一般的にエンデューロよりも敷居が高いと思われているモトクロス。自分もその様に感じていた一人なのですが、ベストテクスクールに通い出し、モトクロッサーを買ったからには、やっぱりやってみたくなった訳です。
もっとも、当初12月20日はBTCで開催されるモチュールカップ最終戦に出るつもりをしていました。というのも、今の時点でMXに出てもどの程度走れるか判らないし、年の瀬も迫った時期に出ても仕方ないかなー、とも思わなくもなかったのです。ところが、11月のウィークエンドレーサーズに相模川方面のお仲間が大挙して参加し(それまでMXなんざ見向きもしてなかった癖にww)、なんだか先越された感がしてしまいました。
そこで少々時期尚早な気がしないでもないですが、WER最終戦に参加して、今の自分がどの程度出来てるのか、MXはどんな感じのレースなのか、それを見てくる事にしました。とにかく初めてのMXですから、まずは経験値を積む事と、それを今後のスクールや活動にフィードバックさせる目的で参戦する事としました。
しかし、そうは言ってもオフビです。自分はこれまで4回行ってますが、その内2回は雨上がりの後で、グッチャグチャの地面で全く走れず、エライ難儀しました。腕に覚えがない以上は装備で極力カバーする他ありません。そこでCRF250Rランスチャージ号のタイヤを、新品のミシュランMH3に替える事にしました。というのも、新車で納車した時に履いてたダンロップのD740FA/D745はスクールで角が丸くなってきていたからです。
さて、練馬のボンバーからMH3が届き(いつも早い、安い)、そそくさと交換に掛かったのですが、レーサーとトレールは似て非なるもので、例えば、バルブをリムの固定するナットがなかったり(無くしたのかと思った)、やたらビードが固くてチューブを3本も噛んだり(お陰で前後ともハードチューブに替えたw)、なんやかやで幸先悪く手間取った訳ですが、XR250グレート・ストライカー号に比べると、車体へのホイールの組み付けは随分楽なんだな、と感じました。
さて、バイクの方は新車という事もあり、タイヤ替えるだけで十分ですが、問題は身体の方。実は前回のスクールで大スピンをやらかして、ハンドルで左膝の皿を打った訳ですが、その後はどうともなかったのに、1週間くらいした後になって、去年木更津で受けた傷のあとが妙チクリンな感じになってきました。痛い訳でもないし歩いたり走ったり出来ない訳じゃないんですが、何か関節が引っかかる感じ。丁度、去年の傷が治りかけの時の様な感じです。さらには、いい加減なジャンプをして打った右手の薬指と小指の筋も今ひとつ。
新車時に履いていたダンロップのタイヤは
角が丸くなってきていたので
ミシュランMH3に交換
タイヤチューブもハードチューブに換えました
現地入りは朝0600時を目指し、そのちょっと過ぎに到着したのですが、当然まだ陽は昇っておらず会場は真っ暗。ところが、先に現地入りしてた人らがスタートゲートの近く、大会本部の真ん前のパドックを押さえていてくれました。スズキ党殿曰く、「これがMCだったら前の日からパドックの取り合いだけど、WERはだーれも居なかった」との事。緊張感の違いがこんなトコにも出るんですかね?
