3月末に初めてベストテクスクールを受講して、早9ヶ月が過ぎました。当初は5級さえいつになったら修了するかなぁ〜、という感じでしたが、気が付けば4級にチャレンジ中。それどころか、ハイエース買って(ド中古)、CRF買って(ド新品)、それ乗り回して、JNCC出てみたり、ウィークエンドレーサーズ出てみたりと、この一年で大きく目まぐるしく変化していきました。そして、2009年の締めくくりに泊まりがけでスクールを受ける事にしました。






=26日=

   前回のWER R-11で感じた事は、「身体で覚えた事は思い出して出来るが、覚えきってない事は出来ないなぁ」という事でした。
   公式練習、第1ヒートの前半は、コースにも慣れてないし、路面もカチカチで、走るのが精一杯という感じだったのですが、第1ヒートの後半からは「コーナーリングの姿勢はこうだったな」とか思い出しつつ走る余裕が出来てきて、習った通り(というより、習った事で覚えている事)にすればスムーズに曲がれ、出来なければオットットな曲がり方になる、という感じでした。
   第2ヒートでは、最初から飛ばしていく気満々だった訳ですが、先生から「中間加速が弱い」と言われている様に加速が弱かったですし、コーナーリングの姿勢も間に合わない事がしばしばありました。そしてジャンプは飛んだというより跳ねた、という感じで、如何に今の自分がベストテクのジャンプがまだ身体で覚えてないか、という事を実感して帰ったのでした。
   折しも、4級に上がってからは、毎回飛んでばかりですし、コーナーリングもいよいよ佳境に入りつつありますので、性根入れてスクールを受けました。


■FIでもプラグはカブる

   先生にWERの模様を報告し、同じ日に開催されていたモチュールカップ最終戦の話しなどを聞いたりしたあと、じゃぁ始めましょう、という事になったのですが、CRF250Rランスチャージ号がウンともスンともエンジンが掛からない。朝方、暖機運転の時はしっかり掛かっていたのに、どんだけキックしても掛からない。先生にもお願いしてキックして貰ったのですが、全然ダメ。モトロマンに電話して事情を話し、「アクセル全開にして素早く10回ほどキックしたあと、アクセル全閉にしてキックしてみる」と対処法を教えて貰ったのですが、これでもダメ。先生に押し掛けして貰ってもダメ(09CRFのN村さんにも手伝って貰って一緒に押した)。
   こりゃぁ〜、今日はダメかなー、と思ったのですが、いっぺんプラグ見てみようか、という事になり、自分でタンク外した事なかったので、N村さんに外してもらい、プラグも外して貰うと、ななんと、プラグが2stのプラグみたいに、コールタール塗ったみたいになっている。これじゃ絶対掛からない、という事で予備のプラグに交換しようとしたら、品番を間違えてて使えない(爆)。CRF250Rのプラグは上等なイリジウムのプラグで、クリアランス管理がうるさいとか。もちろん、トレール車のプラグみたいに、金ブラシでゴシゴシするなど以ての外なのですが、他に方法がないのでダメ元で洗って貰いました。そして再装着してキックしてみると、さっきまでの百万遍キックがウソの様に、一発点火。いつもの「かかりのイイFI」に戻っていました。
   考えられる原因は、納車以来、もっぱら使っているのがスクールで、低速でガンガン使っていた事くらいなのですが、FIでもカブる時はカブる、予備のプラグは持っておく(品番間違えない事)、最悪の場合、洗って使える事もある、というのが判ったのは収穫でした。

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こんな感じでヌチャ黒(汗)
これじゃ、エンジン掛かるわけありません
予備のプラグは持っておくに越した事ないですね


