前回のスクール辺りから、自分の欠点というか弱点が見えてくる様になりました。つまり、加速すべき所での加速意識が弱い、コーナーリングでバランスを取る為の身体の挙動が乏しい、ジャンプの飛び出しの際に上体が遅れてしまう、そして左コーナーが決定的に下手な事。
   左コーナー以外は、これまでにも言われ続けてきた事ですが、それがどういう事を意味しているのか、今までは知識としては理解してましたが、自分が具体的にどう出来てないのか、というのはハッキリとは判っていませんでした。それが頭と身体でしっかり認識できる様になってきた、という訳です。


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肩や腰を固めるのは良いとしても
ガチガチに固まってると身体が動かなくなって
帰ってバランスが取れません





■中間加速の時のアクセルオフ

   この時期は一年の間でも一番寒い時期ではあるのですが、事前の天気予報では晴れでしたので、勇躍スクールに出かけた訳です。確かに現地入りした時はお陽さんが出てはいたのですが、風が結構つよく陽の暖かさなんぞどこへやら、です。こういう時は、着替えるまでがなかなか勇気を有します。
   本日参加は、自分にスズキ党殿、そしてa-かぁ殿の3人。ほとんど先週と同じメンバーです。3人ともフォームとかは何度もやってきているので省略して、空がもっているウチに南コースにコースインしました。
   前回はなかなか身体が動かず、ガチガチになっていたのですが、どうもこれは脊柱起立筋や肩甲骨を固める意識を持ち過ぎて、緊張したネコみたいに身体がカチカチになっているからかもしれませんでした。固めるのと固まるのは別問題なので、なるべく身体を動かすよう心掛けました。その甲斐あってか、前回よりは曲がりやすく感じました。
   ところで、去年の年末辺りから言われているのは、「もっとアクセル開けて」「全開に出来ないの」という事。やろうという意識はあっても、実際にはドロドロとしか開けられず、瞬発的に開ける事が今だに出来ません。
   そこで先生から言われたのは「アクセルをオフにした時、減速姿勢になってる」という事。中間加速というのは、アクセルをオフにしても減速姿勢は取らないそうです。ではオフにした時はどうなるかと言うと、身体を後ろに持って行くのでなく、ふわっと上に浮き上がる感じ。姿勢は加速のままなので、そのまま再加速に移れる、という寸法です。
   言われた通りにやってみると、今までとは違って、アクセルのオンオフがすごくやりやすい。今まではアクセルを回し直すと身体が置いて行かれる、というかバイクが飛び出してしまう感があり、また姿勢的にもアクセルを開けにくかったのですが、「姿勢は加速のまま」という意識を持つだけで、全然違った加速感になりました。
   南コースで繰り返し中間加速の練習をしているウチに、にわかに空が曇りだし、粉雪が風に運ばれてきました。当然、滅法寒くて、レバー握り指が全部痛くなる始末。こりゃぁ、本コースの方が良いんじゃない?という事になりました。

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今まではアクセルオフにした時
減速姿勢を取る意識がありました
すると、再加速しようにも身体が遅れて怖くて出来ない訳です


■■本コース

   本コースに入る前に、少しだけ初級中級コースで慣らし運転。ところが、こっちはうっすら雪が積もっていたり、中級のバンクなんか思いっきり雪が残っていて、こりゃヤバイ、と早々に退散しました。
   本コースの方は、取り敢えずa-かぁ坂を下りないショートコースでチャレンジ。まずはゆっくり走って、身体の固め具合と動かし具合を確かめつつ、コースの状態を見て回りました。所々雪が残っているところがあるので、そういうところは滑らない様に注意して走りました。
   さて、走ってみた訳ですが、やっぱりなかなか身体が動かなくて、コーナーが曲がりにくい。2速だと引っかかるし、3速だと失速してエンスト、みたいな事もしばしばありました。スズキ党殿もa-か殿も気持ち良さげに走ってるのに、自分だけノタノタした感じで、どうにも気持ち良く走れない。
   とにかく、コーナーが上手く曲がれないと、車速もあげれずスムーズに走れないなー、と思いつつ、お昼になりました。


