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   前回のスクールの後、「肩は前に残して、腰(膝)を後ろに下げ」た状態が、どういうライディング姿勢なのかをイメージ出来、ようやく先生が今まで何度となく教えてくれていた事の意味が判りました。


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明け方は霧。10時過ぎまでガスってました
この霧が、この辺りに成っている
スモモや栗の生育に寄与してるとの事





■ありがちな事

   こういう発見をした時は、嬉々として先生に報告する訳ですが、ありがちなパターンとしては、「そもそもその発見が間違いである場合」と、「自分がまったく予想もしてなかった項目があった場合」のどっちかになる場合が多いのです。今回は後者でした。
   先生から言われたのは、「腕の方でも加重をかけているか?」という事でした。なるほど、減速の時は腕を突っ張って、減速Gに耐えてますし、肩を固める事で地面のデコボコからの衝撃にも耐えている訳ですが、そうじゃなくて、減速の時に、膝だけじゃなくて、腕でもグッと加重を掛けないといけないのだそうです。今まで意識してなかっただけに、ポカーンという感じで話しを聞いていました。
   そこでスタンドに立てたバイクに跨ってフォームの練習。骨盤を立てて、腕を外側に開いて脇を締めて肩を固めて、そして加速の姿勢を取ってみ、と言われてやってみたのですが、先生が「もっと前に出て」と言われても、なかなか身体が前に出ない。アレレと思ったら、先生から「腰は反らすけど、背中は丸いんだから、反らしちゃダメだ」と言われました。
   いや、骨盤を立てる=腰を反らせるもんだから、その延長で背中も反らすのかと思って、思いっきり背中を反らせて胸張っていたんです。だもんで、発進時に肩を固めるのは出来るとして、途中で何かの拍子に肩が緩むと、その後、肩を固める事が出来ず、ブラブラの状態のまま、という感じでした。前傾姿勢を取っても、胸が反っているから何となく後ろに引っ張られる感じになるし、ジャンプの際もフロントがまくれ気味になってしまう。。
   言われた通り、背を普通にしてみると、よりガッチリ脇が締まりますし、一旦緩めても締め直す事が簡単です。加重も掛けやすそうですし、前傾も深く取れる様になりました。どうやら意外なところに原因があった様です。


■あれ?ちょっと早い?

   遅れてきたOトさんが準備している間に、南コースでウォーミングアップ。CRF250Rランスチャージ号に乗り換えた頃は、この南コースのウォーミングアップもかなりアヤシイ感じでしたが、ようやく自分の身体の一部と感じる様になってきました。夜半から昼前まで霧が立ちこめていた事もあって、路面はしっとりしていてグリップが良く、滑る心配がありませんでした。
   しばらく走ったあと、先生から習った様に、コーナーリングの最後、着座する直前にブレーキを掛ける時に、グッと腕で加重をしてみました。腕は肩から固めているので、感覚的には肩で腕を突っ張ってハンドルを押す感じです。すると、ググッと加重が掛かる感じがして、何となく曲がりやすい感じです。
   しばらく同じ事を繰り返しているウチに、気のせいかコーナーリングのスピードが上がってる気がします。実際にはゆっくり曲がっていると思うのですが、加重感を得ようとするとあまりブレーキを掛けて速度を落としてしまう訳にはいかないので、前ほどブレーキを当ててません。しかし、オーバーランしている訳でもありません。そして立ち上がりの加速も、いつもより速くできる気がします。
   加速を活かして加重を掛ける→サスが縮んで接地感が上がる→サスが縮む事で速度が落ちる(けど運動エネルギーはサスに貯まる)→コーナーを立ち上がる時にサスが伸びて加速しやすくなる、こんな感じかなぁ、と思いました。

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加重はある程度、車速がないと掛からない訳ですが
逆にいうと
加重が掛かってる時は車速が早いです