■体重を上へ上へ

   こんなハプニングがあったので、午前中は丸っきり乗れず、ランチ樹林のお弁当も届いてしまったのですが、とにかく走らない事には気が済まないので、南コースでウォーミングアップをしました。
   前回は雨上がりで地面が濡れてちょっと怖々でしたが、今回は先週モチュールカップがあったばかりで、地面が整地されてて、かつ晴れて乾いていたので走りやすくなっていました。
   そこで前回から習っている、「肩から」コーナーに入っていく要領をチャレンジしました。しかし、思うように肩から入っていけません。そこで先生から、グリップの握り方、脇の締め方を改めて習うと、それまで腕がガチガチだったのが、徐々に肘から先がフリーになり、肩はガッチリと固めれる様になりました。そして上体を左右に曲げれる様になると、ようやく「肩から」コーナーに入る感じが掴めて来ました。
   しかしそれでも、最初の内は意識しないとこうした動作が出来て無くて、手前や奥の明かなコーナーでは意識して身体を動かせるのですが、途中の緩やかなシケインなどでは、身体が動いていなくて、当然車体も寝なくて、行きたい方向に行けずに怖い思いをしていたのですが、その事を先生から指摘されて、常に意識して身体を動かす様にする事で、徐々にスムーズに走れる様になりました。

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本日のランチ樹林
遅い昼食だったので、メチャ美味く感じましたw


■中級コースの真ん中のコブ

   ちょっと遅めにランチ樹林のお弁当を食べてから、午後は初級中級コースへ。前回はヌチャ泥で中級コースはロクすっぽ走れなかったのですが、今回はベストコンディションです。
   まず初級コースでジャンプの感覚を掴み直し、中級コースへ。最初は2割くらいのペースでコースの状態を見つつ、固める所固めて走り、3周目辺りから徐々にペースを上げて、アクセル全開で外周を走ってみました。ただし、コーナーはゆっくり丁寧に曲がる様に心がけました。緩やかなカーブはともかく、タイトなコーナーはちゃんと減速して加重しつつゆっくり回った方が、立ち上がりから再加速が素早く出来る様に感じます。
   ジャンプの方は、まずは外側のコブ二つを飛び、徐々に距離を伸ばそうとしますが、二つ目のコブはともかく一つ目のコブを飛ぶとき、どうにも二つ目のコブの手前斜面にぶつかりそうなイメージがあって、元気が出ません。というか、二つ目のコブの手前に近づくと、素早く次ぎのコブを飛ぶ姿勢が取れなくて、危なっかしくなってしまいます(そんな気がします)。
   それでも二つ目のコブの方は、上級者の人たちが着地してるとおぼしき所に、3回に1回は着地できる様になってきたので、今度は真ん中のコブにチャレンジしました。こちらも最初は飛びきれなくてギャップの中に落ちてましたが、徐々に元気を出していって、3回に1回は二つ目のギャップを飛び越せる様になってきました。そして、その方が着地とその後のショックが少ない事に気が付きました。

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コーナーリングの姿勢を仕込まれるGASGASのN村さん
走行中もフォームが決まると気持ちいいもんです


   ここまで出来たところで、初日のスクールは終了。というのも、この日は宇都宮市内の「いざ酔い」でベストテク忘年会が催される事になっていて、もちろん自分も参加する事になっていました。幸い、地面が乾いてたのでバイクもあまり汚れず、洗車する必要もなかったので、早々に片付けて壽之湯に繰り出し、宇都宮市内に向かいました。

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なんと、プロゴルファーの藤田幸希さんが登場!
何でもお父さん(一番右の人)が
高校時代、先生と一緒にモトクロスやってたそうです
実はワタクシ、ゴルフに疎くて
幸希プロが目の前に座ってたのに
誰だかよく判らなくて、一言も喋らず帰ってきてしまいました(泣




=27日=

   ベストテク忘年会のあと、有志(勇士とも言うべきかw)の方々は第2ヒートに向かわれましたが、よい子のワタクシは明くる日に備えて、真っ直ぐBTCのパドックに帰り、ケータイのちっこい画面でチャッチャと情報交換を済ませたあと、シュラフに潜り込み就寝しました。さすがに年末とあって、シンシンと冷え込む夜でしたが、スキー用のアンダーウェアとシュラフカバーのお陰で、あまり寒い思いをせず、ぐっすり寝る事が出来ました。
   お陰で、朝は0700時には目が覚めていたのですが、なんだか寒くてなかなか起き出せず、ガスバーナーを炊いて車内を暖めてから、ようやく這い出す体たらくでした。


■ガンガン行け!

