前回が7月5日で、今月も2週間以上、間が開いてしまいました。この間、自分が徹底してイメージトレーニングしたのは、「コーナーリングの姿勢の作り方」、つまり、外側のカカトを上げて膝を前に出し、骨盤の外側を浮かして内側に捻る、というものでした。前回、この要領で上手く回れたからには、これを徹底すれば完成形テーマ18はマスターできる、そう信じての事でした。それだけに今回のスクールには相当の自信をもって臨みました。
今回は初めてのスクール連チャン。8月にはサマースクールもあり、そちらは合計5日参加できるように休みを確保してあります。他の人は、宇都宮市内に泊まったり、コースのパドックで車中泊をしたりするみたいです。自分は自走で荷物が限られる事、ビジホ等に泊まったのでは余計なお金が掛かる事、ネコの世話もしなければならない事、等々を考えて、今回は敢えて連続日帰りにチャレンジする事にしました。もっとも、バイクで自走の場合は大してガソリン代も掛からないのですが、トランポの場合は数千円くらい掛かりますので、トランポの場合は車中泊が良さそうです。

完成形テーマ18を仕込む渡辺先生
上級者の人たちも、その日の午後には別世界に行ってしまう
究極の完成形だそうです
=20日=
■一等最初に大間違い
20日は自分にしては珍しい日曜日のスクール。平日みたいに、マンツーマンではない可能性が多いので、ベストテクハウスの前にバイクを止めず、パドックの端っこの方に止めていそいそと準備をしてました。その隣には、3月に初めて来た時にご一緒したOトさんがハイルーフのハイエースで車中泊してました。先生が到着して、雑談交えつつ、完成形テーマ16、17、18の解説。自分はこれで3回目ですが、頭では判ったつもりになっていても、なかなか身体が付いてきてくれない感じです。でも、2週間イメージトレーニングしていったので、今度こそ大丈夫でしょう。
フリー走行にやってきたTシロさんやマスターとちょっとお喋りしたあと、今度はパドックでバイクに跨ってコーナーリングの態勢を改めて習う事に。これを習うのも3回目になるのですが、スタンド立てた状態でフォームを作る訳ですが、飲み込みの悪い自分は、きっちりしたフォームを作って貰っても、なかなかピピンと来ないのが悲しいです。
次は南コースで走ってみる事に。2週間イメージトレーニングしてきた様に、コーナーの手前で外側の膝を前に出して、、、あれ、曲がれない。路面が乾いて滑りやすいのか、今までみたいなブレーキングだと勢いが有りすぎてコースアウトしそうだし、十分減速するとコーナーの途中で止まってしまって、無理にハンドル曲げて曲がろうとすると、内側に転けてしまう。リアブレーキを踏みすぎてるのかと思い、ワザと使わずにやっても効果がない。
次に、奥の緩やかなコーナーには、先日練習した人が作った「GP的ワダチ」が出ていたのですが、その中に突入すれば、漏れなく前輪が取られて転けてしまうので、ワザとイン側に外して走っていたら、先生からワダチの中に入る様に指示されました。曰く「ワダチの中にクリップポイントがあると想定して、最初は減速姿勢で、クリップポイントで着座して姿勢を固めて、加速して出て行く」との事。ところが何度やってもドッタンバッタンして、満足に走れません。

ベストテクコースを初めて走る
習った事を活かさないと、走る事さえママなりません
■問題点を指摘される
まず、コーナーリングが満足の出来ない理由のその1。視線がフラフラして定まっていない、と指摘されました。9級の第一段階の頃から、タイトコーナーでの視線の取り方は、クリップポイントとフェンダーの中間を交互に見ていき、距離が縮まって最終的にはステアの先でクリップポイントを見下ろす形になるのですが、自分の場合は、コーナーの出口を見たり、左の方を見たり、実際にはボーッとしてて何も見えてない様な状態でした。そこで首をカッチリ固定して、クリップポイントを見下ろす形にすると、比較的回りやすくなりました。 ワダチの中を上手く走れないのは、その遙か手前で着座してしまい、加速の状態でワダチに入るからだ、という指摘を貰いました。コーナーの入口でクラッチを切ってある程度速度を生かしつつ、コーナーリングの姿勢でワダチに入ると、3回に1回はスルスルと走れる様になりました。