■前傾くの字で腕は固めて……

   今度は初級コースで、やはり同じ様に腕で加重する意識を持ちつつ、ジャンプの練習。繰り返しやってみましたが、3回に1回くらいしか成功しない感じ。どうしてもフロントがまくれたり、あるいはアクセルの開けが足りなくて前のめりになってしまったり。なかなか上手く行きません。
   そこで先生に呼び止められて「前傾くの字を維持したまま、コブを飛ばず通過する。コブを乗り越えて斜面を下る時も腕を伸ばさず、加重を掛けたまま走ってみる」とアドバイスを受けました。昔は「コブの上にも3年」と言ったそうで、とにかくコブ越え、コブの通過を徹底的にやったそうですが、自分は9級の第一段階から飛んでばかりいるので、この種の基礎がなってない、と前から感じていました。イザやってみると、車体が地面に吸い付く様に、キレイになめて走るのが難しく、越える時にボヨンとリアが浮いてしまいます。
   そこで、斜面にぶつかる前にしっかりブレーキ当てて、もちろん腕で加重を掛けて、フロントが斜面にぶつかった時にリアにもグッと加重して、コブの頂上ではちゃんと忘れずクラッチを切る様にしました。そして、リアがコブの頂上に上がった辺りで、クラッチをグワッと繋ぐ。要するに基本に忠実にコブの通過を行う様に心がけました。
   そして、今度先生から言われたのは、今やった腕で加重する意識を持ったまま飛んでみよ、という事でした。そしてその通りにやってみると、斜面に当たった時にフロントに加重がかかる感じがちゃんと意識でき、その加重が掛かった時にアクセルを開けるという事がちゃんと判り、リアにも加重が掛かっていればリバウンドも少なくキレイに飛べました。
   先生から「前のやり方でやってみ」と言われたので、肩の力を抜いて上体を起こして飛んでみましたが、まずアクセルを開けられない。開けようとすると、フロントがまくれそうで怖い。そしてアクセルを明確に開けられない。フロントに加重が掛かったタイミングでアクセルを「バッ!」と開けてるんだな、と改めて感じました。

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本日のランチ樹林
クリームシチューが美味かったのですが
ちょっと箸で食うのが大変ww


■中級の真ん中のコブ

   いつもの様にランチ樹林のお弁当を食べて、十分休憩取ってから、再び中級コースへ。初級コースでやった事を中級コースでもやってみます。
   ところが、前回自分もやったのですが、最近左回りで練習する人が多いらしくて、手前のコブの手前斜面に、大きな穴が出来ていて(着地の時の出来る)、そこが大きな水たまりになっています。突っ込めば泥だらけは確実ですし、車線も安定させにくいので、それを避けてコブに進入していかねばなりませんが、どうにも車速を上げる事が出来ませんし、車体もフラフラしてバランスが取りにくく、どうにも上手く飛べません。
   そこで先生から、初級コースでもやった「前傾の腕を固めてコブを通過」をやる様に指示されました。しかも、今度は中級コースの真ん中のコブも使ってです。中級の真ん中のコブは、他のコブより傾斜が強く、進入していく時は壁に向かってぶつかっていく様な恐怖心があります。5回目のスクールの時に飛ぼうとして、転けてしまって以来、その恐怖心は払拭しきれていません。でも、これを飛べない事にはレース云々以前の話しです。
   そこで、中級のコブの通過を行った訳ですが、やはり斜面にフロントが当たった時の衝撃は、他のコブよりも大きい。でも、その衝撃が大きいという事は、それだけ加重が掛かってるのかな、という風に感じれる様になりました。また、リアもいつも以上にしっかり押さえておかないと、ボヨンと浮き上がってしまいます。より明確にこれらの挙動をやらない事には、通過でさえもちゃんと出来ないのがよく判りました。

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腰が下がる様になりましたが
肩の力が抜けていたり、加重意識がないと
リア“過”加重になってしまいます




