外征のエンデューロレースは、今年5月の勝沼で行われたクロスカップに出たのを最後に、あとはずっとスクール通いで猿ヶ島にも遊びに行かず、仲間とも全然会っていませんでした。その間、他の人たちは知らない間にJNCCなんかに出ちゃったりして、色々活躍のご様子。しかしまぁ、自分は「まだまだレースに出る段階じゃない」とスクールに専念するつもりで、今回のAAGP猪苗代全国大会にも、当初は出るつもりは全然ありませんでした。
   が、ちらほらと「たにしさん、(CRFでw)出ないんですかー」という声が聞こえ始め、しかもこういう時に限って、11月21〜23日と休みが取れてしまい、もともと期待に応えたい性分をしているので、勢いでエントリーしてしまいました。





■エントリーと車種変更

   エントリーはネットから出来るのですが、エントリー費を3日以内に振り込まねばならない、とういのがJNCCの掟の様です。出ると決めたからには、さっさと振り込んでしまうのが自分の流儀なのですが、ここで若干問題発生。皆さんのご期待に応えて、CRF250Rランスチャージ号でエントリーしたのですが、「ボロボロになっちゃうからモッタイないよぉ〜〜」とアドバイスが届きました。どうやら、自分みたいな素人がレーサーで走るには、会場のチーズナッツパークはエライ所らしいです。このアドバイスにビビってしまい、早速JNCCに電話を入れて、XR250グレート・ストライカー号に機種変更する旨を連絡しました。
   さて、そのグレート・ストライカー号なんですが、この半年のスクールでの酷使で、相当あっちこっちがガタが来ています。Fフォークは夏に一度、オーバー ホールしたのですが、した直後にスクールでジャンプ飛んだらオイル漏れ。その後も漏れ続けている状態でした。リアサスもノーマルより4周巻いてあるのですが、かなり緩い状態です。ステムは一度掃除して貰っているのでマシですが、リンクは去年グリスアップして以来、放ったらかしなのでキーキー音が出始めていました。しかしまぁ、直すのだったら何もかも終わってからの方がいいや、という事で、このままで出る事にしました。
   その後、11月8日にモチュールカップにCRF250Rランスチャージ号で参戦した訳ですが、総合的にXR250グレート・ストライカー号より立ち勝っていて、乗り易い事が判ったのですが、スクールの諸先輩方のアドバイスに従って、グレート・ストライカー号で参戦する事にしました。

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磐越道に入った途端、雨
会場のチーズナッツパークは泥だらけになってました


■猪苗代は北国

   ところで、自分が今まで一番北に行ったのは、去年9月に開催されたヒーローズEDの会場、白河エンジョイスポーツランドなのですが、今回の会場であるチーズナッツパークは猪苗代湖の近所です。つまり、自分にとっては最北端になります。しかも季節は11月下旬。つまり、道路が凍結してヤバイかも、という危険があるという事を、エントリーした後に気が付きました(先に気が付いていたら、エントリーしてなかったかもしれない)
   そこで北国に詳しい人数人に、この時期の猪苗代近辺の道路事情はどうなのか聞いてみたのですが、皆さん一様に「う〜ん」とおっしゃる。どうやら、雨や雪が降らなければ、アスファルトの道は大丈夫だけど、その時になってみないと判らん、という事らしいです。こりゃぁ〜、チェーン買わないかんかなー、またお金掛かるなー、と思っていたら、幸いにもいつも世話になっているバイク屋の社長さんがチェーン(しかもワンタッチタイプの樹脂チェーン)を貸してくれる事になり、この件は落着しました。
   宿泊に関しては、現地には前日の内に辿り着き、自分一人だったら車中泊でも良いかなーと思っていたのですが、11月下旬の猪苗代は極寒零下になる、という話しを聞き、温泉ホテルに泊まる事にしました。

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受付を済ませて、参加賞のTシャツを貰ってはしゃぐワタクシ
地面は長靴必須です


