前回のスクール以来、職場環境が変わったり新人が入ってきたりで全然休みが取れず、一ヶ月間まるっきりバイクに乗る事が出来ませんでした。バイクに乗らない日が続くと、「オレ、バイク乗ってたんだっけ?」ってな感じになってきて、何となく身体も弛んで来た感じ。イカンいかん、オレはまだ生成途上だったんだ、と思い直し、やっとこ休みになったので、連チャンでスクールに行く事にしました。
とは言うものの、前回のスクールはギャップの走破だの瞬発的な加速だの、先生から言われた事がなかなか出来ず、「オレ、向いてないのかなぁ〜」なんて思う事もしばしば。そんな思いをしつつも通うのは、いつかきっと上手になって、気持ち良くコースを攻めれる日が来ると信じているからです。ともかく、継続は力なり、今回はリハビリのつもりで受講する事としました。
=24日=
前日は少々雨が降ったのですが、予報では土日は晴れ。こんな時は市貝のコースはベストコンディションになってる事が多いです。朝0300時に起きていつも通り出発するつもりが、どうにもこうにも眠くて、出発時間ギリギリまで寝る事に。ところが目が覚めてみると、0400時。まぁ、向こう着いてから仮眠摂らなきゃいいや、とノンビリ準備して0500時に出発しました。眠い目擦りながらよりも、はっきり覚めた目になって、気分よく運転できました。
市貝のパドックに着いたのは0830時。とても良く晴れて良い天気です。ただちにバイク下ろして、あちこち点検して、着替えも済ませましたが、誰も来ません。普通、土曜日は誰かしら来るのですが、0900時を回っても誰も来ない。どうやら今日は自分一人だけの様です。そうこうしている内に先生登場。先生も誰も来てないと思ってたみたいで、やっぱ行くなら行くで、予め連絡しておいた方がいいなぁ、と思いました。
■ここでは言えない衝撃の……
いつもの様に挨拶して、いつもの様に雑談から始まったのですが、自分がバイク乗れてない一ヶ月の間に、スクールでは色んな人が大変化を遂げていたらしいのです。そして自分もその話しを伺ったのですが、言われた通りにやってみると、「!」今までの感じとは全然違う事に気が付きました。なるほど、確かに今までにも脊柱起立筋や肩甲骨を固めて、脇締めてやってきた訳ですが、スーパーマンで暴走したり、それが怖くて中間姿勢から姿勢を動かせなかったり、、、ところが、そうしたのから、明らかに違う感触がありました。そこで、まずはウォーミングアップという事で南コースへ。行ってみると、前回同様に手前のコーナーの立ち上がりのところに、ボコボコとギャップが出来ています。前回、ここではアクセルを一定にして加速していく事が出来ず、しなくてもいいアクセルのオンオフをして、かえってギャップを拾う、という感じでした。とにかく、アクセルを無駄にバンバンやらない、これを頭において走り出しました。
ところが、先生から習った要領で走ってみると、「!」全然ハンドルが振られない。振られないだけでなく、アクセルを一定に保持出来ている。奥のダラダラコーナーもギャップが出来ていたのですが、同様でギャップでハンドルがあまり振られないので、ドンドン加速できます。かつ、若干ミスしても、無意識のうちにリカバーしてしまっています。加速も減速もコーナーリングも、全然気を遣ってません。意識したのは、その部分だけ。なのに、走りが前回ては全く変わってしまっていて、物凄く驚きました。
何度か走ったあと、先生からギャップの手前で腰を浮かして走る様に言われました。そこでそうしてみると、今度は全然ギャップに引っかからない。しかも、ギャップの中でもアクセルを微調整して加速できます。以前だったら、ギャップに引っかかって、速度は落ちていたのですが、それがまるでウソの様になってました。
いつ食べても美味しいランチ樹林
このお弁当は二日目ので、一日目は撮り忘れましたw
■今までにない中級コースでの走破感
今度は場所を変えて、初級コースへ。いつもジャンプは身体が遅れる感があったのですが、それがまったくなくなっていました。そして奥のコーナーの立ち上がりの直線は、ギャップが出来ている上に雨水が溜まっていたのですが、お構いなく走れ、ギャップを出たあとのシケインでもワザとリアを空転させましたが、以前ならそんな事しようものなら、リアが滑って転けていたのですが、そうなる前にリカバーしていました。明らかに今までとは違う感触を掴みました。続いて中級コース。こちらの直線は、前回以上にギャップが深くなっていたのですが、前回よりも元気よく加速させる事が出来ました。今までだと、ギャップに入る前にリア加重にしてアクセルを空けようとすると、身体が加速に置いて行かれるので、あまりリア加重に出来なかったり、アクセルを開けられなかったのですが、置いて行かれないのでアクセルも開けれるし、置いて行かれそうになったら、その部分をガッと意識すると置いて行かれなくなるのを発見しました。
