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エンデューロ に参加中!
   3月8日、12日と遠路遥々、栃木県の県北、矢板市は八方スポーツランドまで片道3.5時間を出張って行ったのは、相方お勧めのハイブリッドカップに出場するためでした。相方は去年出場しているので、上級のチャンピオンシリーズに出場ですが、自分は初めてなので、30分のXR's Onlyと40分のエンジョイに参加する事にしました。一応、お遊びレースの位置付けですが、走った事のないコースは、思わぬアクシデントも多いので、立て続けに2回、練習に行った訳です。
   ところが、レースの前日に雨。夜には上がったものの、コースは恐るべき状態になっているはずで、戦々恐々の朝を迎えました。


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いつもの様にレース仕様になったグレート・ストライカー号
今回のレースではサイドスタンドを使用しました





■スプリント観戦

   相方は午後のチャンピオンシリーズが本番ですが、まずは午前最初のスプリントに出るとの事。ハイブリッドカップは原則としてローリングスタトはないので、路面を見るのと、身体を調整していく為に、先に軽いレースに出た訳です。
   肝心の路面の方は、霜が降りたり湿ったりしているものの、極端にマディという事もなく、しかもピーカンに晴れているので、時間が経つにつれ、地面が絞まってくる予感がしました。
   スプリントには20人ほどが参加。スタート形式はヘッドタッチスタートとかいうやつで、スタート前に片手を頭の上に置いて、スタートフラッグが下ろされると同時にエンジンをスタートさせる形式です。セルの人はともかく、キックの人にはやや面倒。
   自分は撮影かねがね観戦してた訳ですが、みなさん上手いのか、あまりアラが見えて来ない。飛ぶ人は飛ぶし、コーナーが早い人は早い。ただ、相方がいつもに比べるとやや遅いので、20分経って帰って来た相方に状況を聞くと、「地面がヌタヌタで早速腕上がりした」と、蒸しタオルみたいに身体から湯気出しながら教えてくれました。

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朝は結構グチャグチャの路面で
一番最初のレースでは少々大変だったみたいです

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スプリントのスタート前
20分の短いレースなので、スタートと同時に
みんな猛ダッシュ!


■XR's Only

   八方でのレースは初めて、という事で、自分はお遊び系のXR's Onlyとわくわくエンデューロにエントリーしていました。そして、午前に立て続けに行われる、という事だったので、30分のXR's Onlyをローリングスタート代わりに位置づけて、まずは路面の状態を見る事にしました。スタート地点に入ってみると、相方が言う様に地面はヌタヌタ。さっそくタイヤが泥だらけになり、押すのが重くなりました。こりゃ、モタモタ走ってたら余計に危なそうです。
   ハイブリッドカップでは、各レースでスタート方法が違うようで、XR's Onlyではキックスタートという方法でした。これは予めエンジンを切っておき、スタートフラッグが振られたらキック始動してスタートする、というもので、グレート・ストライカー号の様にセルがついているバイクは、メインキーをオンにしてセルを押すだけです。圧倒的有利だったにも関わらず、全員一斉に走り出すとは思わず、一列ずつ出るもんだと思っていたので、出遅れてしまいました。
   さて、実際走り出してみると、確かに雨降っただけあって、地面は濡れているけど、グチャグチャというほどでもないし、どっちかというと12日の時の様に、カチンコチンに乾いているよりは転けても痛くなさそう。タイヤがS12である事もあるでしょうが、よくグリップしてくれます。これならイケルかな、という感触を得てから、徐々にピッチを上げる事にしました。
   レースに出て毎回思うのは、同時に沢山の人が走っているだけあって、一人で練習している様な訳にはいかない、という事。上手い人には煽られ抜かれ、自分よりビギナーな人には前を塞がれ、同レベルの人とは抜きつ抜かれつし、そういうドラマがまた面白い。何周目かにフープスでバトルして、コーナーをインで離されそうになったので、アウト側のバンクを走ったのでは間に合わないと思い、コーナーの真ん中ら辺で回ろうとしたら、地面がフカフカで車体が滑ってしまい、堪えられず右肩から転倒。直ぐに起こしたものの、なかなかギアがローに落ちず、モタモタ。結局、これが主な原因で、リザルトは下から2番目という情けない結果になってしまいました。
   しかし、あくまでXR's Onlyは試走のつもりです。そしてこの後の本番で、存分に走れる事を確信しました。

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お知り合いになった現地の若衆と歓談中
エラそうに講釈たれた割には
リザルトでエライ負けました(汗



■エンジョイ!40分

   約30分の休憩のあと、いよいよ本番のエンジョイ40分が始まりました。今度のスタート方式は、ルマン式という事で、バイクを止めて20mほど離れたところに全員ならび、スタートフラッグが降ろされると同時に自分のバイクまでダッシュしてスタートする方式です。セル付きのバイクが圧倒的に有利に違いないのですが、モタモタしてて結局スタートが遅れてしまいました。
   コースはさっきのXR's Onlyとまったく同じなので、注意すべきところも判ってますから、最初からピッチを上げる事にしました。が、どうにも遅い。特に遅いと感じたのは、EDコースの入口の登り坂と下り坂。登り坂では、どうしても回転が落ちていくので、クリック的に半クラを当てて回転を合わせるのですが、パワーが出切るころには坂の上に来ている感じ。早いレーサーにはどうしても抜かれてしまいます。下りが遅いのは、どうやら他の人は自分より1速高めのギアで下っている様です。

