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■商品コード:CB-JRB-2
■メーカー希望小売価格:オープン
■最大発熱量:2.7kW(2,300kcal/h)
●使用時サイズ/155(幅)×155(奥行)×126(高さ)mm
●収納時サイズ/86(幅)×76(奥行)×114(高さ)mm
●重量/約265g
●連続燃焼時間/約45分(カセットガスジュニア使用時)
●ガス消費量/190g/h
●点火方式/圧電点火方式


   もともとは部活で手早く湯を沸かすために買ったのですが、昔持っていたイワタニプリムスのカートリッジタイプにしなかったのは、いざという時に、コンビニでもガス缶が買える様にするためでした。つまり、このガスバーナーは最初からキャンプ用ではなく、部活用だった訳です。残念な事に、部活でほとんど使わないままに、隊が活動を止めてしまったので行き場がなくなりましたが。
   昔持っていたIP-2243はやたらガスが早く無くなった気がしましたが、このバーナーは逆になかなかガスが減らない。低温用のカセットは120gなんだ が、買って1年以上経った先日、やっと無くなくなりました。250gの普通のカセットも、かなり無駄な使い方をしているのですが、無くなる気配がない。使い方が優しいのか、思ったほど使ってないのか、あるいは燃焼効率が良くて燃費が良いのか、何にしても良く持ちます。
   でも、こんなに長持ちするのでは、1〜2日の作戦ではかなり無駄な荷物を持ち歩く事になります。事実、IP-2243を持っていた時も、1本はバーナー用に新品を持ち、ランタン用は使い差しを持って行く事にしていたし、やたら使い差しのガス缶が増えて、家で飯炊きに使う方が多かった様にも思います。その意味では、液燃は使わない分はボトルに入れて保管出来るので無駄がない様に思うのですが……。

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もともとは小型のカセットガスで使うバーナーでした
小型のは、アウトドア用という事で
若干プロパンが入ってたみたいです

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どこのメーカーのカセットでも使え
かつどこでも売ってるのが、このバーナーの強みです


■トランポ用装備として復活
   使い道のないまま死蔵していたカセットガスJr.ですが、レース活動を始めトランポを導入した時、車中泊用の装備として復活しました。
   当初はガソリンストーブでも良いかと思っていたのですが、プレヒートだのポンピングだのを考えたら、ガスコック捻って電着一発で点火できるガスバーナーの方が使い勝手が良いですし、さらにはどこでも売っているカセットガスの方が利便性が高いのは言うまでもない事で、しかも担いだりバイクの荷台に積んだりする訳ではないので、多少嵩張るのも苦にならない、という事で、華麗に復活した訳です。
   もっとも、ガスの方は昔の買い置きがカセット、カートリッジ共に大量にあって、当分買わずとも大丈夫です。かつ「つめかえ君」もありますので、自在にカセットとカートリッジの間を、ガスを行き来させる事が出来ます。不具合を感じるとしたら、カセットガスはタダのブタンガスですので、寒い時期になると火力が落ちてしまう事です。まぁ、こればっかりは仕方ない事なので、寒冷地用のカートリッジから若干ガスを移したり、手でカセットを暖めたりして使っています。

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疲れてたり忙しかったりする時は
あまりヤヤコシイ道具は使ってられないので

この手のモノの方が便利です




■思わぬ盲点(2011.8.31追記)
   イワタニプリムスのIP-2243をトランポ用バーナーに変えた事で、このカセットジュニアは自宅用に復帰しました。そこで久々に飯盒で飯を炊いてみました。実は、トランポ運用を始めた初めの頃、何度か現地で飯盒炊爨を試みたのですが、どんなに火力に注意してても、芯飯ばかり作っていたのです。まぁ、自宅に比べれば標高も若干高い訳であるし、気温などの差もあるだろうから、自宅だったら上手く炊けるんじゃないか、と 思ったのですが、出来たのは若干マシな芯飯でした。どうしてこうなるのか?
   あれこれ考えた結果、これはどうやらバーナーヘッドの径の問題かもしれない、という事に気がつきました。イワタニカセットジュニアのバーナーヘッドの径は30mm。自分が持っているバーナーやストーブの中で最小です。かつ、火は細く真上に上がる。つまり、鍋底の一点に火力が集中する形です。
   飯を炊く時、釜の中では鍋底から来る熱で中の水が対流し、それと一緒に米が回って、鍋全体に熱が回る構造になっています。火の当たる範囲が狭ければ、それだけ対流の範囲も狭い。小さいクッカーならそれでも十分熱が回ると思いますが、大きい鍋だと端っこの方は対流から取り残されて、煮飯になってしまうのではないかと思う。
   イワタニカセットジュニアは、カセットガスを使う関係で、ソロバーナーとしては大きいのですが、やはりソロバーナーとしての設計思想で作られているみたいです。その事に長い事気がつきませんでした。五徳が大きいので、大きい鍋も乗せれる、といった程度の考え方です。まぁ、ヤカンで湯を沸かしたり、レトルトを温めるとかいう用途にはそれでも良いが、こと飯炊きに関しては、鍋のサイズにあったバーナーを選ばなければならない、と改めて感じたのでした。

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小さいバーナーヘッドに大きなゴトク
ちょっとアンバランスな取り合わせになっている
まぁ、カセットガスが使える、というのが最大のメリット

 

《関連項目》
カセットガスの燃費カセットガスを使う