■出撃

   出発前日までに、グレート・ストライカー号の洗車、オイル交換、エアクリ清掃は終わり、必要装備の積み込みも完了して、準備万端、あとは出撃するのみでした。当初の予定では、21日0000時(つまり、高速料金が1000円になる時間)に出発予定でしたが、あまり早いこと着いても仕方ないので、ちょっと仮眠すべ〜、という事で、0400時起床。0500時前に出発しました。
   順調に首都高、東北道を飛ばし、途中、上河内SAで朝食を摂り、そのまま北上。渋滞に巻き込まれる事もなく、宇都宮まで来たのですが、それまでピーカンの晴天だったのが、その当たりから段々雲行きが怪しくなり、郡山JCTを越えた頃から結構な雨、そして猪苗代の手前では何と雪が降り出しました。
   チーズナッツパークには、1000時頃到着。すでに多くのトランポがいましたが、知り合いは誰もいないし、地面はドロドロになってるしで、ちょっと凹みモード。受け付けは1500時からなので、それまで誰か来るまで車内で寝てる事にしました。
   どれくらい寝てたか判りませんでしたが、ふと目が覚めてみると、まくす殿の200系ハイエースが目の前を通り過ぎるところでした。近寄って挨拶したら、いつも助手席にいるnao選手がゆるゆる殿になっていたので、ちょっくらビックリしたのですが、JNCCのアナウンスに従って相乗りで参加された様です(nao選手は後ろに居たw)。
   まくす殿と一緒に場所取りをしたあと、雨が小降りになった隙をみて、長靴に履き替えて下見に行く事にしました。しかし、コースに入って直ぐさま後悔。平らなところは泥、坂は滑る粘土、しかも結構距離がある。こりゃぁエライ所に来た、と思いました。しかし、ベストテクコース市貝に比べたら、道幅は広いし、坂も急ではない(あくまでFUNクラスのコース)。コーナーもベストテクのコーナーリングが出来れば余裕で曲がれる。あとは、坂はどれだけ加重掛けれるか、泥はどれだけ車速をあげて車体を浮かせるか、そこら辺がカギかなー、と感じました。
   その後、受け付けを済ませ、車検は翌日回しにして、遅れてきたがんトック兄と挨拶して別れたあと、一足先にホテルに向かいました。

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朝一番に車検
保安部品は外れているか、突起はテーピングされているか
割れて飛散するパーツは外すかテーピングする
排気音などを調べて貰って
車検証を貼って貰います


■Gott Mit Uns!!

   本番22日は0500時起床。受付は済ませていたものの、車検がまだったので早めに現地入りするため、0530時にホテルを出る事にしました。ところが、駐車場に止めていたハイエース・ジャガンナート号の窓という窓が霜で凍結していて、これを温泉で使ったフレッサーで落とす羽目に。やっぱり北国、あどなれません。道路は若干凍結していた様ですが、チェーンを付けずに現地入り出来たのが幸いでした。
   直ちに昨日場所取りした所にトランポを置き、寒さで身体をガチガチ震わせながら、グレート・ストライカー号をズルズルと引きずり出し、サイドスタンドを外して車検場へ。ヘルメットホルダー、メーター、荷物用のフックにテーピングする様に指示を受け、マフラー音は他の会場では通らない可能性がある事を指摘されて、車検終了。
   ピットに帰ってからも暖気を続けていると、気が付いたら勝手にエンジンが止まって、しかも再始動出来ない。また去年の白河の時みたいにマシントラブルか、と思っていたら、エアクリーナーのエレメントを入れるのを忘れてました(汗)忘れない内に、燃料も満タンにし(半分くらいにしようかとも思ったのですが、転倒連続でガソリン漏らして冗費する事も念頭においた)、タイヤの空気圧もまくす殿のアドバイスに従って0.5に落とし、バイクの方は準備完了。開会式にはウェアに着替えて参加、という事だったので、そそくさと着替えを済ませました。

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出っ張ってる所に片っ端からテーピング
寒くて手がかじかんで大変でしたw


