7月のベースキャンプEDで予見され、9月のヒーローズEDで絶対必要を感じたのが、車体の軽量化。今までは乗り手の体重を如何に軽くするか、が重要だった訳ですが、転けたバイクを起こすに当たっては、体重より車重の方が影響大だった訳です。ちなみに、XR250 MD30は車重が130kg強もあり、レーサーのXRに比べると30kgも重いのです。
さて、その事をカスタムテクニカに相談したら、返ってきた答えが、「マフラーを変えましょう」と言うものでした。普通、マフラーを変えるのは、吹けを良くしたいとか、パワーアップでやると思っていたので、意外でした。曰く、「マフラーを軽い物に変える事で、リアの左右バランスが変わる」との事。話しには聞いてましたが、純正のマフラーはかなり重い物で(4.4kg)、これが半分になれば確かに軽量化にもなりますし、重量バランスもよりセンター寄りになる訳です。
しかし、一体どこのメーカーにするか、今まで予定もそのつもりもしてなかったので、見当が着きません。そこで勧められたのが、スーパートラップ。あの低音でボンボンいう奴です。あんなもん、オフ車に付ける物じゃない、と思っていたのですが、あにはからんや、カスタムテクニカに置いてあるXRだのXLに付いている。音も聞いてみたけど、思ったほどは凶悪な感じもしない、という事で、それじゃ交換という話しになりました。
ところが、その後、コースで転けて左膝を故障してしまい、いつ治るかも判らないという事もあって、作業は一旦停止。その後、MD30に対応のスパトラがない事も判明して、同じスパトラ系のホワイトブロスを付ける事に変更し、ようやく11月20日、作業に入る事が出来ました。
■マフラー交換
今回の作業のメインであるマフラー交換。自分ではやる自信がないので、カスタムテクニカにお任せです。今回マフラーを交換する最大の目的は、先にも述べた様に軽量化です。どの程度軽くなるのか、まず届いたホワイトブロスを持ってみたのですが、実は持ったその時はそれほど軽いと思わなかったのです。大体砂糖袋2つ(2kg)くらいでしょうか。しかし、翌日外した純正のマフラーを持ってみて、思わず「おおっ!」と声が出るくらい重かった(4.4kg)、つまりそれだけ純正のマフラーは重い物を使っているという事です。これは環境基準に合わせて改良された結果でもあると思います。(90年代のMD30は同じ格好のマフラーですが、音が違います)
上が純正、下がホワイトブロス
重さは純正が4.4kg、ホワイトブロスはその半分くらい
取り付けたところ
純正のマフラーよりも短くなりました
この手のマフラーはバッフルの数で音量が変わる、との事で、今回は5枚残して96デジベルくらいに合わせたとの事。なんで96デジベルかというと、木更津や白河のコースが96デジベルを上限としているからです。まぁ、その他のコースでも、この音量なら車検をパスするでしょう。
もっとも純正に比べれば爆音には違いありません。パーシャルではそれほどでなくても、噴かせば結構な音になりますので、早朝・深夜の出発の際には、大通りに出て暖気する気配りが必要です。
■AIキャンセル
マフラー交換と同時に勧められたのが、AIのキャンセルでした。AIというのは、新世紀に入ってからXR250に取り付けられた装置で、詳しい機能については詳しいサイトを参考にして貰うとして、要するに排ガスを環境基準に合わせようという装置です。しかし、これのせいでパワーが落ちただの吹けが悪いだのという評判はアチコチにありまして、外してしまう人も多いのです。実際、外したからパワーが上がるのかどうか判りませんが、付いてても意味のなさそうな装置ですので、軽量化の為に外して貰う事にしました。
AIをごっそり除去。1kgくらいは軽くなったかな
しかし、タンクの裏側が汚いですねぇ
■ツインエアー化
エアクリーナーは純正のビスカス式(乾式)の物を使っていたのですが、富士ヶ嶺の火山灰の中で走ったあとは、まるで苔が付いたみたいに酷い事になってました。やはりツーリングと違って、レースは過酷な様です。そこでこれを機会に湿式のツインエアーに替える事にしました。
もっとも常時、ツインエアーを使うという事ではなくて、普段は純正のビスカスを入れておいて、レースや練習の時にツインエアーに替える、という方式です。
なんか急にレーサーっぽくなりました
一応、もう一つ予備を買ってあります
■キャブ調整