   昨日の忘年会を第1ヒートで帰った人が順次集まったところでスクール開始。昨日の様にエンジンが難しい事にならず、一発点火。やっぱりインジェクションは掛かりサイコーです。
   まずはいつも通り、南コースでウォーミングアップ。コーナーリングの要領は昨日の段階で一通り身体に入っているので、良い感じにこなす事が出来ました。上手に走れると気分が良いものです。スクールで良く言われるのは、「他のスポーツは心・技・体かも知れないが、ここでは論・技・体→心だ」という事。まずはライディングの理論を習い、最初の内は判らなくても、繰り返し練習する事で次第に技術が付いてきて、それに合わせて身体も作れて正しいライディングが出来るようになると、心理状態も良くなってくる、という意味なんですが、まさしくその通りだなぁ、と感じます。
   ランチ樹林のお弁当を食べてから、午後は初級・中級コースへ。コーナーリングはおおよそ良い感じになってきましたので、ジャンプの飛距離を伸ばす努力にチャレンジしました。
   前々回辺りに、グリップを遊びの分まで全閉にしてた為、斜面でバッ!とアクセルが開けられなかった、という事に気が付き、以来、景気よく斜面で開ける様にしてきたのですが、やはり距離を伸ばすとなると、それなりに覚悟して掛からねばなりません。
   そして徐々に距離が伸びてきたのですが、それにつれて、着地が段々前後同着気味になり、場合によってはリア着地になる事もありました。こりゃ注意せんと如何なー、と思ってる矢先、初級コースの二つ目のコブでプチ暴走をやらかしてしまい、咄嗟にアクセルオフにしてヤブに突っ込むのを未然に防ぎました。

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今年最後のランチ樹林
きんぴらごぼうw以外は全部完食


■中級コースでやってしまいました

   今度は中級コースでも距離を伸ばすチャレンジ。とにかく苦手なのは、外側の小さいコブの一番目。ここを距離を伸ばしながら、ポーンポーンとリズムよく飛ぶのが目標です。
   二つ目のコブの方は徐々に距離が伸びていましたし、真ん中の尖ったコブの方も良い感じに飛べていたのですが、やはり一つ目のコブの方はなかなか距離を稼げません。
   そこで少し勇気を出して、アクセルを多めに開ける様にしたのですが、すると前後輪同着かリア着地になってしまう。イカンなー、と思った次のジャンプ。うっかり身体が棒立ちのままアクセルを開けてしまい、そのまま車体が前に飛び出して、自分はハンドルにぶら下がる様な格好に。「やってもたー!」と思った時には、バイクは暴走していて、二つ目のコブをどうやって越えたものか、その着地の衝撃でやっとグリップから手が離れて、バイクは先に方に走っていき、自分は頭から地面に落ちて、エライ痛い目をしました。

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秋に新調したヘルメットがボロボロ
一部凹んだので、買い換えになってしまいました(泣


   結局、この日のスクールは自分だけここで終了(生まれて初めて脳震盪を経験したw)。先生にヘルメット運んで貰ったり、NMR殿にトランポにバイク積んで貰ったりと、色々助けて貰いつつ、ちょっと早めに引き上げました。
   今回の頭から転倒は、様々な要素があると思うのですが、確実に言えてるのは、自分はまだまだジャンプの基本を身体で覚えてない、という事。踏み切る時の姿勢は?加重の掛け方は?アクセルの開け方は? あとになって色々思い出すのですが、実際走ってる時は、すっぽり頭と身体から抜け落ちていたりします。何も考えなくても、無意識に出来るようになるまで、鋭意努力していくつもりです。

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大転倒で一皮むけたはずなので
次回はもっと頑張れるはずwww