■スタート出遅れ…orz

   上の空で猪苗代町長さんの挨拶聞いたり、開会式で外国の招待選手の紹介があったりした後(まくす殿が通訳でステージに上がっていたのにビックリ)、いよいよスタート準備。148台ものバイクが唸りを上げてスタート地点に集合していたのは圧巻でした。自分はFUN-Dで一番後ろで待機となりました。
   一旦エンジンを停止して、シーンと緊張を奮わせる静寂のあと、一斉にエンジンスタート。先頭梯団から順次スタート。自分らの列の前の前までスタートしたあと、次の次が自分らの番だ、と構えていたら、最後2列は同時にスタート(汗)思いっきり出遅れてビリケツになってしまいました(いつもの事ですが、、)
   2速全開で1コーナーを曲がって大坂に向かってみると、昨日下見した左隣がFUNクラスの登りでした(右側はCOMPクラスのだった。。汗)。ところが、自分が着いた時には、坂の途中で渋滞発生。こらいかんなー、と思って様子見ていたら、あっという間に渋滞解消(汗)、慌てて登坂しました。
   昨日の雨のせいで坂の地面はかなり緩んでいた様で、先に行った連中が掘り返し、所々ヌチャっていたりドロっていたり。こんな所をゆっくり走ろうものなら、漏れなくフロントを取られて横転する事請け合いなので、とにかく全開で。ただし、スタンディングで前傾を深くし、脊柱起立筋と肩を固めて、つまりベストテクスクールで習った加速姿勢を取って、ガンガンに開けて走りました。もっとも、路面の状態はどうなるか判らないので、1周目は下見ラップのつもりで、路面、車体、そして自分の身体の具合を確かめる様に、2速でゆっくり行きました。
   登り坂の次は下り。こちらも肩を固め、減速姿勢で肩で加重を掛ける様に降下、コーナーリングは腰を入れてバランス軸でゆっくり旋回、立ち上がりと同時に加速、そして林間コースの開けれるところでは思いっきり開けて。やがて道幅いっぱいの泥沼やワダチだらけの曲面が出て来ましたが、避けれるところは除け、無理なところはゆっくり進入、加速して脱出、とにかく習った事を思い出しながら実践していきました。


この緊張感のないスタートww
目下、最大の改善点です




■絶え間ないマディ、さまようライダーの慟哭があった

   1周目でおおよその感じがつかめてきたので、そろそろ本腰入れていこうかなー、という事で、開けれるところは2速ながらも全開。でも、もともと低速仕様のギア比(フロント13丁、リア48丁)にしてるせいもあって、ドロドロ〜っとした加速。さりとて3速では回転が落ちそうな気がするし、どないしようかなー、と考えつつ林間コースへ。
   林間コースの始めの内はアケアケでギャップも跳ねて行けるのですが、次第に泥が深くなって、ワダチだの泥沼だのになります。自分を追い抜いていったライダーが次のコーナーで滑って転倒し、前後輪がワダチをまたいでスタックするバイクがあると思えば、泥沼を避けて行こうとして路肩に転けてる人もいる。それをどうにかこうにか避けて進んでいったものの、とうとう自分も泥沼を避けようとしてスタックしてる人の隣に止まってしまい、そのままワダチに転けてしまいました。
   こうなると起こすのにかなり体力を使います。どうにか起こしたものの、泥の中で勢いがなくなると、なかなか前に進まないものです。やっとこ前に出しても、車速を上げるのが一苦労。下り坂に入ってやっとこ車速が上がる感じです。
   そして3周目。驚いたのは、明らかに路面が荒れ始めている。下り坂なんかもアチコチが掘れて、固めた肩に衝撃がバンバンくる(CRFと違ってXRはやはりサスが弱い)。そしてスタックする車輌が増え始め、避けきれず立ち止まったり突っ込んだりと、貰い事故が増え、その度に体力が無くなっていきました。
   ふと、キャメルバックのチューブを吸おうとしたら、吸い口が泥だらけ。口に入れるのをためらい補給しなかった後くらいから、ベストテクのフォームを維持するのが困難になり、肘から先の腕が痛くなり始めました。そして突っ込んではダメなギャップに突っ込んで脱出に手間取ったり、飛んでもない泥沼で転けて足の上を走られたり、と4周目には自分が壊滅しつつあるのを自覚しました。