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初めてのルマン式スタート
勝手が分からず、モタモタしてしまいました

   EDコースのワダチではまってる人も多かった様で、自分も一度だけ、はまっている人に突っ込んで転けてしまいました。これは結構なロスになった様です。もっとも、転けたのはこれだけで、あとは転けずに済みました。それよりも問題なのは、マイペースで走るのが精一杯で、自分と同レベルっぽい人でさえバトルでは負けてしまう事。まぁ、早さより安全を優先にしてますので、追いまくられたり、抜きつ抜かれつになったら、あっさり抜いて貰う方針にしてる訳ですが、そんな自分にちょっとイラっと来ました。
そこで後半は、他の上手い人の走りを見習って、下り坂でも3速使用、ジャンプではフロントローにならない様に踏み切ったあと腰を後座させてみました。すると、前半よりスムーズに走れる様になり、かつ怖くもなくなったので、開けれるだけ開けて走りました。そして自分より遅い人は、悪いけど抜かせて貰う事にして、前半に自分が他の人からやられたみたいに、細いEDコースでハンドル幅くらいしか側方が開いてないところをすり抜けしたり、タイトなコーナーをインで刺して追い抜いたりと、楽しい走りをさせて貰いました。
   結果は、総合27位中19位、クラス別では15位中8位と、中の下の成績。スタートから自分のペースに持ち込めるまでの時間を、如何に短縮するかが課題となった結果でした。

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相変わらず、フロントローになる着地
後半は、姿勢を直した事で
キレイに着地できる様になりました


■チャンピオンシリーズ観戦

   自分の出番は午前で終わりましたので、午後は相方の出るチャンピオンシリーズをのほほんと観戦しました。このレースのキモは、ウッズコースのアイアンハートヒルと呼ばれる、傾斜40度はあろうかという山の斜面を上り下りするコースで、難易度は一気に上がっています。それだけに上手な人が沢山でていました。
   我が相方は、前後3回も練習に来ていただけあって、入り口の坂は軽々登ってきましたが、本チャンのアイアンハートヒルでは登り切れず何度も立ち往生して、大変な様子でした。キック始動という事もあって、斜面でエンストするのはかなりシンドイ事になってしまうようです。もっとも、相方だけが極端に具合悪いのではなくて、参加者の半分以上は具合の悪い状態になっていた様です。
   それでも、後半はかなりピッチが上がっていた様で、1周目に比べれたら比較的スムーズに上り下り出来る様になっていたみたいです。実際やるとなったら、かなり大変だと思うのですが、端で見ている分にはすごく楽しそうで、自分も練習積んで、年末のレースではチャンピオンシリーズにチャレンジしようと思いました。

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チャンピオンシリーズのスタート前
緊張の面持ちの相方
周りは上手そうな人が大勢でした

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アイアンハートヒルの頂上付近で立ち往生
キック始動がやりにくくて大変だったそうです


■講評・感想

   当初心配していた路面は、思った以上にコンディションが良く、しかもタイヤはS12という事もあって、非常に走りやすいレースとなりました。また、事前に2回練習に来ていた事もあって、ライン取りやコースの特徴を予め頭に入れておけたのは、大きな利点となりました。それでも前半はなかなか本調子になれず、上がりにくい傾向は今でもあります。逆に身体が慣れてくると、後半は相当思い切った乗り方が出来る様になる訳ですから、スタート直後から如何に素早く本調子に持って行くか、これがこれからの課題です。スプリントなレースにもチャレンジした方が良いのかもしれません。全般的には、怖くてまともに走れない、という去年の白河の様な事はまったくなくなりました。いよいよこれからが楽しみです。
   去年までは、とにかくどんな路面でも怖くて、全然開けられませんでしたし、ジャンプもまったく飛べなかった訳ですが、今回のレースではかなり開けれる様になりました。確実に減速できて、確実にコーナーを回れて、確実に着地が出来れば、そうそう怖い事はない訳で、そうなると他の人に負けない様にアクセルを開けるものなんだな、という事を実感しました。
   その一方で、XR250というバイクが少々非力に感じる場面もありました。EDコースの入り口やテーブルなどの登り坂で、それは顕著に感じられました。これは開け方が足りないのか、それともバイクが非力なのか、もう少し検証してみる必要があります。しかし、確実に言えてるのはサスがプアーである事で、少しアケ気味にしてジャンプすると、仮に前後輪が同着しても「ガシャン」という感じで着地するので怖いです。まぁ、トレール車ですから、レーサーの様には行かないはずなのですが、ちょっと物足りない感じがしました。

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八方スポーツランドには洗車機がないので
出来る限り、泥を落として帰りました