先日11日に初めて練習に行ったデコボコランド。一応は乗って帰ってこれる事だけは確かめたのですが、改めて習った事もいくつかありましたので、立て続けに練習に行く事にしました。今回もがんトック兄の軽トラで向かった訳ですが、自分ん家から、概ね1時間くらいで行ける事が判り、これなら自走で練習に行くのも悪くないなぁ、といった感じです。






■新装備投入

   今回の練習では、ガエルネのFASTBACKを投入しました。これは去年の10月、アスタリスクのセルを買った時に「膝のプロテクションをここまで高めたんだから、足首も強化した方が良いよな」という事で、セル買った時のポイントを援用して購入したものです。ただし、サイズが29cmなのでイタリア本国から取り寄せとなり、丸々3ヶ月掛かった訳です。
   初めてのMX用のブーツで、当然靴底はフラットソール、足首は90度でほとんど曲がりません。なので当初は、猿ヶ島あたりで練習してから本番に投入しようかと思ったのですが、出来ればプロテクションの高いブーツを早く戦力化したい。という事で、早速使ってみる事にしました。

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ピッカピカのニューブーツ
最初は戸惑いましたが、慣れたら良いブーツだと判ってきました



■前回のおさらい

   ステップの立ち位置とシッティング時とスタンディング時の足の置き位置、減速時の姿勢からコーナーに進入する際の姿勢の遷移、ここら辺は前回に指摘され、若干練習した事ですので、自分に念押しして走る事にしました。また、動画を見た人から、走りにメリハリがない事も指摘されました。これはコーナーリングで制動が甘い事、シフトダウンせずに半クラで曲がっている事などに起因すると思ったので、この点も注意する事にしました。
   一応、林間コース以外はコースの道順は頭に入っていましたので、一人でゆっくり走ってみました。ところが、さすがにおニューのブーツだけあって、勝手が判らない。コーナーでブレーキングしようとしてるのに、足がブレーキペダルを踏み込みきれず、止まれなかったりする事が多く。怖い思いをしました。また、コーナーでシフトダウンすると、かえってダラダラしてしまい前以上に遅くなってしまいました。
   取り敢えず2周ほど走って帰還。ブレーキペダルをもう少し上げてみようとしましたが、すでに目一杯上に上がっている事が判り、慣れる他ないなー、という事になりました。また、多少トロくても無理にコーナーでシフトダウンせず、必要に応じてやる事にして、まずは自分なりに上手に走れる事を目指す事にしました。

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最初は新しいブーツという事もあって
ギクシャクしましたが
そのうち、アクセルを開けれるようになりました


■林間コースの慣らし

   一般コースは曲がりなりにも転けずに走れる訳ですが、林間コースの方はもっと走っておかないと本番でエライ目に遭いそうです。もっとも、林間コースの方は、まだ道順を覚えてないので、がんトック兄に連れて行って貰いました。
   まず第一林間。ここはホントにクネクネとした小径で、誠に遺憾ながら、ローギア足漕ぎでないと突破できません。しかも、うっかり立ち止まるような事があったら、エンストこいて転けてしまいそうです。というか、「こんなトコで!」というトコでボテ転けしてしまい、思わず地団駄踏んでしまいました。まぁ、ここは60分クラスでは使わないだろう、と山かけしてるのですが、出題されたら地団駄踏むしかありません。
   続いて第二林間。こちらはチュルチュルの下り坂や、強烈な激坂、プラレール状ワダチなど、盛り沢山なのですが、不思議な事に、ビビリ度数は前回を100とするなら今回は20くらい。プラレールではあまり足を着かずに走る事が出来たし、チュル坂下りも基本に忠実な下り方をすれば怖くありませんでした。激坂の頂上でエンストする癖は直ってないのですが、それでもまぁ何とか突破できましたし、ガレ坂も足漕ぎしながらも上がる事が出来ました。
   チュル坂では、坂の途中でエンストする事が何度かありましたが、これはブレーキングがオンオフになっているからだと思います。でも、リアをロックさせたままズルズルと降りる事も出来ますし、慌てなければセルを回してエンブレで降りる事も出来ました。
   この第二林間でもボテ転けをしたのですが、その時、右足を捻る様な形でバイクの下敷きにしてしまいました。足首の柔らかいED-PROだったら捻ってそうな感じでしたが、さすがにFASTBACKはそんな事なくて、しっかり足を守ってくれていました。坂やワダチでの足漕ぎ、土の上でのバイク起こしも、フラットソールだから特段困る、という事もなく、むしろED-PROよりもしっかり足を守ってくれてるので、安心して乗る事が出来ました。