2周目。林間コースへ突入
まだまだ路面もキレイで元気です
ただし、2速オートマ走法なので、加速感がありません


おそらく3周目
路面が荒れて、他損自損含め、何度も転けて
バイクも自分もえらい事になっています
気力はスタート時に比べて55%くらいまで低下しています


■終演

   そして迎えた5周目。腕がガクガク、手はヌルヌル、車速は辛うじて自分の足で走ってる程度の速度。それでも1コーナーあとの大坂に上がっていきました。が、坂に入った途端、道幅一杯に蛇行を始め、「こらイカンなー」と思っていたら、案の定エンスト。キックだったら困る場面ですが、そこはセル付きの有り難さで、直ぐさま再始動して発進しようとしました。
   ところが、なかなか前に進まない。ギアが入ってないのかと思い、改めて1速に蹴り込んでクラッチを繋ぐのですが、進まないなーと思ってメーターを見たら、ニュートラルの緑ランプが点いていたりする。やっとこさギアが入りどうにか発進。でもまた泥の中でストップ。いい加減イヤになってきました。
   そして今度は下り坂。もはや減速姿勢もとらず、タダ単に跨ったままなので、当然ギャップでフロントを取られて転倒。手首を少々打ってしまいましたが、それでもどうにかバイクを起こして再発進。ところがまたも転倒。今度は倒れたバイクの右足が変な角度に挟まってしまい、まったく引き抜けない。ここにきて忍耐力が限界。「こんなクソレース!一体どこが楽しいんだっ!!」と叫び声上げてました。
   しかし、怒鳴ろうが泣こうが、とにかくゴールは目指さねばならないので、どうにか足を引き抜き、ノロノロと再発進。林間コースの入口の坂も、エラく掘れてきていましたが、どうにか登り、もはや泥地獄に変わった林間コースへ。とにかく止まらない事、時速1キロでも前に進む事だけを考えて、泥に足を引きずる様に進んだ訳ですが、とうとう掘り返された長い上り坂の途中で、他にスタックしてる人につられて自分もスタック。
   1速にギアを入れて、思いっきりアクセルを吹かして一気にクラッチを繋いでも、全然前に進まない。降りて押してもダメ。リアを見てみると、まったくタイヤが動いていない。2速でもダメで、とうとうマーシャルさんがやってきた。アレコレいじって貰ったものの、「こりゃぁ〜、クラッチ滑っちゃってるなー」という事で、その場でリタイアする事になりました。
   辺りを見てみると、自分の様にスタックして、もがいたり身動き出来ない人がゴロゴロいます。その間を、ほんの一握りの早い人がバリバリ走り、動ける人の多くは耕耘機の様にノロノロ上がっていく、という感じ。「そーいや、『ハンバーガー・ヒル』って映画の、エシャウ渓谷の戦闘シーンみたいだなー」とか思いながら、その光景を見物していました。
   徐々に通り過ぎるバイクが少なくなり、ひっくり返ってるバイクも徐々に引き上げ始め、自分も泥だらけの坂を逆向きに下ろうとしたのですが、これがまたバイクがクソ重い。下り坂なのに全然動かない。無理に押そうとして倒してしまい、ついでに自分も倒れ込み、疲労困憊。マーシャルさんがどうにかしてくれるまでひっくり返って、青い青い空を見上げていました。
   マーシャルさん達の会話から、どうやら他の場所の方が身動き取れないバイクが多いらしくて、後始末にかなり手間取っている様でした。やっとこ自分の措置が決まり、取り敢えず下まで下ろして、そこからエンジン掛けて猿山の裏からショートカットして帰る事になりました。(帰り道を間違えて、またマーシャルさんの手間を掛けてしまいました…)
   登りは出来なくても、下りと平地なら辛うじて動くグレート・ストライカー号をノロノロ動かしながらスタート地点に戻ってみると、ゴールにはすっかり人がいなくなって閑散としていました。まぁ、格好悪い姿なのであまり見られたくなかったのですが、それでも知らない人が4人ほど待っててくれていて、ハイタッチしてピットに帰還しました。


■猪苗代大会の評価と反省

   今回のレース、当初は物見遊山程度の気持ちで、あまり気合いも力も入れてなかったのですが、結果としては今までで最も学ぶところの多いレースとなりました。

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なんだかもう、身体もバイクも泥だらけ
日が登って気温が上がったせいで
凍ってた泥が溶けて、ご覧の有様


