくて難儀しました。しかも、ブレースに付属してたボルトは全ネジで、締め込み過ぎるので元々付いてた半ネジのボルトを使いました。
   ブレースを付ける前は、ラジエターにゴムブロックが付いていたので、これが緩衝材になっていたのと思うのですが、ブレースを付けるに当たって、これを外しています。もし、横方向からの衝撃が来れば、ダイレクトにフレームに衝撃が伝わるか、あるいは2本の取り付けボルトの部分に衝撃が集中する気がするのですが、まぁ、大丈夫らしいのでこれで行きます。

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   シュラウドの取り付けは、上の小さいボルトは元のを使いますが、下の長いのはブレースに付属の物を使わないと付きません。ただし、今までは上から順番に付けていたのですが、これだと下の2本のボルト穴が上手く合わないので、4本全部を良い感じにボルト穴に入れてから、増し締めする感じにしました。

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■スキッドプレート

   リコシェのスキッドプレートは、どういう訳か、取り付けボルトがトルクスです。その方が良いからそうしてるのだと思うのですが、残念な事にトルクスレンチはありませんし、取り寄せるのも時間かかるので、他の人を参考に自分もM8の六角ボルトに換えました。ただし、13mmのソケットが必要になりましたが…
   取り付け方は、フレームに金具を噛ませてスキッドプレートの下からボルトを入れるのですが、最初は少々やりにくかったです。コツとしては、最初ボルトを仮止めしておいて、位置を決めながら徐々に締めていくと、良い感じの位置で決まる様になりました。

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   下側につく金具は、フレームに乗せるだけでいいですが、前側に付く奴は滑って下まで来てしまうので、やりにくい様であれば、ビニテで仮止めする手もあります。自分は慣れて、ビニテを使わなくても付けれる様になりました。

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■ED用ハンドル

   MX用はブラックですが、ED用は区別する為にシルバーにしました。本当はベストテクバーにしたいんですが、品切れだそうで、、
   ZETAのアーマーハンドガードは、前にXR250グレート・ストライカー号に付けていた物です。傷だらけですが、お金がないので流用しました。
   グリップは、XRの時はプログリップを使っていましたが、CRFは純正のが気に入っているので、今回もそれにしました。
   アーマーを付けた分、若干ハンドルの取り回しが重くなった気がしますが、まぁ、あった方が林の中を抜けたりする時に安心です。

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■その他

   ZETAのドライブスプロケカバーはポン付けですので、難しい事はありません。MFJのIB辺りまでだと、純正のカバーでないと車検が通らないそうですが、WERやJNCCなら大丈夫でしょう。
   ダートスキンのフロントフォークシールスキンは、使う日の朝にフォークの内圧を抜く時に一緒にやる事にしています。相当なマディでも威力を発揮する事が判ってきたので、今や完全常備です。
   ゼッケンは、今まではカッティングシートを切って作っていましたが、やはりどうにも弱いので、今回はビニテを縦横に貼り合わせて厚めにして、これを切り抜いて作りました。また、サイドカバーのゼッケンベースも幅広の白のビニテを貼りました。見栄えはイマイチですが、カッティングシートよりは強いので、これで良しとしました。

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