a-かぁ殿から「おばんです。明日はビデオを忘れずに持ってきた方が良いかもですトップガンの走りが見られるなりo(^-^)o」という連絡が入った時、自分はいつも世話になっている近所のバイク屋の忘年会に出ていたのですが、即座に「どないしたんです?山本鯨君でも来るんですか?」と正解をはじき出していました。ベストテクスクール出身の国際B級チャンピオンが来るとなると、明日は生徒さんが大勢来るなー、と思いつつ、忘年会を中座し、そそくさと家路に就きました。

昨日はパレナスで走ったというまっちゃ君(右の半裸のヒト)
スクールに来るのは2回目で半年ぶりwのDENZY殿(左)
スクールに行くお仲間が増えるのは結構な事です
■感動?落胆?
いつもの様に0300時に起床、0400時出発。特段の支障もなく、0630時頃にBTCに到着。今回は、猿ヶ島で知り合った長岡のまっちゃ君が来る、という事でしたが、前日に到着していた様で、パドックの脇に小汚いw軽ワゴンに立てかけたボロボロwのYZが駐まっていました。どうやらまだ寝てるらしいので、自分も0800時過ぎまで仮眠しようと助手席の方に移りました。うつらうつらしていると、それらしいトラックが登場。誰かなーと思っていたら、それが山本選手のバイクを載せたトラックでした。それのあと、続々と生徒さんが集まり始め、0730時頃には結構賑やかになっていました。自分も起き出して、まっちゃ君をアホな話しをしたり、もう一人の猿ヶ島のお友達、DENZY殿(今年の2月、この人が先にスクール行った事が、自分もスクール行くキッカケになった)のCRF230Fをスタンドの上に載せるの手伝ったりしながら、自分も準備。そうこうしている内に、パドックはワゴン車だらけになり、モチュールカップの時の様になりました。
そうこうしている内に、山本選手が南コースでウォーミングアップを始めました。自分も見学に行ったのですが、言わずもがな走りが素晴らしい。回りでは、IBの走りを見れて感動している人や、逆に自分の走りとの隔絶に落胆してる人がいましたが、自分は意外にも冷静に観察していました。
というのも、感動する時は自分がそれまで出来なかった事が出来た時ですし、落胆する時は習った事がなかなか出来なかった時です。それに、ヘタクソだからスクールに習いに来てる訳ですから、落胆する必要はない。まぁ、今から頑張っても、逆立ちしたって山本選手のレベルに届くのは無理と思いますが、彼の20%も出来る様になれば、そこそこ満足できるんじゃないかなー、と呑気に考えていました。

今回のスクールは大人数!
IBチャンピオン、定年後のおじ様からキッズまで
盛り沢山です
■まずはフォームから
先にも書いた様に、今回集まった生徒さんの数は、約20人余。自分にとって初めての大人数でのスクールです。上級の人もいれば初級の人もいる訳ですが、一番最初は全員揃って、最新の完成形テーマによるベストテクフォームのレクチャーです。山本選手を一番に、全員順番に先生からレクチャーを受けた訳ですが、際だっていたのは、やはり山本選手。脊柱起立筋や肩といった、固めるべきところが「無意識」の内にガッチリ固まっているそうです。インナーマッスルはあまり意識できない筋肉だそうで、自分はら意識出来ないからこそ固めるのに苦労する訳ですが、それを意識せずとも固められるからこそ天才的ライディングが可能、という訳です。
さて、自分の番が来た訳ですが、人数が多かったからか、先生から「たにし君は出来てるからイイねー」と言われて飛ばされそうになりました(笑)確かに、連続受講してますし、そう言われるとウレシイ訳ですが、一応見て貰いました。問題は、スタンドの上に立てたバイクの上で出来る事が、実際にコース走った時に出来るかどうかです。
先生曰く、最初はガッチリ固めてても、その内インナーマッスルが鍛えられて、外側は緩んでくる、との事。そうありたいものです。

