毎年、大晦日の31日に、オフロードヴィレッジでは「年忘れエンデューロ」というのをやってるそうです。とは言うものの、京都出身のワタクシは、30日にはクロスケ連れて新幹線で帰省してしまいますので、当然参加できない訳です。だから、ハナから他人事だったのですが、別々の3人から別々に誘われるいたって、何となく「たまには若者らしい事でもするかー」という気になりまして、参加する事にしました。
   さて、参加するのは良いのですが、オフビといえば、6月に自主練に行って、エライ目に遭って以来です。あれから、タイヤを替えスプロケを換えマフラーも軽くし、装備的にはかなり良くなっているはずです。自分自身も少々は訓練を受けて、6月の時に比べたら、若干マシな状態になっていると思いたい訳ですが、とにかく泥のBコースに入ってみない事には判らない。
   実は23日は、どーみてもモテなさそうな猿ヶ島のお友達と焼き鳥パーティーをやろう、という事にしていたのですが、31日の本番でエライ目に遭うよりは、前もって覚悟を決めた方が良いと判断し、急遽オフビに行く事になりました。

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集まりも集まったり25人
上手い人も居れば、下手くそもいる混成部隊です



■とにかく泥
   今回、オフビに急遽変更した理由は、自分ら以外にも猿ヶ島系の上手な人がオフビで練習しよう、と呼びかけていたからでした。ワシら下手くそは、それに合流した形になるのですが、焼き鳥大会やりますと言うたが最後、オレもオレもと参加者が増えて、延べで25人にもなりました。一応、「クリスマス反対全国委員会」主催の焼き鳥大会ですので、クリスマスをラブラブハッピーに過ごせない、泥まみれになるしか生きる道がない人が25人もおった、という事であります。

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こんだけの人数がいれば
お金出し合って回数券買う、という手も使えます


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受付も済ませ、サイドスタンドも外して
とっととコースへGo!!
右はオフを走るのは今回3回目の
YZ入道こととら和尚


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田んぼとしか思えないコースで難儀する
nao選手ととら和尚
ウッドチップが入ってて多少マシとはいえ
ワダチにフロントが取られて転けそうになります



第一次世界大戦の時の戦車の様に
のろのろと超壕するワタクシとグレート・ストライカー号
F12/R48のスプロケとAC10に助けられました
が、半周でヘバヘバで
脇はガバガバ、踵は落ちまくりです


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颯爽と走ってお行きになる上手な方々
こんな風に走れたら、さぞ楽しい事でせう



   とにかくショックだったのは、ひどいとは思っていたものの、泥が処置無しだった事。曲がりなりにも2周走れたのは、超低速重視のスプロケとAC10のお陰で、これがノーマルだったらまず走れなかったでしょう。走ったとは言うものの、実際には小走り程度の速度で、足もステップに乗っているよりは降ろしている時間の方が多いくらいで、何とか辛うじて乗って帰って来れた、というのが実態です。こういう所をズビズバ走れる人ってのは、車体に神経走ってる人なんだと思います。
   あまりの凄さに辟易して、初心者コースに行きましたが、こっちもドロドロである事には変わりませんでした。ただ、アップダウンが少ないので、坂を上れなくて転ける、というのがないだけです。しばらく遊んでたら、昼前になりましたので、焼き鳥大会の準備に取りかかりました。

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「普通に美味くてネタがない」炊飯器ケーキ
お子様から大きなお友達まで
好評頂けました!


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この日の一般走行のお客の半分くらいは
ここに集合してたっぽいです
皆さんのご協力に感謝いたします!




■さらに泥

   午後からは、クラス分けによる時間差走行となりました。Bコースは、初級→上級→中級の順でしたので、ド下手の自分は焼き鳥や豚汁の番を他の人に任せて、コースに乗り出しました。ちなみに、クラス分けは自己判断で良いそうで、自分らみたいな明らかな下手くそは初級ですが、上手な人では、ジャンプが飛べる人が上級でそうでない人は中級だそうです。

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午前中よりもえげつない事になった泥で
難儀しまくる初級のみなさん


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背丈ほどの坂が上がれない
来た事を半分後悔する瞬間ですww


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2〜3回失敗して、辛うじて超壕
止まったらアウト、斜めになったら死亡
転けたら大迷惑となります