*ライディング について
   今回気を付けたのは、「コーナーリングは丁寧に、開けれる所では開ける」「マディは加速して車体を浮かせて走破する」この2点でした。そして、これらを実践する為に、スクールで習ったベストテクフォームを堅持する。これだけを考えて走りました。
   最初の2周は、これらはほぼ完全に出来たと思います。ところが、貰い事故でバイクを起こす事で体力を消耗し始め、3周目以降路面が劇的に悪くなり、泥で車重が増えてからは、これらを維持するのが困難になり、リタイアした5周目には不可能になっていました。自分が習った事を実践できる時間は、約20分が限度であった、というのが判る結果となりました。
   習った事が出来た事、それが出来ている間は、今までのレースと違い、自分の走りが出来た事、この事は大きな成果であったと感じています。恐らく、スクールに通っていなければ、満足に走る事さえも叶わなかったのではなかろうか。前日の下見の段階で、アレコレ走り方を思う浮かべながら歩けたのが、何よりの証左でした。
   しかし、観戦してい友人からは、「いつ見ても、どこを走ってても、同じ速度に見えた」と言われてしまいました。つまり、メリハリのない加速感に乏しい走り方だった訳で、この点に関しては、より一層努力して改善していかねばなりません。

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足つき性とセル付きが有利か
軽さとパワーが有利か
今後の課題となりました


*マシンに関して

   当初、CRF250Rランスチャージ号でエントリーしたのですが、スクールの先生や先輩から「もったいないー、XRの方がいいよ」と言われ、あとから機種変更したのは書いた通りです。
   そのXR250グレート・ストライカー号はというと、半年間、スクールで使い倒し、フロントフォークからは油漏れ(OHした次のスクールでまた漏れた)、リアサスはスッカスカという状態でした。どの道、ドック入りさせなければならないのなら、猪苗代大会終わってから、という風にカスタムテクニカと打合せした上での出走でした。
   しかし、乗ってみての感想は、とにかく重い!遅い! 自分の乗り方が稚拙であった、というのもあるでしょうが、「もし、CRFだったら、せめてチェッカー は受けれたかも」と思わしめる乗り心地でした。
   遅かったのは、もともとF13/R40のスプロケをF13/R48と超低速仕様にしていた事も原因として挙げられるかもしれません。2速では激遅、しかし3速では回転が挙げられずエンスト連発、そういう感じがしました。もっとも、「いつ見ても同じ速度」と言われるほどに加速感のない乗り方をしているので、ギア比はあまり関係ないかもしれません。
   軽量化、言い換えればレーサー化も中途半端でした。サブフレームについているヘルメットホルダー、荷掛フックは車検時にテーピングする様に指示されましたが、これらはバイクが倒れた時、タダ単に邪魔な物に過ぎませんでした。余計な泥が付きますし、あとで掃除するのにも邪魔です。レース仕様とするからには削り落とすのが一番です。メーターやホーンも余計な物でしかありませんでした。フロントはとにかく重いので、外してしまう事にしています。
   5周目にクラッチが滑ってしまい、坂を登れずリタイアした訳ですが、これはもっぱら乗り手に問題があったと思っています。つまり、車速を維持出来ず鈍足でドロドロと停止、再発進を繰り返している内に、半クラの使いすぎでクラッチを破壊した、というのが正しい見方であろうと思うからです。仮にCRFで参戦していた場合は、オーバーヒートを起こしてリタイア、という可能性も考えられる訳で、根本的に乗り方を改善しない事には、この種のトラブルは避けがたいと 思っています。(修理代は、サスのOH含め、7万円になりました)

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ここまで泥まみれになったのは初めてです
現地で洗えなかったので、持って帰って洗車しましたが
3回洗車機を使いました


*今後の展望

   今回のレースのリザルトは、FUN総合138台中121位、FUN-D40台中32位、平均時速23.1km/h、4周時のタイムは1時間2分でした。もし、マシントラブルが無ければ、せめてあと1周は回れたかもしれません。その意味では残念な結果になりました。しかし、最初の2周は習った事を意識しながら走れるなど、この半年間の成果を感じる事が出来るレース内容でした。
   当初、物見遊山のつもりであまり真剣には取り組む気がなかったJNCC。でも、出てみて意外に面白いなぁ(後になって)と感じました。来年からは、スプリント系のレースにも取り組みますし、あまり遠い所は行きかねますが、可能であればまた参加したいと思っています。
   その前に、泥対策をもっと研究した方が良さそうですね、、