今回は土日でスクールを受けて、一気にジャンプの飛び出しを完全マスターする決心だったのですが、大体固く決心した時に限って、前日が雨だったりします。今回も降らなさそうで降りそうな天気。どうにも決心付けかねる空模様だったので、先生に電話入れて現地の状況を聞いてみたら、やっぱり現地も決心付けかねる空模様だったみたいで、仕方がないので土曜日はキャンセル。日曜日だけ受ける事にしました。
   以前、まだXR250グレート・ストライカー号で自走で通っていた頃は、ガソリン代は東京と市貝の往復とスクールで使う分を合わせて、1300円程度。トランポが来てからは、往復だけで3000円。だったら、1日じゃなくて、泊まりがけで2日受けた方が得なので、最近は平日の単発から、土日の2連チャンにスクールの受け方がシフトしつつあります。トランポの方も板張りをしたお陰で、車中泊が楽になったので、こうした受け方がより容易になった訳です。






■ジャミラな人たち

   自分が4級に上がってからのテーマは、「肩胛骨を開いて肩を固める」な訳ですが、級の上下関係なく、最新の完成形テーマが仕込まれます。ちなみに、早い段階から上級者と一緒に完成形テーマを仕込まれるので、最近の初級は上達が早い、と言われます(自分も言われました)。
   バイクをスタンドに載せて、その上で肩を固める姿勢を取る訳ですが、腕を外側にして脇を締めて、肘を返してハンドルを保持して肩を固める、と頭で判っていても、実際に先生に肩を押されると、ガクーンと身体が後ろに行ってしまったりする。これでは加速Gに勝てない事になります。これはフォームが悪い場合もありますが、やはり固める意識が乏しいな、という風に感じました。この種の事は、まず意識するって事からスタートです。

20091115_104848
ずらり勢揃いのスクール生の皆さん
ホンダ勢とスズキ勢にバッキリ分かれましたw


■まずはゆっくり走る

   全員、先生からフォームのレクチャーを受けた後は、南コースへ移動してウォーミングアップです。初級だった頃の経験から、こういう時はイの一番に移動して、誰もこないウチに身体を慣らした方がいい。なぜなら、上手い人たちが来ると、追い回されて(上手い人たちにはその意図はないんですが、こっちが遅いので)気が気でなくなるからです。
   しかし、先生からは、二人とも早い、もっとゆっくり走らないとダメ、とダメだしされました。ウォーミングアップは下見ラップは、ゆっくり走りつつ自分の身体の固め方を確かめなければならない訳ですから、いきなりビンビン走ってしまったのではそれが出来ない、という事です。
   今度は、組になって南コースをグルグル。コーナーリングフォームと加重、そして肩の固めに注意しながら回ったのですが、最初、何度か手前のコーナーで転けてしまいました。減速し過ぎて失速したのかな、とも思ったのですが、原因はそれだけではなさそう。ちょっとバランスが取りにくい感じでした。
   何周か走ったあとで先生から「たにし君は、中間加速が弱い」と指摘されました。コーナーから立ち上がったあとの加速が遅い訳ですが、原因の一つは加速に耐えれる姿勢が取れてない事と、加速する意識が弱い事です。やはり、気を付けてないと、肩が緩んでいる様です。

20091115_115030
新しいテーマについては
上級者も初級者と同様に仕込まれます
しかし、そのテーマ以外の事は身に付いているので
飲み込みが早い、という寸法です