最新のテーマのレクチャーを受ける山本鯨選手
受ける、というより、自分らに見本を見せてくれた感じでしたw

一応w、自分も見て貰う事に
4級に上がって5回目
さすがに出来る様になってきたみたいです

初スクールのまっちゃ君
何でスクール受ける気になったか聞いてたら
「自分は基本がなってないですから」
向学心のあるのはイイ事です
■今ひとつ調子が、、、
南コースでさっとウォーミングアップしたあと、今回は生徒の数が多いので、初級の人とキッズは南コースで、白カードの人は初級中級コースで練習する事になりました。自分も初級コースに移動して前回習った事のおさらいをやったのですが、どうにもしっくり来ない。コーナーリングの姿勢が良くない、コーナーから立ち上がったあとの加速が悪い、でも、そこら辺は改善されてる様に感じました。ジャンプの飛び出しの時の姿勢、ここらはうっかりすると、膝が曲がってたり、肩が後ろに行ってたりしますので、注意してフロントローで降りれる様にしました。しかし、それでもどうにも自分の中で「ピタっ!」と来る物がない。
悶々としながら休憩してると、先生から「中間加速が弱いのは、捻り戻ししてないから」とアドバイス貰いました。コーナーを曲がる時、腰(体重心)をシートの外に出す訳ですが、頭並び胸(バランス軸)は進む方向に捻って向けておかねばならない。ところが自分は、右コーナーと言われれば、頭も肩も胸も、全部腰と一緒に右向いてしまっている。タイトなコーナーならともかく、緩やかなコーナーの場合はバランス軸を捻り戻して、進むべき方向に顔、肩を向けなければなりませんし、コーナーから立ち上がる時は車体が起きてくるのですから、やはり捻り戻しをせねばなりません。
ところが、それをしないで画一的に腰と連動させて上体も捻っているから、立ち上がりの際の加速が鈍くなり、うっかりすると内側に倒れ込み過ぎて転けてしまう(前回にスクールでそれが何度かあった)訳です。
ポイントなのは、コーナーリングの際、腰はシートの外に出しても、顔および肩、胸は進行方向に向けねばならない、という事です。これをバランス軸を捻り戻して行わねばならないのですが、骨盤を基点に上体を横に折ってしまっては、タダ単に腰を横にスライドさせただけになってしまいます。バランス軸を中心に顔、肩、胸を捻り戻す、しかも、コーナーの状態に合わせて進行方向に顔(と肩、胸)を残しつつ、腰は外に出す、というのが意外に難しいのです。

本日のランチ樹林
夏場は暑くてみそ汁は残してたんですが
最近は暖かい汁物が有り難いです
■アクセルを開けるタイミング
今度は中級コースに移って練習。前回の様に水たまりはありませんでしたが、それでもそこここに穴ぼこがあって、うっかり突っ込むとドタバタになってしまいそう。こういう時は、デコボコの前までに十分加速して、リア加重にしてフロントを浮かしながら突破するか、デコボコの前にアクセルを一吹かしして、フロントを浮かせて越えていく、という要領を前回に習いました。しかし、どうにも気になるのは、フロントが斜面に当たって、ジャンプの飛び出しをする時、どうしてもアクセルを「バッ!」と開けられない事です。「バッ!」と開けない事には、惰性で飛ぶのと変わらない飛び方になる、という事が判っているのに出来ない。斜面までの加速が弱いのか、とか、斜面への当たりが弱いのか、など色々考えたのですが、a-かぁ殿が先生から「アクセルを開けるタイミングがずれてる」と注意されているのを見て、自分もそうかもしれない、と考えるようになりました。(a-かぁ殿が注意を受けてる時に、自分も示唆を感じる事が多いのです)
つまり、コーナーのギリギリまでアクセルを開けているのではなくて、ゆっくりコーナーを回り、立ち上がりは徐々にアクセルを開けていく。ところが自分は、コーナーの入口ギリギリまでアクセルを戻して無くて、コーナーの立ち上がりの加速もいの一番にやって、それで斜面の手前でオフにするから、斜面にフロントが当たった時は、アクセルを開け切れない。こんな感じになっている様です。

南コースで頑張るDENZY殿
最初のウチは、このコーナーは難しいですよね
転ける直前を激写!

こちらはキッズに抜かれる、まっちゃ君
ガレ場とかヌタ場をビンビン走る彼も
初めての南コースで苦労した模様
■今一度、もう少し
この後、先生と山本選手が初級中級コースをコラボで走るのを見学したり、DENZY殿やまっちゃ君と初級コース走ったり、DENZY殿のCRF230Fでジャンプして、右手の薬指と小指を挫いたりw、本コース走りに行って坂でスタックしてDENZY殿に置いてけぼり食らったりしながら、自分の出来映えを確かめました。まだまだダメです。そこで初級中級コースに戻り、中間加速とジャンプの練習。実をいうと、中間加速ってのは理屈で判っていても、実際に走ると何をもってして中間加速というのか、身体で判ってないのが判ってきました。ジャンプの飛び出しの姿勢については、徐々に飲み込めてきて、踏み切る時にちゃんと加重を掛ければ、ポーンと飛べる事も身体で理解できました。
そして、斜面に当たった時、とにかく「バッ!」と開けるのを心掛けるようにし、中級の真ん中のコブを繰り返し飛んでみたのですが、徐々に滞空時間と飛距離がのびてきて、4回に1回は二つ目のギャップまで飛べる様になりました(そして、その方が楽だと気が付いた)。

最後にみんなで記念撮影
山本選手の練習風景が見れたのが、今回一番の成果でしたw

4級も本日で5回目
毎回少しずつ上達してる、、、っぽい?
でも、地道な努力が一番大事です