第一ウッズの中身
かなりコチャコチャしてて、うっかりすると転けます
というか、ボテ転けしました





■着地の改善

   前回の練習の時に、フープスやジャンプの着地が怖い、という事で、ニーグリップしない(というか出来ない)ステップの立ち位置を教えて貰った訳です。お陰で、膝のクッションが使える様になり、怖さはかなり軽減しました。怖さが軽減するとアクセル開けられる様になった訳ですが、今度は着陸前に足がステップから離れるという、オトロシイ現象が起こる様になりました。
   よくよく考えてみると、上昇から下降に移行する時、無重量状態になるんですね。その時に猫背になってると、足がふわ〜っとステップから離れ、タッチダウンの時にドドーっと足がステップに落ちてくる。これが怖い訳です。そこで、他の人がジャンプ時にどの様な姿勢を取っているか、よく観察してみると、ジャンプ直前までは腰を落とし気味にしてトラクションを掛け、ジャンプする時は上体を前に伸ばして、腕も無理のない程度に伸ばして、その姿勢で落下してくる。スキーのジャンプの姿勢です。
   そこでそれを真似してみると、足はステップからほとんど離れず、また前輪から落ちずにバランスよく前後輪がストンと地面に落ちる事が判りました。これなら怖くありません。また、FASTBACKの靴底はED-PROよりも厚いので、タッチダウンの衝撃はあまり大きく感じません。もっとも、気を抜くとハンドルにしがみついてしまいますので、身体で覚えるまで意識して飛ぶ必要を感じました。


■ブレーキターン

   走りがトロ臭くメリハリなく見えるのは、コーナーがどろどろ〜っとした走りになってるからだろうな、と思います。一応、減速はしてますが、車体の寝かし込みが足りないので、シャープなコーナーリングが難しい訳です。
そこで前々から勧められていたブレーキターンでコーナーのイン攻めをやってみる事にしました。まず、平べったいコートの方で、どの程度まで寝かし込めるか、ブレーキとクラッチを握るタイミングは、等々を試してみました。一応、90度の角度までは車体の向きを変える事が出来る様になりましたが、クラッチを握ったり、アクセルを開けるタイミングが合わず、エンストする事が多かったです。
   それでもやらないよりは遙かにマシで、今までだったらドロドロと曲がっていたところを、車体を寝かし込んでスパっと曲がる意識を持って曲がる事が出来る様になりました(意識ができた、という事であって、スパっと曲がれている訳ではない)。また、今までだったら、転けるのが怖くてあまり倒し込めなかったのが、転けない程度の倒し込みがどのくらいなのか、感覚を若干つかむ事が出来ました。
   XRは放っておいてもリアが滑る、とか言われてますし、それ故にテールスライドでのコーナーリングを勧められた訳ですが、ギアを落とさなくてもそのまま起き上がれるところは、自分の様なトロ臭いライダーには有り難い事です。一度、コーナーの途中でエンストした訳ですが、そのまま3速で発進してしまい、それでも問題なく出来てしまって驚きました。


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がんトック兄とコーナーリングの練習
頭で思い描くほど、なかなか寝かせられません(汗)



■なるべく座れる様に

   前回にも指摘されたのですが、相変わらずラインを読むのが下手です。故に座ったままだと危ないまでにガクガクになるので、スタンディングする訳ですが、これだと当然すぐ疲れてしまいます。他のライダーを見てると、意外に座ってる人が多い。
   そこで、他のライダーの走りを見ていると、座って走ってるところは、座ったままでも大丈夫な路面で走りやすい。必要なところだけ立って、それ以外のところでは座って体力を温存する。こういう走り方も必要だなぁ、と実感しました。
   今回は立て続けの2回目という事もあって、前回よりも余裕を持って走れたんじゃないか、と思います。取り敢えず、当日、よほど路面がひどい事になってない限りは、ケガせず帰ってこれるだけの自信をつける事が出来ました。
   今回初めて投入したFASTBACKは、自分が想像していたMXブーツの使いづらさを感じさせない、なかなか良い仕事するブーツだという印象を深めました。逆に、これで慣れるとEDブーツはプロテクションが少々弱くて、怖いイメージが出て来ました。まぁ、値は張りましたが、良い買い物したと思ってます。