奥のコーナーを曲がって、一つ目のコブ(S藤ジャンプ)の手前は、加速によるギャップが深く出来ていて、しかも水まで溜まっていました。最初は怖々突入したのですが、ギャップをあまり拾わずハンドルも振られないので、加速してジャンプを飛ぶ事が出来ました。今までだったら、加速できないのでコブを乗り越えるのが精一杯で、下手すればハンドルが振られて走れなくなっていたのです。
今回はギャップを埋めて一晩乾かす、という事で、その外側を走って回る事になりました。一つ目のコブを飛ぶ代わりに、うねりが2つあって、左コーナーリングの姿勢で二つ目のコブを飛ぶ、という案配です。最初はゆっくり走っていたのですが、だんだんコツが掴めてくると、ビシビシ加速させる事が出来るようになり、コーナーも丸く回るのでなく鋭角に曲がる様になってきました。うねりも最初は舐めて走っていたのですが、慣れてきてポンポンとリズム良く跳ねて二つ目のコブを飛ぶ、という感じです。「オレ、ちょっと攻めてるなー」という感じになってきました。
■本コースで、苦手の克服へ
休憩してから、今度は本コースへ。本コースは、今までは苦手意識がありまして、何故なら、a-かぁ殿の名前がついたセクションがどうにも苦手で、怖い思いするか曲がりきれなくてエンストするか、そういうので気が乗らない、というのが実際でした。前回辺りから、大分マシになってきたのですが、それでもタイムが上がるほど走れてないのです。取り敢えず最初は2割くらいの感じで、2速でトロトロと走ってみる事にしました。しかし、走ってみて直ぐに判ったのは、今までだったら引っかかっていたギャップが引っかからない事、身体が置いて行かれそうだったフープスで身体が置いて行かれない事、地面がよく見えて選んだラインに確実につっこめる事、苦手だった登りのコーナーがスムーズに登れる事。つまり、苦手なところがなくなっていた、という事です。
となると、2速なんかではトロくて走れないので、2周目からは3速に上げて徐々にピッチを上げてみました。明らかに前回の自分とは違う走りだな、と感じました。それは良いのですが、段々とセクションが迫ってくるのが早くなってきて、コーナーリングが間に合わなくて曲がりきれない、という感じになってきました。先生曰く、「車速が上がっているので、コーナーに入ってから姿勢を取ったのでは間に合わない。アクセルオフにした時点で姿勢を取らないと」という事でした。
さらに先生から言われたのは、ジャンプの飛び出しの姿勢が、膝が肩より前に出てる、と言われました。そのこころは、今までは身体が加速に置いて行かれるので、置いて行かれない様に身体を前に出してた、との事。しかし、それではバランスの幅が狭くて、事実、ちょっと勢いよく飛ぶと、着地が滅法怖いのです。
そこで、言われた事を気を付けて走ってみると、確かに膝が前に出ない様に腰を引いて減速姿勢で飛んだ方が、安定して着地できます。かつ、その姿勢を取っても身体が置いて行かれる感がないので、さらに安心です(ここが今回のミソ)。ところがコーナーリングの方は、身体がクタクタでコーナーが来るのが判ってるのに、どうにも身体の方が言う事聞いてくれない感じで、遅れ気味。まぁ翌日もあるので、初日は5セットほど本コースを走って終了しました。
一日走ったら、手にでっかいマメが二つも!
でも、あまり痛くもなく、潰れもしませんでした
乗り方が変わったからかな??
走ってる時は、疲れても5分も休めば呼吸が整って、また走れたのですが(以前の様に、外側の筋肉使って走ってた時は、もっと時間が掛かった)、疲れはスクールが終わってから、ドーンと来ました。どうやら、内側の筋肉や不随意筋というのは、使ってる時には疲労をあまり意識しないらしいくて、あとで来るみたいです。
早いところ、壽之湯に浸かってノンビリしたかったのですが、なんと温泉ポンプの故障で休業。仕方なしに芳賀町まで戻って、道の駅はがのロマンの湯に入りました。すると、いよいよ身体はグデングデンになってしまい、とても飯盒メシ炊く元気がなくなってしまったので、ストッカーでパンだのお弁当だのを買って帰りました。
「当分の間、休ませていただきます」てww
普通、可及的速やかに直しませんかね〜
壽之湯、好きなんで、一日も早く再開して欲しいです
=25日=
とにかく疲れてたのか、車中泊では珍しく、まったく起きずに朝になりました。しかもまだ眠かったので二度寝。次に目が覚めたら0840時で慌てて起きて、パン囓りました。
昨日は久々のマン・ツー・マンだった訳ですが、日曜日とあってゴールドウィンで自走でやってきたC国さん始め、全日本MXレディースのS水さん、GASGASのN村さん、そしてシブヤ選手が参加。まずはフォームからおさらいした訳ですが、昨日習ったポイントをガッチリ固めると、これまでにないほどフォームをガッチガチに固める事が出来るのが判りました。
