13日はクロスケの世話と、ウェアの洗濯、補給のために一旦帰宅しました。一晩泊まった事で、いろいろ必要な物が見えてきました。
まず、飲み物はウーロン茶ではなく、スポーツドリンクでないと身体が持たない事。しかも、夏場は平気で3リットルくらい飲んでしまうので、泊まりがけで行くなら2リットルのボトルが4本は必要な事。そして、出来れば冷やして持って行きたいため、クーラーボックスがあった方が良い事。次に、車外泊をするにしても、夏場はシュラフ&シュラフカバーでは、暑くて汗かいて寝れない事。むしろタオルケットの方が良さそうな感じです。その癖、明け方は結構冷え込むので、Tシャツにパンツという格好では寒い。冬用のスウェットを持って行く事にしました。出来れば地べたにシートとマットを敷いて寝るのでなく、折り畳みベッドを使いたかったのですが、さすがに調達が間に合いませんでした。
=14日=
朝、パドックに着いてみると、島根ナンバーのハイエースと習志野ナンバーのトレーラーが駐まってました。どちらも家族連れでしたが、島根ナンバーの方はお父さん、習志野ナンバーの方は中学生の少年が生徒さんでした。もちろん言うまでもなく、自分より上級者です。

先生からアドバイス受ける中学の上手い人
アドバイス受ける度に上手くなっていく
■上手い人の走りをじっくり観察
既に5級に突入し、やる事はこれまで習った事をさらに上手にやっていく事です。この日の路面は、連日のかんかん照りで初日とは打って変わり、カラっからに乾いたハードドライ。ちょっと走っただけで砂埃が立ちます。パドックで完成形テーマ18のフォームを仕込んで貰ったあと、南コースへ。ところが地面が滑りそうで、転けたら痛そうで、なかなか開けられません。というか、上手い具合にコーナーを曲がれません。何時でもそうなんですが、大体、午前一発目のウォーミングアップは調子が出ないか悪いかのどっちかです。上手い人が自分の後ろで詰まってしまうのは、相手さんにも申し訳ないし、自分もあまり気持ちのイイものではないですが、焦っても仕方ないので、適宜抜いて貰って、自分のペースで走り続けました。
島根から来たIトガさんは、昨日からやってるという事でしたが、習志野から来た子は今日初めて完成形テーマ18を習う、という事で、先生が指導している間だ、自分らは自習する事になりました。そこで初級・中級コースに移動。今までやってきた事を思い出しながら、落ちついて(自分だけだったので)走ってみると、段々自分の走りが取り戻せてきた感じになりました。
段々調子が戻ってきたところで、南コースに戻り、上手い人たちの走りを見学。かれこれ7〜8回は完成形テーマ18をやってる自分ですが、今だにダメダメなのに対して、さすが上級の人たちはメキメキ出来るようになっていく。先生曰く「上級の人は背筋を固める以外の事は出来てるが、初級の人は背筋以外にやる事が沢山ある」との事。確かに、姿勢が決まれば視線が決まらず、意識しなければ二回線でアクセルふかすの忘れたり、という感じですから、完成にはまだまだ道のりが長いです。

加重意識が判って、飛びが良くなったIトガさん
前輪が離陸したあと、後輪が離陸するまで
どれらけ加重を掛けられるかがポイントです

飲料をウーロン茶からアクエリアスに切り替えたお陰で
先日の様にバテる事なく、今日は完食
■飛ばない方が早い??
いつもの様にランチ樹林のお弁当を食べて、しっかり休憩とった後、初級・中級コースに移動。午前中にも少し走ったので、コースの感じもつかめてましたから、自分のペースで走りました(が、上手い二人には道譲ってました、、汗)。中級コースを走り終えたあと、先生が「教習コース」という本コースに移動。3人代わり番こに走ってタイムを取って貰いました。前から言われている「アクセルの開け方が足りない」という事を念頭において走ったのですが、それでも全然足りない、との事。タイムはあと0.2秒早かったら2分切ってた、と言われました。そして先生から言われたのは、「無理に飛ぼうとしないで、ナメて走る」という事。XR250というバイクは、トレール車だけあって、レーサーの様にかっ飛ぶ様な走りには向いてません。もっとも、乗り手もレーサーの様な走りがまだ出来ない人ですから、無理に飛ぶとかえって遅くなってしまいます。
そこで尖ったコブは飛ばずにナメて走る様にしたのですが、何周か走って先生に止められました。曰く「ブレーキ掛けるところ、アクセル開けるところが間違ってる」との事。自分はどうやら、コブの遙か手前でブレーキを掛けて、越えてからも下り斜面を惰性で降りていた様です。正しくは、コブの登り斜面でブレーキを掛け、下り斜面でアクセルを開ける、との事。こうした事は、かなり前から習っていたのですが、今まで、どっちかというと飛ぶ方ばかりやってて、越える方はあまりやってませんでした。昔は「コブの上にも3年」といって、コブ越えばかりやってたそうですが、その実、これが出来ないとジャンプも出来ない訳です。
そこで、習った要領に注意して走り直してみると、今度は1分51秒。一気に10秒もタイムが縮まってしまいました。今までの自分は、とにかく「乗れるようになる事」を主眼にスクールを受けていたのですが、これからは「車種によって乗り方を変える」というのも大事なテーマだな、と感じる様になりました。