今日はおいなりさんに巻き寿司
これで550円は超絶お得です
■ベストテクコース、初走行
いつもの様にランチ樹林のお弁当食べて、十分休憩してから、午後は初級・中級コースへ。この頃には、Oトさんの走りは見違える様になってて、先生もベタ誉め。自分はどうかと言うと、先生のアドバイスのお陰で、大分判ってきた感じですけど、まだまだ自分のモノになってない感じ。言われた事がなかなか出来ないのは悔しい事ですけど、まぁ、片や15年選手のBT初段、片や3ヶ月のBT7級ですから、同じように出来る方がおかしい、と自分で言い聞かせてヘコまない様にしてました。一通り練習したあと、今日はコースを走ってみよう、という事なり、Oトさんに先導して貰って、初めてベストテクコースを走りました。先生からは「とにかく、自分のペースで良いから一周してくる事」と念押しされたのですが、その理由は直ぐに判りました。コーナーはベストテクのコーナーリングが出来ないと曲がれませんし、尖ったコブはベストテクジャンプが出来ないと飛べません。肝を冷やしたのは、林間に入った直後の激坂下りで、いきなり前のOトさんが居なくなったと思ったら、ほぼ垂直に見える坂の10m下に居た、という坂です。ここでビビって止まったら余計に怖いので、エイヤと思い切り減速の姿勢を取って急降下。やれやれと思ったら、その後にもう一つ激坂があって、そっちの方が地面がボコボコで怖い。さすがにFブレーキ引きずりながら下りました。都合3周走ったのですが、もう身も心もフラフラ。今までで一番強烈なコースでした。
ところが先生からは「よくぞ走った」と誉められました。どうやら、初心者の人でこのコースは走れない人が多いらしいのです。故にスクール受けてない人には、このコースは走らせないとか。自分は大変な思いをしはしても、やってみると走れはしましたし、終わってみると意外に楽しいコースに感じてきました。
そこでもう一度走ってみると、1度目に比べるとそんなにシンドイとも思わないし、1度目よりも早く走れてる気がする。3周走って休憩し、3度目は先生にタイムを計って貰いました。そういう時に限って、ワダチでスタックしたりするのですが、それでもベストタイムは2分30秒。ちなみにOトさんは流して走って1分40秒。まずは2分切るのが当面の目標ですね。

こちらが自分の走り
尖ったコブを飛ぶ事が出来ません

こちらがOトさんの走り
コーナーリングの姿勢で飛んでます
自分にはまだコーナーリングジャンプが出来ません
■20日のまとめ
完成形テーマ18は今回で3回目ですが、目線のあやふやだとまともに曲がれない、という事が判りました。大型二輪の時に、コーナーの出口を見るってのを叩き込まれたのですが、オフの場合はクリップポイントを見る(というか見下ろす)、これに切り替えねばなりません。ベストテクコースは、スクール受けてなければ、まず走れなかったと思いますが、それでも従来の自分の走りが、ほんのちょっとだけマシになった程度です。まだまだ「走れた」というレベルで、レースなどには通用しない内容でした。まぁ、根詰めて中級をマスターし、さらに上を目指そうという方針は間違ってないな、という事だけは確信できました。
先生からアドバイス貰ったのは、どんな短い距離でも、加速を行う事、加速しない事には減速も出来ない事でした。これは前から言われている事ですが、コースに入ると走るのが目一杯で、そっちまでなかなか気が回らなかったのです。次回走る時は、もっと頭を使って走ろうと思いました。
初日は1700時前まで練習し、幸いにほとんど泥も付かなかったので、そのままキャリアを付けて帰り支度をし、現地を1800時に出発しました。コース下の石川商店でガソリンを補給したついでに、コーラと菓子パン摂って休憩。その後は休み無しで走り続け、2030時前に帰宅。ただちに洗濯して干して、シャワー浴びて食事摂って、2300時には寝る態勢が取れました。ただ、暑苦しくて途中で目が覚めて、結局3時間くらいしか寝れませんでした。。

今日は出来映えが自分でもイマイチだったので
ダブっちゃうかな、と思ったのですが
有り難いことに、7級修了となりました
=21日=
■自主トレで問題の萌芽が出る
二日目はいつもより1時間遅く0500時に起床。それでも途中で目が覚めて1時間くらい起きてたから、3時間ほどしか寝てない。少々眠いが、ガッツで起きて出発。1時間遅れると、平日という事もあって、道路は結構混んでいる。そんな事もあって、コースに着いたのは0900時前。Oトさんは昨日も車中泊だったらしい。先生が遅れてくる、と聞いていたので、準備が済んだら南コースに入って自習。とにかく目線を気にして、上手く回れる様に心がけました。視線は上手く合えばキレイに回れ、外れた時はダメ。奥のコーナーのワダチも、3回に1回は上手く回れる、という感じでした。初級コースにも移動して、黙々と自主トレ。上手く回れた時は、加速もテンポよく出来るようになり、ジャンプも飛びが良くなります。先日、FフォークをOHした事もあって、底突きもせず気持ちよく飛べました。
大体、感じがつかめ自信が付いてきましたが、自主トレをやっているウチに、段々と左膝の上が痛くなってきて、コーナーリングの姿勢を取るのがつらくなってきました。これ以上続けるのは無理ーーっという事でパドックに戻ってみると、先生が到着してましたので、休憩かねがね座学となりました。

