前回の練習で、概ね八方スポーツランドの感覚をつかみ、「こりゃやっぱ、S12じゃないとヤバイっすねー」という事になって、相方ともどもタイヤを交換。しかし、チュル仕様のS12は今まで使った事がない事もあって、やっぱり本番前に一度走っておきたい。という事で、相方に有休を取って貰い(自分はもともと正規の連休)再び八方スポーツランドに出張ってきました。
   この日は当日朝0630時に積み込み、0710時ころ出発したのですが、国道新4号線で行ったせいか、たっぷり3時間半かかり現地に着いたのは1100時前。いそいそと準備に取りかかりました。


20090310
ど新品のS12
練馬のボンバーというお店で調達




■まさかのヘヴィードライ

   「フロントフォーク辺りから金属チックな異音がする」という事で準備が遅れた相方を残して、取り敢えず自分だけ先にMXコースの試走に出かけました。前回はマディだのワダチだのがそこそこあって、その度に減速してたので、今日はしっかりボーンフレーム利かせて、ボディアクションで突破するつもりでした。
   ところがいざ入ってみると、まるで砂漠みたいに一面、カッチンコッチンに乾いていて、ワダチのところもカチカチ。うっかり転けるとかえって痛そうな感じで、少々ビビってしまい、前回以上にノロノロ運転になってしまいました。しかも、EDコースに入ってみると、こっちは所々に5センチはあろうかという霜柱が立っていて、これはこれで怖そう。どんなコースでもそうですが、路面の状況は行く度に異なるので、まず最初は試走という事で割り切って、ゆっくり走って、その後にピッチを上げるという事で、自分を納得させました。
   午前は、その後、数周まわって自分の身体を慣らせ、午後から1時間耐久訓練を行う事にしました。


前回来た時は、結構マディだったんですが
今回はご覧の通り


■1時間耐久訓練

   去年の7月、初めてのレースのベースキャンプEDでは、出走30分でスタミナを使い切り、操作ミスの転倒が目立ち始め、終了10分前に完全にパワーダウン。ゴールの前で終了時間を待つ、という体たらくでした。その後、多少は鍛えられたのか、前回のピットクルーカップでは、気がついたら60分経っていた、という状態でした。ただし、ペース配分など気を配る余裕がない状態でした。練習段階からレース同様のゲネプロをやっておくのは、緊張しまくっている本番でペース配分を考える上で、大事な事だと思います。
   で、相方がアイアンハートヒル&超絶激坂下りの練習をしにいっている間、自分はMX&EDコースで耐久訓練を始めました。さすがに午前の試走でコースの勘はつかめましたし、EDコースの霜柱も全部溶けてましたので、徐々にピッチを上げていきました。
   要目は、MXコースでは出来る限り座らない事、テーブルではアクセルを開け気味にして着地をちゃんと出来るジャンプをする事。EDコースでは、登りでアクセルが戻らないよう注意する事、下りでは加速、減速をメリハリよく行う事、ラインをしかり読む事、等に注意しました。
   デコボコランドではテールスライドをなるべく活用したのですが、八方スポーツランドではどうにもやりにくい感じがしましたので、無理にイン攻めはせず、オーバーバンクで加速気味でコーナーをクリアする事にしました。EDコースにはタイトなコーナーもあるのですが、斜面になっている事もあって、無理にテールスライドをやろうとしてもかえって遅くなってしまう事もあり(それだけ腕が伴ってない)、むしろバンク部分のクリッピングポイントを見極めてクルリと回った方が良さげな感じでした。
   何周走ったかのカウントはしませんでしたが、気がついたら1時間ほど過ぎていたので、まぁ本番は大丈夫だろう、という事にしました。


MX&EDコースのガンカメラ
路面がドライ過ぎて、練習にならなかったかも



■ジャンプの課題

   去年の白河エンジョイスポーツランドの動画を見ると、極端に速度が遅い訳ですが、これはコーナーが曲がれない、テーブルを飛べない、しかもそれらが連続しているから、ゆっくりとしか走れないのが原因でした。また、ジャンプは飛べる人が飛んでるだけで、飛べない人は飛ばないと思っていたのですが(ある意味、その通りなんですが)、そうでなくて速度を落とさずコースを走ろうとしたら、テーブルではジャンプした方が早く走れる(嫌でも飛んでまう)という事が、最近判ってきました。
   では、何でジャンプが怖いのかというと、それは着地の衝撃が大きくて、姿勢を崩して思いっきり転倒しそうになるからです。でも、着地がスムーズであれば、それほど怖くはない事も徐々に判ってきました。スムーズな着地というのは、路面の斜度と前後輪が水平に着地する事です。つまり、テーブルの向こう斜面に降りるならフロントロー、テーブルの上に降りるなら前後輪水平、二連ジャンプの二つ目のジャンプ台の手前斜面に降りるならフロントアップ、という具合です。これらはジャンプに踏み切る際の姿勢、アクセル開度によって調整する様です。
   しかし、今の自分にはまだ微調整ができる程の腕がなく、それよりもテーブルの前でビビってしまってアクセルを閉じてしまう癖があります。飛んだつもりでも、大して飛べんでませんので、もっとアクセルを開けてやる必要があると思いました。フロントローで落ちるよりは、むしろフロントアップで落ちた方が衝撃が少ないんじゃなかろうか、と思う次第です。


こちらは比較的成功している場合
前後輪が同着しているので、着地してからの加速も速いです



こちらはフロントローになっている場合
着地の衝撃も大きく、再加速も遅いです


■その他の課題

   今回自分が出るクラスでは、アイアンハートヒルは含まれてないので、まったく練習には入れてませんでした。しかし、チャンピオンシリーズに出る相方は、ここを突破できないと先に進めない事もあって、前回からひっしこいて練習してました。そして、今回は路面がドライだった事、リアをS12に替えていた事もあって、案外楽に突破できた様でした。
   端で見ていると、ほんと簡単そうに見えたので自分もチャレンジしてみたのですが、登り切る直前の岩盤の前でスタック。突破すべきラインが判っているにも関わらず、実際にやってみるとラインを変えるのが意外に難しく、もたもたしている内に失速してしまう感じでした。2回チャレンジしたのですが、坂に差し掛かる前の加速も弱く、まったく同じところでスタックしてしまいました。こういうセクションは、何度も練習して度胸をつけていかないとダメですね。
   あと、細かい事ですが、ブーツをFASTBACKに替えてから、シフトアップがしきれてない事が時々あり、今、何速に入っているのか判らなくなる事がしばしばあります。これは直線や周回コースではミスポイントになってしまうので、気を付けたいところです。もっとも、XR250は2速でも発進してしまえるイージーなバイクなので、それで助けられているところも多いのですが。。


2速のまま進入して、ずっこけてます
まぁ、出来る様になっただけマシという意見も、、