良い感じに雪景色ですが
雪降ると前が見えにくくて、結構怖かったりします




■良い方向に連動

   いつもの様にランチ樹林のお弁当を食べて、休憩しながらスズキ党殿の走りを見学したあと、自分も再度コースイン。雪が降ったり、ゴーグルがずれて大村昆状態になったりと、前が見にくくてアクセル開けたくても開けられない、という事があったので、それらを直しつつ、加速意識、エンジンの回転を極力落とさない意識で走りました。
   ベストテクコースの特徴は、コーナーリングの姿勢を明確に取らないと上手く曲がれないタイトなコーナーが多い事です。しかも左回りが多く、登り勾配になっている所もあります。
   こういう所に差し掛かったら、とにかく肩を入れ、腰をずらして、少しでも良いから身体が動く様に心掛けました。ほんの少しでも身体が動けば、動かない時よりは遙かに曲がりやすい事が判ってきました。
   コーナーが曲がりやすくなってくると、立ち上がりの再加速もやりやすくなってきました。ジャンプへの当たりも若干強くなり、斜面での加速も再加速の要領でバッとやる事が出来るようになってきました。

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本日のランチ樹林
あと何食食べたら
ベストテク小屋の前のテーブルが飛びきる様になれるかなww


■尻に火が点く

   こうして何度かコースを走っていたのですが、そのウチ、「み"み"み"〜〜〜〜ん」とa-かぁ殿のRM85の甲高い排気音が追いかけてくるのが判りました。いつもならアッサリ抜かれてしまうので、ちょっとは頑張ってみようと思い、必死こいて走ってみました。
   とにかく必死だったので、開けれるところではちょっとでも多めに開け、曲がる所では出来る限り身体を動かして、という風に走ったのですが、今までモタモタしてたりオットットになっていたコーナーがスムーズに走れたり、ちょっとジャンプの距離が伸びたりと、良い感じになってきました。
   取り敢えず1周走ったのですが、後ろの「み"み"み"〜〜〜〜ん」はどこまでもついてくる感じで、いよいよフープスで並ばれてしまいました。負けじとアクセルを回しましたが、フロントアップでバンバカとフロントが振られ始め、これ以上やったらアブナイと判断して、抜いていって貰いました。
   帰ってからタイムを聞いてみると、それまで2分40秒(撃遅)だったのが、一気に2分14秒まで短縮。追いかけられると早くなるみたいです。その後、もう一度走ってみましたが、一度身に付いたスピード感で頭と身体のデータが更新されるのか、同じくらいのタイムで走れました。

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誰かから追いかけ回されると
イヤでも車速が上がるようでして、、


■まとめ

   今まで、「中間加速が弱い」「なぜアクセルが全開に出来ない」という問題が懸案だったのですが、意外なところで突破口を教えて貰った、という感じです。安全にやれる方法が判れば、あとは実行あるのみです。言い換えれば、今までは方法がイマイチよく判ってなかった、という事です。
   左コーナーは相変わらず苦手ですが、どうあれコーナーリングの体勢を取れば、若干でも曲がりやすくなる事は判ってきました。まぁ、当たり前と言えばそれまでなんですが、左手で箸もってご飯食べるのが難しい様に、ある程度は練習を積み重ねなければならないな、と感じました。
   しかし、コーナーがスムーズに曲がれれば車速も上がり、車速が上がればジャンプも飛びやすく、全般的に車速が高ければ再加速もやりやすい、という感覚が分かってきました。また、脊柱起立筋や肩甲骨は固めねばなりませんが、ガチンガチンに固まってるんじゃなくて、意識して固める信号を送る、という感じかな、と思いつつ、本日のスクールを終えました。

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徐々に良い感じになってきたかなー
次回も頑張ります