ずらり勢揃いのTEAMつぼ焼き&full energyの車両たち
朝は滅法寒かったです
さて、走り出した訳ですが、地面はカチカチ。昨日、ブルで慣らしたと思われるキャタピラの痕もカッチカチ。かすかに残るワダチの跡もカチカチです。タイヤの空気圧は0.8まで落としましたが、もっと落とした方が良かったかも〜、と思ってたら、第一コーナー過ぎた直後に、いきなり目の前で殺気殿が見事に転倒。うへぇ〜〜っと思いつつ避けて、安全運転を心掛ける事にしました。
ようやくコースの感じがつかめてきて、3周目はちょっとだけアクセルを開け気味にしたのですが、最後のフープスに入る前に、右からフラフラ〜っとバイクが寄ってきて、それを避けようとして自分までフラフラになり、フープスの手前でフロントを取られて転倒。右手の甲の人差し指と中指の付け根を、思いっきりレバーのブラケットにぶつけてしまい、手も握れないほど痛くなってしまいました。しかも、バイク起こして再始動してみると、アクセルが回らなくなっている。
仕方ないので練習走行は中止。取り敢えずローギアに入れて、アクセルは無理に回して一定で固定し、クラッチ調整でフープスを越えてピットに帰りました。アクセルの方は、ブラケットのボルトを緩めて、ブラケットの位置を調整したら簡単に治りましたが、手の方はめっさ痛い。元々薬指と小指(アクセル回す方)の調子が悪いのに、人差し指と中指まで調子悪くなっては右手全滅です。
公式練習で転倒した方
彼だけでなく、そこここで転倒者が出てました
モトクロスにおけるスタートは非常に緊張する、と言われているのですが、自分はのほほんとスタートグリッドのクジを引き、一番目に番号を呼ばれて(1だったw)、のほほんと第一コーナーまで極力直線でデコボコが少なくて乾いてそうな所を選び、のほほんとゲートが降りるのを待っていたのでした。そして、マーシャルが「5秒前」のボードを掲げてコースから小走りで走って出て行くのを視野の上に見ながら、「フィーア、フィンフ、ドライ、ツヴァイ、アインス」とドイツ語でカウントダウンして、「ヌル!(0)」で飛びだそうとしたら、ゲートが降りず、その1秒後に降りて、慌ててクラッチを繋いだものの、完全に出遅れてしまいました。
それでも後ろから4分の1くらいの位置につけていたと思うのですが、第一コーナーの群衆にもまれている内に、気が付いたら自分が一番ドンケツ。これには驚きましたが、驚愕してるヒマはありません。まだまだカチコチしてるコースを走っていかねばならないからです。公式練習で転けて痛い思いをしたせいもあるのですが、とにかく1ヒート目は安全運転でいくつもりでした。そこでギアは2速でゆっくり目に走りました。すでに端から勝負を捨てている感じですが、なにせ初めてのMXです。勝手も雰囲気も判りませんので、蛮勇を奮わなかったというのが心境です。
各車第一コーナーに殺到!
参加賞であるスターキッチンの昼食は、観戦に来たとら和尚に譲り、自分はこんな事もあろうとコンビニで買った弁当を腹に収めたあと、第2ヒートの準備に取りかかりました。
自分の出番の前は、初レディー、ミニモトなどのレースがあり、自分の後には、ノービスオープンという具合に、自分の出番の前後のレースは観戦出来ないのがWERの欠点です。もっとも、応援に来てる友達も多いので、自分の走りっぷりをきっちり撮影して貰えるメリットがあります。
さて、2ヒート目。今度はスタートグリッドは1ヒート目でビリだった順から選べるので、今度も自分がいの一番です。当然さっきと同じ場所を取りました。路面は1ヒート目と比べると、良い感じに地面が溶け、良い感じに乾いてベストコンディションです。これだったらガンガンに開けてもすっ転ぶ事はないでしょう。2速オートマ走法では鈍足は如何ともし難いので、今度は高めのギアでチャレンジするつもりでした。
今度はドイツ語でカウントダウンなんて余計な事はせず、「5秒前」のプラカードが下がったら、ゲートを注視。ゲートが下がった途端に一気にクラッチつないでスタートしました。そして直ちに3速に上げて加速しようとしたのですが、この時すでに集団の後ろから4分の1辺り。追突かましても困るので、みんなと一緒にゆるゆると第一コーナーを回りました。