続いて南コースでウォーミングアップ。昨日よりも地面が乾いていて走りやすかったのですが、コーナーリングの歳に、うっかりすると必要以上に切れ込んで車体が寝過ぎてしまう事がしばしば。多少切れ込んだくらいなら、自動的にリカバーするのですが、それ以上に切れ込んでしまう事もあって、注意が必要でした。
最新の完成形テーマを仕込まれると
上級生から自分みたいなヘタクソまで
全員乗り方が即座に変わるみたいです
■二日目は走り込み、そしてバテバテ
いつもの様にランチ樹林のお弁当を食べてから、今度は初級中級コースで走り込み。路面は昨日より乾いてとても走りやすい状態に。とにかく気を付けたのは、膝を前に出さない様に、腰を引いてリア加重を掛けれる様にする事。その状態でアクセルを開けれる様にする事。その事を頭に置いて、ギャップを走破したりコブを飛んだりした訳ですが、昨日より格段に走破性が上がり、安定して飛べて着地できた様に思いました。今までの乗り方が、いかにバランスの幅の狭い乗り方であったか、そしてそれが実のところ、非常に怖くて危ない乗り方だったか、という事がよく理解できました。
中級コースで目一杯走り込んだあと、今度は本コースへ。車速は落とさない様に、コーナーは早めに姿勢を取り、丁寧に回る事。ジャンプは減速姿勢で当たって行き、バッとアクセルを開けて……と色々考えながら走ったのですが、自分が意識する以上に疲れてたみたいで、昨日ならクリアできた所でボテボテと転ける様になりました。そして、ものの3セットほど走った時点で、もう身体の言う事が効かなくなり、このままではヤバイと感じて二日目のスクールを終了する事にしました。
フォームが変わって、1秒縮まりましたw
もちょっと体力あったらなー
■フロントフォークシールスキン
2月のオフビのマディレースでまたもやフロントフォークが油漏れして、今年2回目のOHとなり、これじゃイカンという事で導入した、ダートスキンのフロントフォークシールスキン。ベルクロ止めで意外としっかり付くので、そのままで走ったら、ズレてフロントフォークの下の方でクシャってました。慌てて戻って、タイラップで止めたのですが、うっかり下のパイプの方で締めてしまい、やっぱりずれて下の方に。そういえば、見本の写真では、上のアウターの方でタイラップ締めてたな、というのを思い出し、同じ位置でタイラップを付けたら、今度はずれなくなりました。
まだ使い始めなので、効果のほどは判りませんが、ダイレクトにダストシールに泥が被らないので、それなりの効果はあるんじゃないか、と。
■ヘルメットの問題
ところで、前々から気になっていたのですが、走っている内にゴーグルがずれてきて、大村崑状態になってしまい、いざアクセル全開〜という時に良く前が見えず、開けられないという事がままありました。それでも中間姿勢でトロトロ走っている内は何とかなったのですが、今回走りが前より良くなった事で、余計に身体が揺すられる様になり、そうなるとゴーグルのズレもひどくなってしまいました。バンドが緩んでるのかなと思い、締めてみたのですが、顔面が押し付けられて、付けたり脱いだりするのが大変。しかもズレは納まりません。どうやらヘルメット自体が前後にガクガク揺れてる様です。というのも、今被ってるヘルメットはサイズがXL。昔はLだったんですが、Lだとキツくて頭痛くなっちゃうんで、仕方なしにXLな訳です。しかし、XLだとツーリングでは良くても、レースではユルユルに揺れてしまうっぽい。
そこで、二日目からは、中にハンドタオルを入れて被ってみました。今度はバッチリ。ゴーグルもズレず、しっかり前が見えるので、開けれる所では開けれる様になりました。
■チェーンとスプロケ
納車時に付いていたチェーンは、1月頃に完全に伸びてしまい、EKチェーンの520SRに付け替えました。ホントはモトクロス用の520MRDL6にすべきでしたが、XR250グレート・ストライカー号には520SRのシールチェーンを使っていて、これがこの2年、レースやスクールでバンバン使っているにも関わらず、全然伸びてないので大丈夫じゃないかな、という風に考えていました。また、スプロケはこの時点では全然元気だったので、減ってきたら交換しようと思っていました。ところが、チェーンを換えてから5回くらいしか乗ってないのに、伸びる伸びる。この二日間のスクールでかなりヤバイ感じになりました。合わせてリアスプロケも大分減って、歯が開いてきました。XRとCRFではそもそもパンチ力が違う事。つまりチェーンやスプロケに掛かる負荷も、CRFは極大な様です。かつ、チェーンが伸びればスプロケは急速に削れ始めるし、スプロケが削れてくればチェーンの伸びも早い様です。
チェーンを交換する時は、前後スプロケも交換する(あるいはその逆)、というのが、レーサーでの常識の様です。早め早めの交換が、チェーン切れてエンジンのクランクケース割ってしまうといった様な、重大事故を防止するヒケツの様です。
コメント