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 いよいよグレート・ストライカー号を、よりエンデューロレース向けとする為、リアスプロケットを48丁に変更しました。いわゆるコンペマシンは、フロント13丁、リア48丁のスプロケを装備している事が多いのですが、グレート・ストライカー号はフロント12丁、リア48丁と、さらに低速重視のギア比となっています。この選択をしたには、それなりの理由がありました。


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ステンズの48丁。ノーマルに比べると大きいです
それより、ビカビカ光って凶悪ですww
左上の金色のがガイドをずらすパーツ




■まず、なぜスプロケットを変えるか?

 ノーマルのXR250は、フロント13丁、リア40丁のスプロケを装備しています。これは有り体に言えばオン仕様のギア比で、モタードのスプロケが前12丁、後ろ39丁と1丁少ないだけである事からも伺いしれます。そしてこのギア比では、それこそ一般道から高速道路を走ったりする分には良いのですが、林道を走るには少々ギア比が高く、モトクロスコースやエンデューロコースを走るには、ちょっとシンドイのが本音です。
   どの辺がシンドイのかと言いますと、強烈な坂を上がったり下ったりする場合、急なカーブやスラロームを低速で突破する場合、といった具合に、低速のトルクを必要とするシーンで、ノーマルのスプロケでは、1速ではトロ臭く2速ではエンストする、とか、場合によっては1速でもエンストするっといった事もありますし、下りではエンジンブレーキが効かなくて、猛烈なスピードになってしまう、といった具合に、「あと1〜2速低いギアがあった良いのになー」という場面が、エンデューロでは多々あるのです。
   ではどういった変更をすれば良いのか。これはご意見が多々ある訳ですが、一般的なのは、リアのスプロケットを替えるというやり方です。つまり、ノーマルが40丁に対して、44丁で林道仕様、48丁でレース仕様、という風に変えるやり方です。この場合、フロントはノーマルの13丁のまま使います。ただし、リアスプロケの歯数が多くなる、という事は、スプロケ自体が大きくなっている事であり、チェーンの長さも変わり、チェーンガイドの位置も変えないとチェーンに干渉します。
   そこで、フロントを小さくする、というやり方で対処する方法もあります。フロントスプロケの歯数1丁に対して、リアスプロケは3〜4丁に対応する、と言われています。つまり、フロントスプロケを13丁から12丁に変更した場合、リアを40丁から44丁くらいに変えたのと同様の効果が得られる、という訳です。

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まずはチェーンカッターでノーマルチェーンを外します
実は普段用のチェーンも新調かなー、と思っていたのですが
まだまだ使える、との事で
これにジョイントを噛ませて、普段用として使う事になりました


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こんな感じ
元々はエンドレスのかしめタイプのチェーンですが
ジョイント式にも出来るんですねー



■たにし的ライダーレベルの現況

 自分もコースでの何回かの練習の結果、スプロケを変えた方が良い事に気が付いた訳ですが、その時点ではどの程度に変えれば良いか、まだよく判っていませんでした。そこで取り敢えずフロントを1丁落として様子を見る事にしました。
   なぜフロントをいじったかというと、リアをいじった場合、必然的にチェーンを長いものに変えねばなりません。ホイールもレース用の物を用意していましたので、リアを変えても良かったのですが、レース用と普段用のチェーンを付け替えるために、ジョイントタイプのチェーンがXRに使えるかどうか、判らなかったのです。そこで、フロントを1丁小さくする程度なら、今つけているチェーンがそのまま使え、ガイドも変えずに済むので、フロントのスプロケを入れ替える事で対処しようとしたのです。つまり、普段はF13とし、レースの時はF12とする訳です。
   変えてみた結果はなかなか上々で、低速に強くなり超壕能力が高まっただけでなく、高速道路での走行もさほど支障がなく、普段もF12で大丈夫と判断するほどでした。しかし、F12/R40はF13/R44と同等という事ですから、いわば林道仕様です。レース用として考えるなら、F12のままとしてR44くらいが相当であろうと考えていました。ところがバイク屋さんの提案は、F12/R48というコンペモデル以上の低速仕様でした。それを聞いたその時は「ナンボなんでも」と思ったのですが、9月14日のヒーローズEDに参加して、泥の坂をエンストさせながら押し上げねばならなかったり、泥のコースをビクビクしながら回らなくてはならず、言われた事の意味を嫌と言うほど理解させられたのでした。
   つまり、今の自分のライダーレベルでは、さらに低速重視のギア比の方が乗りやすく、結果タイムも出せる、という事だったのです。

