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   トランポに板を張るのか張らないのか。これは人によって大きく考え方が違う様ですが、自分は張りたいと考えてました。
   その理由は、床の鉄板の凸凹があると、中でバイクを動かして位置を微調整しにくいからです。バイクを積み込む時、一応は積んだ時の位置を気にしてラダーを置くのですが、必ずしも狙った通りになるとは限りません。となると、エッチラオッチラ動かさねばならないのですが、タイヤが凹にはまると動かなくて、キィー(怒)となる事が何度もありました。
   あと、将来的には棚も作る事になるでしょうし、そうなったら床が真っ平らの方が物を置きやすい、という事も考えました。






■何分、初めてなもので……

   とはいうものの、作業に取りかかるまでには、相当、思案しました。というのも、やった事ない作業ですし、物もデカイですし、失敗も許されません。しかも、ジグソーだの電動ドリルといった工具も必要で、もちろんそうした道具は使った事がありません。
   取り敢えず判らない事はネットで調べてみる。便利な時代です。「ハイエース、板張り」で検索すれば、結構色々ヒットします。その中で自分が参考にしたのは、DIY道楽さん、うっち〜日誌さん、吉田呟新聞さん。こうした先人の皆さんが詳細に製作レポートをアップしてくれているお陰で、自分が事細かに自分の作業を詳述する手間も省けました。(実際の工事の手順は、自分のレポートより、このお三方のサイトを参照ください)
   ともかく、9月半ば以降にはいつでもレーサーを搭載できる様にしておく必要がある事、連休は8月最後の29、30日しか残ってない事、つまり尻に火がついた状態になったので、意を決して工事に取りかかる事にしました。

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予め、ゴムシートを剥がして
掃除と雑巾掛けをしておきました
あと、シートを止めるホックやコーキングのはみ出た部分も
キレイに除去いたしました


■用意した物

   まず必要としたのは、コンパネを切るジグソー。これは近所のホームセンターに売ってた4000円くらいのを買いました。高いのは2〜3万しますが、そうそう使う物でもないし、もしかしたら二度と板張りなどしないかもしれませんので、切れたら良しとしました。
   電動ドリルは、板を車体の床にドリルねじで固定する為に買いました。こちらはRYOBIの5000円くらいのやつ。もっとも、板をねじ止めするかしないかは、結構意見が分かれるようです。自分は、仮にねじ止めしないにしても、アイボルト等の穴開けに必要と思いましたので買いました。
   コンパネはホームセンターで買うとして、クッションフロアはネットで注文しました。というのは、ホームセンターに置いてあるのは1.2ミリ程度の薄い物ばかりだったので、3.8ミリの厚手のが欲しかったからです。そちらの方が耐久性が良いとか。1万円以上送料無料という事でしたので、クッションフロアを貼る両面テープ、目地を埋めるコーキング剤も買いました。
   その他は、作業用の軍手、修正用のカンナ、木工用の金ヤスリを調達しました。
   コンパネは、12ミリが良いか9ミリが良いか。出来る限り薄く出来るならその方がイイかな、とも思わなくもなかったのですが、結局12ミリにしました。サイドステップを板で埋めてオーバーステップにしてしまうつもりでしたので、強度を考えて12ミリにしました。

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ジグソーや電動ドリルは、買うかどうするか迷いましたが
棚作ったり車体に穴開けたりの用事もありますので
買っておいた方がいいです


■板の切り出し

   さて、工事に取りかかる訳ですが、当初、手伝ってくれる人を募集したものの、名乗りを上げた人が「実は仕事でしたー」という事でキャンセル。仕方なく一人でやる決心を固めたところで、YZ125のとら和尚から「明日仕事休みになった」と連絡が。これ幸いに手伝って貰う事にしました。
   本羽田のコーナンで怒濤のごとく12ミリのコンパネを4枚調達し、さっそく作業開始。予め床のゴムシートは外して、床に掃除機かけて拭き掃除してあったので、いつでも作業に入れます。
   まず買ってきたコンパネ4枚を地面に敷いて、その上に床のゴムシートを置き、マジックペンで型取り。この際、コンパネは後ろ側は、燃料ポンプにアクセスする必要があった時に板を剥がせる様に、右が大きく左が小さい様にオフセットして配置しました。