   お昼の焼き鳥大会の時、オフビの福本社長がブルドーザーでコースを地ならししていた訳ですが、これがどう影響したのか、午後は午前以上に地べたがユルユル。ワダチは柔らかい癖に深い、下手にアクセル開けたらリアが滑って転けそうになる、足を地面に着いたら、泥に埋まって後ろに残される、バイクから降りてもバイクが直立してる、という事で、えげつない状態になっていました。当然、初級を自認する皆さんにはハードミッションになった訳で、自分の背丈ほどの坂も越えられず、エライ状態になってしまいました。
   こういう時は、一旦平らな所までバックして、助走をつけてステップを地面に対して加重して超壕せねばならん訳ですが、そんなもんは頭からスッポリ抜け落ちていて、とにかくスリック状態になったリアタイヤを空転させるばかり。結局後ろを押して貰ってやっとこ乗り越える状態で、よくもまぁ転けずに帰ってきたな、とかえって自分に感心してしまいました。結局、1周半走って20分が経ってしまい、途中でコースアウトして上級の人たちと交代しました。


■バイクは寝かすと曲がる
   この後、休憩を挟んでまた初心者コースに行った訳ですが、どうせだったら自分なりに課題を考えて走ってみようと思い、曲がれる速度まで減速する、どうせ足を着くなら車体を傾けてみる、もし着かずに済むなら足は着かない、っといった事を頭に置いて走ってみました。
   XRについてよく言われる事は、「リアを滑らせて曲がる」という事ですが、その為には車体は傾けねばなりません。しかし、車体が傾くという事は不安定な状態になってる事でもありますから、転けないでかつ曲がるという感覚を、易しいコースでつかみたかった訳です。
   どの程度できたか、まぁ自分では判断つくほどテクがない訳ですが、習った事を思い出せる程度には余裕を持って走れました。

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ホントは、この位しか倒してないんだったら、
足は着かないですよね〜
あるいは、スタンディングで曲がるとか




■今回の成果と反省

   今回の一番の成果は、とにもかくにも、自力で乗って周回できる、という事でした。早さは望みようがない訳ですが、なるべく転けず、なるべく止まらず、ゆっくりでも良いから周回する、というのはエンデューロにおいては基本原則だと信じてます。前回6月の時は、5mも前に進まなかった訳ですから、自分的には大いなる前進と評価してやりたい訳です。
   もっとも、ここまで泥がひどく、ワダチもグチャグチャある場合は、出来ればアクセルを開けて、加速をつけないと突破できない、という事も判ってきました。その傾向は特に坂を越える時に現れてきて、助走が緩いと確実に坂の途中で止まりました。また、坂やワダチをなるべく斜めにアプローチしない、というのも必要というのが判ってきました。
   コーナーに関しては、そもそもトロ臭く走ってますので、イン責めが効果的でした。下手にアウトに流れていくと、途中で失速して転けそうでした。まぁ、XRはテールスライドでイン責めが良いらしいので(テールスライドなんて1ミリもしてませんが)、これで良しとしましょう。
   とにかく、この半年掛けて、マシンに手を入れ続けたお陰で、乗り手が下手でも何とか走れるところにまで持って来れました。あとは自分次第だな、と思いつつ、あと1週間ではどうにもならん訳ですが、心配しても間に合わないので大晦日は頑張ります。

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午前中よりエゲツない泥の中で難儀するワタクシ
ステップ加重もトラクションも
あったもんじゃありません(汗


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坂を越えるがんトック兄
矢印の辺りにあつーさんがスタック


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越えた直後に転倒
そういえば、今回自分はバイクは転かしても
自分は転けずに済みました


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洗車機初体験のとら和尚
渡されたのは、消火水栓でしたwww



=おまけ=

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お好み焼き屋での反省会
反省してるのは
バイクの乗り方じゃなくて、お好み焼きの焼き方でした



■付記
   この練習の後日、コース走行時の約束事について色々教えて貰いました。
  • 黄旗を振られている区間は追い越し禁止
  • コースから外れれる時は手を挙げて後方にアピールする。
  • コースは逆走しない
  • 転けたら手を挙げて後方へアピール
   コースは逆走しない、という事は知ってましたが、他の事は今まで全然知らなくて、確かにコースから出る人が手揚げたりしてましたが、「器用な人やなー」くらいにしか思ってませんでした。
   しかし、重大事故を起こしてから「知りませんでした」では通用しないので、本番の年忘れEDでは、注意事項厳守で行きたいと思います。