どのタイミングでコーナーリングの姿勢を取るか
早すぎてもダメ、遅すぎてもダメ
姿勢を取りつつ、ねじり戻して真っ直ぐ進む場合もある
まだまだ機敏に対応できてません
■左膝の上が痛くなる訳
ちょっと長めの座学のあと、お昼の前に走っておこうという事で南コースへ。一応は朝の自主トレで、キレイに回れた感覚を覚えているので、上手く出来ると思っていたのですが、先生が見てる前ではどうにも上手くできない。視線もちゃんとステアの先にクリップポイントを見てるのに、それでも何故か上手くいかない。そうこうしているウチに、また左膝の上が強烈に痛くなってきた。どうも明らかに何か間違ってるっぽい。キレイに曲がれるなら痛いのも辛抱しますが、全然そうじゃないから、余計に困ったモノです。痛い思いをしつつ回っていると、先生からストップ。曰く「コーナーに入る遙か手前からコーナーリングの姿勢を取ろうとしてる」との事。完成形テーマ16では「コーナーリング態勢はアクセルOFFの直後にする」という事になっていますが、長い直線の減速では、減速の姿勢からコーナーリングの姿勢を作っていく様です。
そこで言われた通り、コーナーの入口、二回線でアクセルを空ぶかしするポイントでコーナーリングの姿勢をとると、ささっと姿勢が作れて、かつ左膝も痛くなく、姿勢がそのまま維持できるので、スムーズにコーナーを回れる様になりました。

スクールもさる事ながら
最近、ランチ樹林のお弁当食べに行くのも
楽しみの一つになりました
東京店とかないんですかねぇ、、
■イイ感じに濡れた路面
午前の教練が終わって、今日もランチ樹林の弁当を食べていると、予報通り雨がパラパラ降り出し、しかも結構な雨量になりました。いつもなら1400時ころには午後の教練に入るのですが、結局、1500時ころまで座学&雑談で過ごしました。もっとも、さすがに連チャンの疲れが出てたのか、自分はちょっと舟漕ぎ気味でしたwwようやく雨が上がり、「散水終了!」の先生のかけ声で、初級・中級コースへ。「滑りやすいから注意するように」と注意を受けて、初級コースに入ってみると、確かに滑りやすい。特に戻りの直線が滑る。滑ると怖いので当然アクセルを戻すのだが、そうすると余計に滑る。イカン、今日はあまり開けられない日だわ。と思ってたら、先生に止められて「コーナーリングの姿勢を取ってないから滑る」とアドバイスを受けました。つまり、戻りの直線と言えども、完全な直線ではなくて、緩やかな左カーブになっています。だから、コーナーリングの姿勢を取ってないと、曲がりもしないしグリップもしない訳です。言われた通りにやってみると、思ったほどは滑らない。でも、これって、前にもやっててしかもその時、MVPの評価貰ってるんですよねぇ。ちょっと経つと、すぐ忘れちゃうみたいです。
98点の出来映えになったOトさんと交代して、今度は中級コースへ。先生とOトさんが付けたラインの通りに走ってみる事に。奥のコーナーはかなり滑りやすくて、リアブレーキを踏みすぎるとスライドしてしまうので、そうならない様に注意して、目線とフォームを正しく取る事で、2回に1回は膨らまずに回る事が出来ました。コーナーがキレイに決まれば、立ち上がりの加速も速くなり、気持ちよくジャンプを飛ぶ事が出来ます。もう少し、丁寧に走ればキレイなコーナーリングが出来るのかもしれませんが、この時すでに左膝は限界で、雨が本降りとなる前に本日のスクールは終了しました。

この日は雨降った事もあって、あまり写真を撮ってません
良い感じに泥だらけになりました
■21日のまとめ
雨が降った事により路面が濡れて滑りやすい状態になったのですが、これをベストテクスクールでは「練習向きの良いコンディション」と歓迎します。事実、その通りです。ちゃんとしたコーナーリングの姿勢が取れてなければ、滑って転けてしまう訳ですから、イヤでも練習になる訳です。 そのコーナーリングの姿勢に関しては、前回は姿勢、今回は態勢を取るタイミング、と毎回直すべき点が出て来て、なかなか飲み込めてないのですが、先生曰く、中級までは個々の完成度より全体的な技能の向上を優先する、との事でした。昔は「コブの上にも3年」と言ったそうですから、じっくり時間を掛けて取り組めば、先々絶対役立ってくると思います。

久々にGoodが付きました
3回目にして、少し身に付いてきたかなぁ
次回もっと頑張りたいです
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