すると、いきなり目の前で3台がまとまって転倒! 慌ててブレーキ掛けて止まったのですが、自分の脇から勢い余った2台がさらに突っ込んで、完全に目の前を塞いでくれました。
「くっそーーっ!迷惑やのーーーっ!!!」
と内心思いはしたのですが、まぁ、これがモトクロスというやつです。自分だっていつ転けるか判りませんので、文句言ってはいけません。それよりも、いち早くそこをパスしなければなりません。バイクに跨ったままでは方向転換できないのでバイクから降り、車体を前後させながらじわじわ方向を変えて、さぁ乗ろかと思ったらエンスト(ガックシ)。しかもなかかなエンジンが掛からない。キック4発目でやっと掛かったものの、この時点で転けてる連中以外からは、大方取り残されてしまいました。
第一コーナー直後の大クラッシュ
あとちょっとで自分も突っ込むとこでした
グリッドにならぶワタクシ
スタート前の緊張感は微塵も感じさせませんww
1ヒート目は、公式練習で転けた事もあって、あまり飛ばす気がなかったのですが、それよりもコースになかなか慣れなくて、結果、走るので精一杯で習った事を実行する余裕が出始めたのは、後半になってからでした。
そこで、2ヒート目は路面も良くなった事もあって、とにかく習った事を忠実に実行する事を心がけました。ジャンプはともかく、コーナーリング、中間加速を上手にやる事を心がけました。そして、コーナーリングは態勢が間に合えば上手く曲がれ、間に合わなければ従来のシートの真ん中に座る曲がり方になっていました。加速に関しては、もっともっとマックスパワーを体験する必要を感じました。
この写真を見ただけで
飛ぶというより跳ねてる感じのジャンプしか
出来なかった事が解ります
その一方で、今までは幼稚園の時に習った「お先にどうぞ」の精神でもそれなりにやってこれたのですが、モトクロスでは「おどりゃー、死ねーー」くらいの敢闘精神が横溢していない事には、勝負にもレースにもならないな、という事がよく解りました。目の前で倒れてる奴がいて、避けきれないのなら踏みつぶして行く事にしますw
勝利の日まで
もっとも、当初12月20日はBTCで開催されるモチュールカップ最終戦に出るつもりをしていました。というのも、今の時点でMXに出てもどの程度走れるか判らないし、年の瀬も迫った時期に出ても仕方ないかなー、とも思わなくもなかったのです。ところが、11月のウィークエンドレーサーズに相模川方面のお仲間が大挙して参加し(それまでMXなんざ見向きもしてなかった癖にww)、なんだか先越された感がしてしまいました。
そこで少々時期尚早な気がしないでもないですが、WER最終戦に参加して、今の自分がどの程度出来てるのか、MXはどんな感じのレースなのか、それを見てくる事にしました。とにかく初めてのMXですから、まずは経験値を積む事と、それを今後のスクールや活動にフィードバックさせる目的で参戦する事としました。
■事前準備
とにかくコースに練習行かないかんなー、と思って12月13日にオフビに行く事にしていたのですが、あいにくその日は貸し切りとかで行けず、じゃぁ、どっかに練習行くかと言えば、何だか疲れてしまって結局どこにも行かず、事前の練習はまったくやらず仕舞いでした。出来れば本番前日に練習したかったのですが、勤務は早番でそれもムリ。まぁ、雨さえ降らなきゃ走れる、と大雑把に考える事にしました。しかし、そうは言ってもオフビです。自分はこれまで4回行ってますが、その内2回は雨上がりの後で、グッチャグチャの地面で全く走れず、エライ難儀しました。腕に覚えがない以上は装備で極力カバーする他ありません。そこでCRF250Rランスチャージ号のタイヤを、新品のミシュランMH3に替える事にしました。というのも、新車で納車した時に履いてたダンロップのD740FA/D745はスクールで角が丸くなってきていたからです。