マフラー交換、AIキャンセル、ツインエアー化と、排気関係をかなりいじりましたので、それらに合わせてキャブをセットして貰いました。もっとも、ジェットの穴を替えたとかではなくて、ガスの噴出量を調整して貰うに止まっています。また、パイロットジェットの調整をマイナスドライバーで出来るように加工して貰いました。今は「3」に合わせてあるそうです。
解剖されたキャブレター
将来的には、自分でもバラせる様になりたいですねぇ
ここを調整する
ノーマル状態だと、専用の工具がないと調整できないそうです
■乗ってみた感じ
まず、跨ってみて感じたのは、「ケツから後ろが軽い!」という事。マフラーの分が約2kgほど軽くなった計算ですが、予想していた以上に軽く感じました。今までの慣れがあるので、うっかりするとリアが振られる感じがしますが、操作性はかなり良くなりました。マフラーが軽くなって、センター寄りの重量バランスになったのでしょう。
次に感じたのが、吹けが良くなった事、そして加速が若干良くなった様に感じました。今までは、ずずず〜とパワーが出てくる感じでしたが、ずんっと出る感じです(よう判らん例えですが)。総じて違いが判る改装になっています。
事前に受けた説明では、音量を下げているので、ゼロスタートの時にエンジンが着いて来ない場合がある、との事でしたが、十分暖気をして無理な発進をしなければ、特段の問題は無さそうです。取り敢えず、試乗の段階でエンストする様な事はありませんでした。
音はやはり純正に比べるとやかましいのですが、一応、基準はクリアしてますし、道交法上の問題もないとの事なので、このまま使ってみて、どうしても近所迷惑であるなら、消音キットを組む事も検討に入れたいと思います。
マフラー聞き比べ
まずノーマル92デジベルくらい。すごく大人しい
これだと、コースでは返って危ないそうです
(後方からの接近に気がついて貰えない)
こちらがホワイトブロス
かなりヤンチャな感じ。96デジベル相当
音はこの辺りを上限にしたい
今回の改装に当たって、一晩代車を借りて返ったのですが、同じXRであるものの、ピストンとカムシャフトがレーサー用の物を入れている、という車両で、非常に軽く加速も敏捷でとても乗りやすい車体でした。まぁ、今の自分のライダーレベルでは、まだまだ必要ないかもしれませんが、エンジンをオーバーホールする頃には上手くなって、そういった加工もしてみたいものです。
さて、その事をカスタムテクニカに相談したら、返ってきた答えが、「マフラーを変えましょう」と言うものでした。普通、マフラーを変えるのは、吹けを良くしたいとか、パワーアップでやると思っていたので、意外でした。曰く、「マフラーを軽い物に変える事で、リアの左右バランスが変わる」との事。話しには聞いてましたが、純正のマフラーはかなり重い物で(4.4kg)、これが半分になれば確かに軽量化にもなりますし、重量バランスもよりセンター寄りになる訳です。
しかし、一体どこのメーカーにするか、今まで予定もそのつもりもしてなかったので、見当が着きません。そこで勧められたのが、スーパートラップ。あの低音でボンボンいう奴です。あんなもん、オフ車に付ける物じゃない、と思っていたのですが、あにはからんや、カスタムテクニカに置いてあるXRだのXLに付いている。音も聞いてみたけど、思ったほどは凶悪な感じもしない、という事で、それじゃ交換という話しになりました。
ところが、その後、コースで転けて左膝を故障してしまい、いつ治るかも判らないという事もあって、作業は一旦停止。その後、MD30に対応のスパトラがない事も判明して、同じスパトラ系のホワイトブロスを付ける事に変更し、ようやく11月20日、作業に入る事が出来ました。
■マフラー交換
今回の作業のメインであるマフラー交換。自分ではやる自信がないので、カスタムテクニカにお任せです。今回マフラーを交換する最大の目的は、先にも述べた様に軽量化です。どの程度軽くなるのか、まず届いたホワイトブロスを持ってみたのですが、実は持ったその時はそれほど軽いと思わなかったのです。大体砂糖袋2つ(2kg)くらいでしょうか。しかし、翌日外した純正のマフラーを持ってみて、思わず「おおっ!」と声が出るくらい重かった(4.4kg)、つまりそれだけ純正のマフラーは重い物を使っているという事です。これは環境基準に合わせて改良された結果でもあると思います。(90年代のMD30は同じ格好のマフラーですが、音が違います)
上が純正、下がホワイトブロス