■脱皮しかける

   一通りやってみて、初級コースの時と同じ様な加重感を感じたあと、ジャンプしてみる事に。明らかに飛びが変わってるのが自分でも判りました。それでも真ん中のコブは少々怖いのでためらっていたのですが、意を決して飛んでみる事に。
   すると、飛びは少なかったものの、意外とストンと降りれてそんなに怖くない。XRと違ってレーサーはサスが良い事もあるのでしょうが、前よりは上体が伸びて、前後のバランスの幅が広くなったのも関係してきてるかもな、と思いました。
   しかし、まだ「バッ!」とアクセルを開ける事がまだ出来ません。そこで先生に手を添えて貰って、アクセルの開け方を習う事に。最初はゆっくりと、斜面にフロントが当たった時に、ガバッと全開近くまで開け、リアが頂上を越える時アクセルを戻して、肩を前に伸ばし、膝も半分蹴る様に伸ばす。今まは、斜面に向かっていく時と変わらない開度でアクセルを開けてたんだな、と判りました。
   そしてチャレンジしてみたのですが、確かにさっきよりはマシになった感じですが、まだまだ思い切りが足りない。先生からは、「斜面への当たりが少ないと、それだけ加重も掛けれず、アクセルも開けられない」と言われたので、バンクを回ったあと、なるべく加速して斜面に当たろうと思うのですが、やっぱり怖くて中途半端しか開けられない。でも、この辺をやっつけないと、上には「脱皮」出来ないそうです。今回は脱皮しかけたところで終了となりました。

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この状態で肩と肘を固めて通過
固める事で体重心が上に移り
加速を活かしてフロントにも加重を掛けれるようになります

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中級の真ん中のコブ、初ジャンプ
加重とアクセルが足りなくて
あまり飛べてません


■出せる速度の限界とは

   前回今回と、先生から習った話しで印象深かったのは、「どれだけ加重に耐えれるかによって出せる速度が決まる」という事でした。アクセル開度は加重に比例する、斜面への当たりが弱かったら、バッとはアクセルを開けられなかった訳ですから、その通りだと思いました。言い換えれば、「止まれるからこそ、スピード出せる」という事でしょう。
   先生からは「(中級のコブを越えたところの)二つ目のギャップまで飛べる」と言われたのですが、それが出来なかったのは、やはりまだまだビビっていたからだと思います。頭では、「もっと当たりを強くないと」「もっと加速しないと」と判っていても、なかなか身体の方がいう事を聞いてくれない。そして、なまじ途中でアクセル戻して、前のめりで越えてしまって、かえって怖い思いをする体たらくでした。
   XRとは違い、レーサーはちょっとやそっとの事では壊れないのですし、正しい飛び方が出来れば安全に降りれるのですから(4回に1回はそういう降り方だった)、次回はもっと元気よくやりたいと思います。

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Oトさんのジャンプ
自分とは歴然の差です
その差が何なのか、段々判ってきました


■加重を掛ける意識と姿勢

   さて、肩の付け根が痛くなるほど、腕を突っ張って加重を掛けまくった訳ですが、うっかり誤解したまま帰りかけたのですが、その実、腕を押して加重するのではない、という事。
   骨盤を立てて、肩を固めて、前傾を深く取ると、膝で加重を掛けた時、自動的に肩の方でフロントに加重を掛ける事になる。ただ、今まで身体が起き上がっていてケツの下の方ばかり加重を掛けて、肩の方にも加重を掛ける意識がなかった人に、前後50%ずつ加重を掛ける事を覚えさせるために、敢えて腕で加重する事を強調したとの事。
   確かに、言われた通りの姿勢を取り、肩でも加重を掛けるんだ、という意識を持てば、前後均等に加重を掛ける事が出来るんだ、という事が最後に判り、次に思いっきり飛ぶ希望を持って帰る事が出来ました。

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行く度に新しい事を習い
行く度に新しい発見があります
段階的に上手になってるなー、と感じれるのが嬉しいです