■判ってたつもりが判ってなかった

   いつもの様にランチ樹林のお弁当を食べてから、今度は初級中級コースへ。初級コースをピョコタンと飛んでいたのですが、明らかに前回の最後に理解できた事が再現出来てない。フロントローで降りる様に心掛けているし、フロントアップになってもいないのだけど、実質的には同時ジャンプになっている。斜面への当たりも弱い気がする。何となく、上手く行ってない感じです。
   先生が来てから、順番に中級コースで走りを見て貰いましたが、最初は何となくメリハリのない走りになってしまいました。そこで先生からアドバイス。まず、窪みや水たまりには突っ込まない事。その手前で加速して、リア加重でフロントを上げていく。それが出来ない時は、端っこの浅いところを選んで走る。次にコーナーはゆっくり回り、加速はコーナーから出て車体が立ち上がってから行う。でないとリアが振られて安定して走れない。レーシーな走りというのは、10メートルでも5メートルでも加速をしなければならない。加速がないと減速(加重)も掛けられない。しかし、いつまでも加速するのではなく、60%ないし半分くらいでアクセルオフにして減速する態勢を作る、、などなど。
   こうした事を頭に入れつつ、注意深く走ってみると、徐々にメリハリのある走りが出来るようになりました。しかし、それでもジャンプがイマイチ。コーナー立ち上がって、クイックに加速して、斜面の手前で腰引いて膝をパカーンと立てて減速姿勢、前輪が斜面に当たってフロントがせり上がってきたところでアクセルをクイックにオン、同時に膝に意識して前後に加重を掛けて、アクセルオフで肩をジャミラにして、膝を半分伸ばして、、、、とやってるのですが、どうにも前後バランスが上手く取れないし、飛びももうちょっとイケそうなのに行けない。先生からはOK出ても、自分なりにまだ満足出来てない状態でした。

20091115_131340
本日のランチ樹林
ワタクシ、実は軟体動物があまり好きではありません
一応、食べれますけど…




■たにしさんの弱点

   休憩中、あれこれ話しをしていて、はたと気が付いたのは、前傾くの字をとって腰を引き膝を立てた時、自分は膝の裏がビンビンに張って痛くなる、という事でした。他の人はそうでもないという。
   しかし自分は痛くてたまらんのです。たまらん事をやろうとしないのは人間の自然な生態だと思います。従って、減速姿勢で腰を引いた時、膝は十分伸びきらず、その状態で加重を掛けようとするから、膝が屈伸してしまい、結果、体重心は膝の辺りに集まってしまう。これがどうやら、同時ジャンプ的な前後バランスの取りにくい飛び方の原因の様です。
   この事に気が付いてから、他の人がジャンプを飛ぶとき、その膝をよく観察した訳ですが、先生もa-かぁ殿もジャンプの飛び出しの時に膝は伸びたまま。つまり、ステップを足でつっぱって加重を掛けているんだな、という事が理解できました。

20091115_111906
この姿勢を取ると、膝の裏が張って痛いです
柔軟体操で伸ばさねば、、


■中級のコブを飛ぶ

   冬のBTCは陽が暮れるのが早く、1530時には段々陽がかげってきます。でも、十分やりきった気持ちになってないのに切り上げるのは何なんで、中級コースで引き続きジャンプの練習をしました。
   放って置いたら膝は曲がったままになりますので、伸ばすように気を付けて、でもそちらにばかり気が行っていると、上体が起きてフロントアップになるので、前傾を深くするのを忘れない様に。そうすると、イヤでも前後に身体が伸びたような感じになります。慣れないウチは結構シンドイ姿勢です。
   しばらく、中級コースの外側のコブ二つを飛んでいたのですが、よく考えたら、中級の真ん中のコブを飛ぶのが当面の目標です。前々々回にチャレンジした時は、今ひとつ脱皮できないままでした。そこで、先生からやれとは言われてませんでしたが、飛んでみる事にしました。
   最初はやはり怖々で、ピョコンと越える様な感じでしたが、徐々にピッチを上げて、同時ジャンプくらいまでに飛べるようにしていきました。そこで先生から、前回同様、身振り手振りで「膝を伸ばせ」とアドバイスしてもらい、膝の裏がつる感じを感じる程度に伸ばすようにすると、段々と安定感のあるジャンプが出来るようになりました。
   前回の時もそうでしたが、ジャンプが安定的に出来るようになると、もっと飛距離を伸ばしたくなります。そうする為には、斜面に当たった時の加重を強く掛ける必要があり、そうする為には斜面に対する当たりを強くする、つまりより加速する必要があります。以前の自分なら、中級の真ん中のコブに加速して突っ込んでいく、というのは怖くて出来なかったのですが、今ではバンクから立ち上がったら、即加速して斜面にぶつかっていける様になりました。そして、二つ目のギャップの手前まで飛べる様になって、今回のスクールを終えました。

20091116_021158
久々に“Good”の評価を頂きました
次は本コースでも飛べる様にしたいです