こんだけ飛べば気持ちいいでしょうが
今の自分には、恐怖以外の何者でもありません(泣)
この日のスクールでは、飲み物をウーロン茶からアクエリアスに切り替えた事もあって、前回の様にバテる事もなく楽しく受ける事が出来ました。また夜もシュラフを止めてタオルケットに切り替えて正解。朝まで安眠できました。やはり夜どれだけ寝れるかが、明くる日の活動力に大きな影響を及ぼす様です。

温泉入ったあと、買い出しに行く祖母井のストッカー
コースの半径10km圏内には、一軒のコンビニもありません

この時間に行くと、お弁当が半額セール
夜2つ食って、1つは朝です
=15日=
夜、やっとこ良い気分でオネム〜〜っと寝てたら、パドックの入口から車が入ってくる音が。そして、ジャガンナート号の隣に駐車。関西から来た生徒さんでした。昨日の島根のIトガさんもそうですが、遠路はるばるやってくる人には感嘆します。自分などは今年の2月までは、栃木県というと青森とか秋田といった方面と同じ感覚で、エライ遠いイメージを持っていた事もあって、なかなかスクール受講に踏ん切りがつかなったものです。でも、参加してる生徒さんが口揃えて言うのは、「慣れたらそんなに遠いと思わない」との事です。

これがキャンプサイト
明け方は霧が出て寒いですが、日が昇ると暑くなります
■さすがは土曜日
土曜の朝に三々五々集まってきたのは、昨日の晩に来た人含め、総勢6人。今回も言うまでもなく、自分が一番下手です。このスクール通い始めて以来、自分より明かにヘタクソな人がいない、というのは、恐らくは自分を慢心させない為のモトクロスの神のご高配なのでしょう。皆さんと雑談したり、a-かぁ殿からプチトマト貰ったりしていると、先生到着。三々五々、受け付けを済ませて、全員集めて完成形テーマ18の理論の解説、そしてバイクに跨ってフォームを作って貰い、2組に分かれて南コースをウォーミングアップ。自分はKOZY殿、病院帰りのa-かぁ殿の組。昨日に比べたら、多少マシなウォーミングアップになったのですが、それでも二人に追いかけまくられ、道譲りまくりでした。
上手い組の人たちは、初級・中級コースでも練習してたみたいですが、自分らは南コースをグルグル回ってるウチにお昼になりました。
■初めて動画を撮って貰う
午後は、なんと先生がヘルメット被って本コースを走りました。ここぞとばかりにデジカメで動画撮影。持って帰って研究するためです。特徴的なのは、ゆた〜っと走ってる様に見えるのに、タイムは自分より40秒も早い事。「如何に楽して乗るか」を体現した走りだと思いました。午後は各自本コース走ってイイ、との事でしたので、上手い人がやって来ないウチにコースイン。ところが、今回初めて本コース走るというKOZY殿に追いかけまくられ、とうとうKOZY殿が先生に止められる事に。自分なりに必死こいて走ったのですが、バイクがトレールとレーサーの違いなのか、オフロードの経験値の違いなのか、級としては根詰めて通った自分の方が上なのですが、それが大して意味を持たない走りの中身でした。
代わり番こで走って休憩し、というやり方だったので、十分休みも取れ、かつギャラリーも多いので、自分の走ってるところをデジカメで動画で撮って貰いました。で、それを見た感想は「お、遅いっ!」………本人は全力疾走のつもりだっただけに、第三者の目で見た自分の走りは、あまりに遅く、背筋もあまり固まっておらず、あまりの下手さ加減にイヤになってしまいました。まぁ、上手な人が1分20秒を切る早さで走っているところを、自分は1分50秒で走っているんですから、絶対的に遅い訳です。
動画を何度か見返して感じた事は、端で見てる分には飛べそうなコブが、全然飛べてない事。中級コースくらいのコブでさえ、着地の挙動がおかしいなど、要は基本でやった事が応用に活かせてない様でした。今までは、どんなコースに行っても「早く走る」より「乗って帰ってくる」を主眼に置いてましたので、ベストテク的な制限速度とか、そんなのは度外視で、要はドロドロと遅く乗って帰ってきてた訳ですが、どうもその癖が抜けない様でした。