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板に床シートを載せて、マジックペンでけがき
サイドステップは埋めてしまいます


   型取りが済んだら、いよいよジグソーで切り出し。最初は慣れなかったのでグニャグニャでしたので、大工の孫らしいとら和尚に切って貰いました。防塵用のカバーがあると鋸が見えなくて線の通り切れないので、カバーは開けて切りましたが、そうするとおが屑が凄くて、目にも入ってきますので防塵眼鏡をした方が良さそうです。それでもまぁ、なんとか上手い具合に切れました。

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唸るジグソー、緊張する自分
音が結構うるさいので、手早く作業
おが屑がかなりでます。あとで水流して掃除しました


   取り敢えず、後ろ側の板を切ってはめてみましたが、若干の修正をしただけで、あつらえたみたいにピッタリ。継ぎ目さえ判らない感じになったので、ねじ止めは無しにしました。ねじ止めする場合は、燃料ポンプの部分だけ切り欠きをするつもりでした。ちなみに、板をねじ止めしない人も多いらしいです。

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ビス止めしなくても、がっちり固定できた床板
イザという時は剥がせます




   しかし、さすがに前はねじを止めないと板が固定出来ないので、直径4ミリ長さ25ミリのドリルねじを板の四隅、合計8本打ち込みました。参考にしたサイトによると、時間がたつと継ぎ目の段差が気になるそうですが、まぁ、あまり極端に段差がある訳もないので、気にしない事にしました。

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電動ドリルで、ドリルねじ打ち込み
こういう風にドリルを持たないと、明後日の方向に入りま

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良い感じに板が張れました!
でも、この状態では、まだ押し入れみたいですww


■クッションフロア張り

   板を敷き終わったら、今度はクッションフロアを張ります。こちらも一旦地面にクッションフロアを広げ、その上に床シートを載せて型取りし、カッターとハサミで切り抜いていきます。
   そして床に床張り用の両面テープを貼って、クッションフロアを載せます。この際、両面テープは一気に全部剥がしてしまうのではなく、後部のハッチバックから少し剥がして、クッションフロアを固定し、さらに少し剥がして、、を繰り返し行いました。

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クッションフロアは裏からけがき
厚みが3.5ミリもあるので
一旦カッターで切れ目を入れてから、ハサミで切りました

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両面テープは25メートルあると思ってたら
あとで調べたら15メートルしかありませんでした(爆)
とら和尚の機転で、無駄遣いせずに良かったです


   板を切り出してはめ込む作業は力作業ですが、クッションフロアを張る作業は神経を使う作業です。どっちも二人でやった方が、確実丁寧かつ素早く作業できます。
   完成した床は、まるでダイニングキッチンの様になりました(まぁ、台所用のクッションフロアを使いましたので)。土足で上がるのがもったいないくらいで、いっそ、バイク載せるの止めて部屋にしてしまおうかと思うくらいの出来映えです。これで車中泊もやりやすくなる事請け合いです。
   朝0930時に集合して、一通りの作業が完了したのが1630時頃。二人でやったとはいえ、思った以上に上手く、手早く完成しました。

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完成〜〜〜〜〜っ!
もう部屋みたいになりました!


■付録の工事

   後日、サイドステップとハッチバックの部分の、板の断面が丸見えになっている部分を、アルミのアングルを買ってきて目隠ししました。ここで電動ドリルが活躍。穴開けだけでなく、皿ビスの座グリ(座グリ用の歯を買ってきた)、ビス留めと、楽に作業を進めました。もうどこから見ても、部屋にしか見えない仕上がりです。
   板と車体との間だには、隙間が空いているので、コーキング剤を使って目張りしました。恐らく、今度車内は泥だらけのバイクを積み込み、その泥が乾いて砂になって、板の目地に進入するでしょうし、洗車したバイクからしたたった水も進入するでしょう。それを防止する為に目地のコーキングは一般に行われている様です。

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板の両端の処理が甘かったけど
まぁ、最初の事だけに、よく判らなかったんですよね
コーキングで埋める事にしました

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全通甲板にした事で
サイドステップも物置に変身しました

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全通甲板にしたのは
サイドステップに前輪が落っこちない様にする為です
新しいバイクの固定方法の為に必要な措置でした