重さは純正が4.4kg、ホワイトブロスはその半分くらい
取り付けたところ
純正のマフラーよりも短くなりました
この手のマフラーはバッフルの数で音量が変わる、との事で、今回は5枚残して96デジベルくらいに合わせたとの事。なんで96デジベルかというと、木更津や白河のコースが96デジベルを上限としているからです。まぁ、その他のコースでも、この音量なら車検をパスするでしょう。
もっとも純正に比べれば爆音には違いありません。パーシャルではそれほどでなくても、噴かせば結構な音になりますので、早朝・深夜の出発の際には、大通りに出て暖気する気配りが必要です。
■AIキャンセル
マフラー交換と同時に勧められたのが、AIのキャンセルでした。AIというのは、新世紀に入ってからXR250に取り付けられた装置で、詳しい機能については詳しいサイトを参考にして貰うとして、要するに排ガスを環境基準に合わせようという装置です。しかし、これのせいでパワーが落ちただの吹けが悪いだのという評判はアチコチにありまして、外してしまう人も多いのです。実際、外したからパワーが上がるのかどうか判りませんが、付いてても意味のなさそうな装置ですので、軽量化の為に外して貰う事にしました。
AIをごっそり除去。1kgくらいは軽くなったかな
しかし、タンクの裏側が汚いですねぇ
■ツインエアー化
エアクリーナーは純正のビスカス式(乾式)の物を使っていたのですが、富士ヶ嶺の火山灰の中で走ったあとは、まるで苔が付いたみたいに酷い事になってました。やはりツーリングと違って、レースは過酷な様です。そこでこれを機会に湿式のツインエアーに替える事にしました。
もっとも常時、ツインエアーを使うという事ではなくて、普段は純正のビスカスを入れておいて、レースや練習の時にツインエアーに替える、という方式です。
なんか急にレーサーっぽくなりました
一応、もう一つ予備を買ってあります
■キャブ調整
マフラー交換、AIキャンセル、ツインエアー化と、排気関係をかなりいじりましたので、それらに合わせてキャブをセットして貰いました。もっとも、ジェットの穴を替えたとかではなくて、ガスの噴出量を調整して貰うに止まっています。また、パイロットジェットの調整をマイナスドライバーで出来るように加工して貰いました。今は「3」に合わせてあるそうです。
解剖されたキャブレター
将来的には、自分でもバラせる様になりたいですねぇ
ここを調整する
ノーマル状態だと、専用の工具がないと調整できないそうです
■乗ってみた感じ
まず、跨ってみて感じたのは、「ケツから後ろが軽い!」という事。マフラーの分が約2kgほど軽くなった計算ですが、予想していた以上に軽く感じました。今までの慣れがあるので、うっかりするとリアが振られる感じがしますが、操作性はかなり良くなりました。マフラーが軽くなって、センター寄りの重量バランスになったのでしょう。
次に感じたのが、吹けが良くなった事、そして加速が若干良くなった様に感じました。今までは、ずずず〜とパワーが出てくる感じでしたが、ずんっと出る感じです(よう判らん例えですが)。総じて違いが判る改装になっています。
事前に受けた説明では、音量を下げているので、ゼロスタートの時にエンジンが着いて来ない場合がある、との事でしたが、十分暖気をして無理な発進をしなければ、特段の問題は無さそうです。取り敢えず、試乗の段階でエンストする様な事はありませんでした。
音はやはり純正に比べるとやかましいのですが、一応、基準はクリアしてますし、道交法上の問題もないとの事なので、このまま使ってみて、どうしても近所迷惑であるなら、消音キットを組む事も検討に入れたいと思います。
マフラー聞き比べ
まずノーマル92デジベルくらい。すごく大人しい
これだと、コースでは返って危ないそうです
(後方からの接近に気がついて貰えない)
こちらがホワイトブロス
かなりヤンチャな感じ。96デジベル相当
音はこの辺りを上限にしたい
今回の改装に当たって、一晩代車を借りて返ったのですが、同じXRであるものの、ピストンとカムシャフトがレーサー用の物を入れている、という車両で、非常に軽く加速も敏捷でとても乗りやすい車体でした。まぁ、今の自分のライダーレベルでは、まだまだ必要ないかもしれませんが、エンジンをオーバーホールする頃には上手くなって、そういった加工もしてみたいものです。
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