いつもはベストテク小屋で座学ですが
人数が多い時は、外です
みんな自分より上手い人たちです(爆)

先生が文字通り、手取り足取りフォームを作ってくれます
さすがに7〜8回習うと、自然にフォームが作れる様になりました

本日のランチ樹林
いつもは食いきれない程の量ですが
今回はちょっと少なかったかなー
■目つぶって飛べ
色々出来てないところは多々あるのですが、この段階となると、習った事を総合的に連続してやれるかどうか、がポイントになってくる様です。そして、絶対的な遅さに対しては、「とにかく開けれるところでは全開にする。ジャンプは目つぶって飛ぶ」くらいの元気の良さが求められます。そこで、コーナーはともかく、直線では出来るだけ開ける、を頭に徹底して再度チャレンジしてみました。無論、コーナーでも出来る限り習ったコーナーリングの姿勢を取れる様にし、座る場合でもバランス軸等を気にしながら回ったので、前の様におっとっとになる事は少なくなりました。
そして、全力で開けれる周回コースに突入。確かに全開にすると、多少のギャップなんか関係なしにズビズバと走れる事が判りました。そしてベストテク小屋の手前のコーナーに入る前にアクセルを戻して減速。と、思ったら、いきなり再加速してしまい、あっという間にみんなが見ている下の壁に前輪が乗り上げてしまい、さらに加速。うわわっとビックリした訳ですが、案外冷静に自分のバイクのフロントタイヤが壁を走っていくのを眺めてて、さて右に転けるか左に転けるかちょっと迷ったあと、左だと地面まで高いので、右に倒れる事にしました。
気が付いたら、バイクはスライディングして向きが逆になって停止。どうやら、ステップを軸に器用に回転したっぽいです。自分はどうやって転けたのか判りませんが、しっかり立って、ケガ一つありませんでした。ただ、バイクの方は、ナンバープレートのステーが歪み(ここは何かあったらかならず歪む)、ウインカーの球が一つ壊れてしまいました。飛んだウインカーレンズはあとで見つける事が来ました(ワレンズミニなので、付ける事も出来た。スゴイ)。トランポも買った事だから、この種の練習をする時は、ライトやテールランプは外した方がイイですね。
結局、この大?転倒でシオシオになってしまい、サマースクールは終了しました。

転けてまき散らした石ころを自分で掃除
熊手がなかなか泣かせます
■まとめ
このサマースクールの間に、初級から中級にランクアップした気がします。同時に、初級・中級コースでやってた走りが、いざ実走行になると、なかなか出来ないもんだな、という事も感じました。アクセルの開けが足りない、というのは、別に時速100kmで走れ、といわれてる訳ではありません。2速でも3速でもイイから、一刻も早く全開にしろ、という意味です。ベストテクでいう制限速度を実行しろと言われているのですが、なかなかその場では出来なくて(やるつもりがないのでなくて、その理論が頭からすっぽり抜け落ちてたりする)、帰ってから自分と先生の動画を見比べて、気が付いた体たらくでした。
加速がなければ減速もない。加減速のGが来なければ、背筋を固める力もつけようがない。8級くらいから言われてる事ですが、進級して新しい要素を習うたびに、前に習った事を忘れてしまうようです。その度に先生に指摘して貰い、放って置いても出来るようになるためには、それなりの回数を通わねばならないなー、と実感しました。
次回受講する時は、ここいらを注意して走ってみようと思います。

そろそろ“Good”の評価が貰える走りをしないとねー
次回、ガンバロウ!
■トランポの運用について
今回はトランポがあるにも関わらず、車外泊でした。板張りがまだで、床がデコボコしていて安眠出来ないからです。しかし、これから寒い季節に向かう訳ですから、車中泊の態勢は整えねばなりません。バイクの積み込みも、今は床のフックを使って、ハンドルにタイダウンベルトを掛けて、Fフォークを沈ませる方法を使っていますが、これではフォークを痛めてしまいやすいので、横から引っ張る式に変えねばなりません。
ちなみに、帰りの4号バイパスで、グレート・ストライカー号が転けてしまう事故があり、急遽、道の駅で起こして縛り直す、という事がありました。原因は、ローギアに入れてなかったので、前後に動いてスタンドが起きてしまった事の様です。
せっかくハイエースを買ったからには、2台積める訳ですから、そろそろ積み方も研究しなければいけませんね。

洗濯カゴのお陰で、完全倒壊を免れました
搭載方法に問題ありです
GO FOR THE PARTY
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