さて、練馬のボンバーからMH3が届き(いつも早い、安い)、そそくさと交換に掛かったのですが、レーサーとトレールは似て非なるもので、例えば、バルブをリムの固定するナットがなかったり(無くしたのかと思った)、やたらビードが固くてチューブを3本も噛んだり(お陰で前後ともハードチューブに替えたw)、なんやかやで幸先悪く手間取った訳ですが、XR250グレート・ストライカー号に比べると、車体へのホイールの組み付けは随分楽なんだな、と感じました。
さて、バイクの方は新車という事もあり、タイヤ替えるだけで十分ですが、問題は身体の方。実は前回のスクールで大スピンをやらかして、ハンドルで左膝の皿を打った訳ですが、その後はどうともなかったのに、1週間くらいした後になって、去年木更津で受けた傷のあとが妙チクリンな感じになってきました。痛い訳でもないし歩いたり走ったり出来ない訳じゃないんですが、何か関節が引っかかる感じ。丁度、去年の傷が治りかけの時の様な感じです。さらには、いい加減なジャンプをして打った右手の薬指と小指の筋も今ひとつ。
社会人ライダーはケガして仕事休む訳にはいかない訳で、ヤバイと思った時には、レースを欠場する勇気も必要とされてます。まぁ、ホントに痛かったら出ないのですが、痛くないけどウッカリするとヤバイ、という感じでしたので、とかく無理は禁物という事を心する事にしました。
新車時に履いていたダンロップのタイヤは
角が丸くなってきていたので
ミシュランMH3に交換
タイヤチューブもハードチューブに換えました
■当日、朝
今回のWER最終戦には、自分の他に、スクールのお仲間やTEAMつぼ焼きの面々も参加。その他にも猿ヶ島の仲間が大量に参加する事になってました。現地入りは朝0600時を目指し、そのちょっと過ぎに到着したのですが、当然まだ陽は昇っておらず会場は真っ暗。ところが、先に現地入りしてた人らがスタートゲートの近く、大会本部の真ん前のパドックを押さえていてくれました。スズキ党殿曰く、「これがMCだったら前の日からパドックの取り合いだけど、WERはだーれも居なかった」との事。緊張感の違いがこんなトコにも出るんですかね?
そうこうしている内に、続々と知り合いや身内が登場。なにせ朝0700時から受付、車検ですから、遅刻は許されません。陽が昇る前は歯の根も合わないくらい寒かったのですが、陽が少し昇っただけでも暖かく感じました。そこで、急ぎCRF250Rランスチャージ号と友人に貸与するXR250グレート・ストライカー号をトランポから搬出。チャッチャと受付と車検を済ませました。
ずらり勢揃いのTEAMつぼ焼き&full energyの車両たち
朝は滅法寒かったです
■公式練習
開会式が済んだあと、直ちに公式練習。エンデューロのレースと違って、大会進行はかなりスピーディーに感じました。その公式練習も時間はわずかに15分。15分ビッチリ走らなくてもイイとかアナウンスがありましたが、自分にとっては唯一の事前練習ですので、ビッチリ走るつもりでしたwさて、走り出した訳ですが、地面はカチカチ。昨日、ブルで慣らしたと思われるキャタピラの痕もカッチカチ。かすかに残るワダチの跡もカチカチです。タイヤの空気圧は0.8まで落としましたが、もっと落とした方が良かったかも〜、と思ってたら、第一コーナー過ぎた直後に、いきなり目の前で殺気殿が見事に転倒。うへぇ〜〜っと思いつつ避けて、安全運転を心掛ける事にしました。
ようやくコースの感じがつかめてきて、3周目はちょっとだけアクセルを開け気味にしたのですが、最後のフープスに入る前に、右からフラフラ〜っとバイクが寄ってきて、それを避けようとして自分までフラフラになり、フープスの手前でフロントを取られて転倒。右手の甲の人差し指と中指の付け根を、思いっきりレバーのブラケットにぶつけてしまい、手も握れないほど痛くなってしまいました。しかも、バイク起こして再始動してみると、アクセルが回らなくなっている。
仕方ないので練習走行は中止。取り敢えずローギアに入れて、アクセルは無理に回して一定で固定し、クラッチ調整でフープスを越えてピットに帰りました。アクセルの方は、ブラケットのボルトを緩めて、ブラケットの位置を調整したら簡単に治りましたが、手の方はめっさ痛い。元々薬指と小指(アクセル回す方)の調子が悪いのに、人差し指と中指まで調子悪くなっては右手全滅です。
取り敢えず、他のクラスの1ヒート目を観戦しつつ様子を見ていたのですが、幸いに自分の本番の前には痛みが引いてきたので、出場する事にしました。
公式練習で転倒した方
彼だけでなく、そこここで転倒者が出てました
■1ヒート
いよいよ本番。みんなと一緒にゴロゴロとバイクを押してスタートゲートの裏に回り、自分らのスタートグリッドを決めるくじ引き。なんと自分は1番でしかも呼ばれたのも1番目wこれ幸いに、第一コーナーまで一番地面が平らで乾いてそうで、かつ一直線にダッシュ出来そうなグリッドを選びました。モトクロスにおけるスタートは非常に緊張する、と言われているのですが、自分はのほほんとスタートグリッドのクジを引き、一番目に番号を呼ばれて(1だったw)、のほほんと第一コーナーまで極力直線でデコボコが少なくて乾いてそうな所を選び、のほほんとゲートが降りるのを待っていたのでした。そして、マーシャルが「5秒前」のボードを掲げてコースから小走りで走って出て行くのを視野の上に見ながら、「フィーア、フィンフ、ドライ、ツヴァイ、アインス」とドイツ語でカウントダウンして、「ヌル!(0)」で飛びだそうとしたら、ゲートが降りず、その1秒後に降りて、慌ててクラッチを繋いだものの、完全に出遅れてしまいました。
それでも後ろから4分の1くらいの位置につけていたと思うのですが、第一コーナーの群衆にもまれている内に、気が付いたら自分が一番ドンケツ。これには驚きましたが、驚愕してるヒマはありません。まだまだカチコチしてるコースを走っていかねばならないからです。公式練習で転けて痛い思いをしたせいもあるのですが、とにかく1ヒート目は安全運転でいくつもりでした。そこでギアは2速でゆっくり目に走りました。すでに端から勝負を捨てている感じですが、なにせ初めてのMXです。勝手も雰囲気も判りませんので、蛮勇を奮わなかったというのが心境です。
それでも2周3周と走っていく内にコースの感じも掴めてきて、開けようかな、という気になってきました。しかし、2速では如何ともし難いくらい遅い。全開にしたって多寡が知れています。こりゃぁ、3速にした方が良いかなーとか考えていると、目の前でチェッカーが振られ、あれれ〜と言う感じで第1ヒート終了。いつものエンデューロレースなら、これから本腰入れようか、という感じのところでした。初MXで一番のショックは、持ち時間があまりにも少なかった、という事でした。
各車第一コーナーに殺到!
■2ヒート
午前の出番があっという間に終わってしまったので、身体の方は全然元気でした。そこでヘルメット以外の装具を着けたまま、まくす殿が出ているレジェンドオープンの撮影に走り回ったりしていました。参加賞であるスターキッチンの昼食は、観戦に来たとら和尚に譲り、自分はこんな事もあろうとコンビニで買った弁当を腹に収めたあと、第2ヒートの準備に取りかかりました。
自分の出番の前は、初レディー、ミニモトなどのレースがあり、自分の後には、ノービスオープンという具合に、自分の出番の前後のレースは観戦出来ないのがWERの欠点です。もっとも、応援に来てる友達も多いので、自分の走りっぷりをきっちり撮影して貰えるメリットがあります。
さて、2ヒート目。今度はスタートグリッドは1ヒート目でビリだった順から選べるので、今度も自分がいの一番です。当然さっきと同じ場所を取りました。路面は1ヒート目と比べると、良い感じに地面が溶け、良い感じに乾いてベストコンディションです。これだったらガンガンに開けてもすっ転ぶ事はないでしょう。2速オートマ走法では鈍足は如何ともし難いので、今度は高めのギアでチャレンジするつもりでした。
今度はドイツ語でカウントダウンなんて余計な事はせず、「5秒前」のプラカードが下がったら、ゲートを注視。ゲートが下がった途端に一気にクラッチつないでスタートしました。そして直ちに3速に上げて加速しようとしたのですが、この時すでに集団の後ろから4分の1辺り。追突かましても困るので、みんなと一緒にゆるゆると第一コーナーを回りました。
すると、いきなり目の前で3台がまとまって転倒! 慌ててブレーキ掛けて止まったのですが、自分の脇から勢い余った2台がさらに突っ込んで、完全に目の前を塞いでくれました。
「くっそーーっ!迷惑やのーーーっ!!!」
と内心思いはしたのですが、まぁ、これがモトクロスというやつです。自分だっていつ転けるか判りませんので、文句言ってはいけません。それよりも、いち早くそこをパスしなければなりません。バイクに跨ったままでは方向転換できないのでバイクから降り、車体を前後させながらじわじわ方向を変えて、さぁ乗ろかと思ったらエンスト(ガックシ)。しかもなかかなエンジンが掛からない。キック4発目でやっと掛かったものの、この時点で転けてる連中以外からは、大方取り残されてしまいました。
この後は、とにかく3速全開(と言いたいところですが、全開気味w)で走り、ジャンプは飛ばなかったものの、コーナーは出来るだけベストテクのコーナーリングの姿勢を守り、エンストこいたり転けたりしてる人を抜きつつ疾走。しかしフープスやギャップではどうしてもリズムよく走れず、しかもコーナーで1回エンストしてしまい、これが致命傷となって結果はビリから2番目、周遅れで終わってしまいました。
第一コーナー直後の大クラッシュ
あとちょっとで自分も突っ込むとこでした
* 総 評 *
■スタートが肝腎
今回初めてのモトクロス。結果は1ヒート最下位、2ヒートビリから2番目と、最低の結果でありましたが、学ぶところは多いレースでした。
前々から話しは聞いてましたが、ものの10分程度で終わってしまうモトクロスでは、スタートで出遅れたら勝負にならない、というのが切実に感じました。とにかく、全員が第一コーナーに殺到しますので、中くらいでモタモタすると、前にも横にも動けず、気が付いたら一番ドンケツだった、という感じでした。 もっとも、他の人が言うほど、あまり緊張しなかったのですが、これは神経が太いからなのか、それとも初めから勝ちに行く気がなかったのか、どっちなのかは判りません。確実に言えてる事は、スタートの練習も必要だな、という事でした。
グリッドにならぶワタクシ
スタート前の緊張感は微塵も感じさせませんww
■習った事はどこまで出来たか?
今回のレースで一番自分が肝要に感じていたのは、3月から9ヶ月、スクールで習った事がどこまで出来るか、という事でした。結論から言うと、習った事を実行すればスムーズに走れ、実行出来なければ曲がれず走れず、という状態でした。1ヒート目は、公式練習で転けた事もあって、あまり飛ばす気がなかったのですが、それよりもコースになかなか慣れなくて、結果、走るので精一杯で習った事を実行する余裕が出始めたのは、後半になってからでした。
そこで、2ヒート目は路面も良くなった事もあって、とにかく習った事を忠実に実行する事を心がけました。ジャンプはともかく、コーナーリング、中間加速を上手にやる事を心がけました。そして、コーナーリングは態勢が間に合えば上手く曲がれ、間に合わなければ従来のシートの真ん中に座る曲がり方になっていました。加速に関しては、もっともっとマックスパワーを体験する必要を感じました。
ジャンプに関しては今まさに習っている最中ですし、フープスはほとんど習ってない事もあって、上手には出来ませんでしたが、これは今後の課題として十分認識出来ました。
この写真を見ただけで
飛ぶというより跳ねてる感じのジャンプしか
出来なかった事が解ります
■感想
今回は天候に恵まれ、路面も午後には良くなり、とても走りやすかった事もあって、予想以上に楽しんで走る事が出来ました。今までは、「こんな坂、降りれるのかよ!」とか「え〜〜、またガレガレだ」みたいなレースが主だったのですが、やはり性格的にはズビズバと走れるレースの方が向いている気がしました。その一方で、今までは幼稚園の時に習った「お先にどうぞ」の精神でもそれなりにやってこれたのですが、モトクロスでは「おどりゃー、死ねーー」くらいの敢闘精神が横溢していない事には、勝負にもレースにもならないな、という事がよく解りました。目の前で倒れてる奴がいて、避けきれないのなら踏みつぶして行く事にしますw
勝利の日まで
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