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ここで、圧入できるチェーンカッターなしで
チェーンを付ける講座
こうやってナットでピンを逃がして
ウォーターポンププライヤーで挟むと良いのだそうです


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逆に外す時は、マイナスドライバーで
外側から外す、との事



■ノーマル40丁からステンズ48丁へ交換

 さて、48丁に変える訳ですが、まずどのメーカーの、どの材質のものを選ぶか、考えねばなりませんでした。が、特別どのメーカーが好き、というのもありませんし、材質もこだわりがあまりありません。となれば、フロントスプロケがサンスターの物を入れてますので(これも自分で選んだ訳でなく、クライゼルのあんちゃんが選んでくれた)、同じサンスターのスプロケにしました。で、どうせなら排土性の高い物が良いなーと思いましたので、ステンレスのステンズを使う事にしました。
   チェーンも長くなるので、レース用として新調せねばならない訳ですが、これもこだわりがなかったので、バイク屋さんに任せたら、EKチェーンの520SR-Xを取り寄せてくれました。シールチェーンですが、ものぐさな自分だとノンシールよりこっちの方が良いかもしれません。そしてガイドをずらす為のパーツも必要なのですが、たまたまラフ&ロードの中古のがあったとかで、それを回してくれました。
   チェーンを付け替える時は、古いチェーンに新しいチェーンを付けて、引っ張って新しいのを付ける訳ですが、ノーマルのチェーンとレース用のチェーンは、メーカーが違っていて付ける事が出来ません。でもまぁ、フロントスプロケガードは、穴の開いた、というか最低限の枠組みしかないのも同然のZATEのガードですから、手でチェーンを送っていっても、その様子が丸見えです。
   そういう訳で、古いチェーンをガラガラ外し、新しいチェーンをガラガラ付けました。新しいチェーンは、リンク数が110の物でしたが、調整してみると、1個多かった様ですので、チェーンカッターで外しました。

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レース用ホイールにピカピカのステンズ48丁を装着中
スプロケのボルトを付け外しする時は
表側の六角を回すとナメるので
裏のボルトを回す事
増し締めは、スイングアームに組んでから

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ギラギラ光るスプロケに、油たっぷりのチェーン
48丁と大きくなったため
ノーマルの状態ではチェーンガイドが思いっきり当たっています

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そこでガイドをずらすパーツを装着
チェーンに干渉しなくなりました
ノーマルのスプロケに変えても、このままで大丈夫だそうです
ただし、ZATEのガードを付けると
ガイドがセンターからずれてチェーンに当たってしまう事が判りました
外してしまっても良かったのですが
あった方が良いとの事ですので
干渉しない程度に削って貰う事にしました

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後ろから見た図
スプロケの歯が、チェーンに段違いに噛んでいるのが判ります
隙間が多い分、排土性が良い訳です
その代わり、チェーンの接地面が少ないので
チェーンが痛むのも少々早いとか。。


■乗り味

 早速、というか当然の如く、乗って帰った訳ですが、顕著な違いは、シフトが1段から1.5段くらい低くなった事。2速発進も可能です。時速60km以上は6速に上げないと出ませんww レーサーよりも低速重視になったグレート・ストライカー号、次回の練習が楽しみです。

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ホイールを組む時に
前にホイールを押し込んで
こうやってチェーンとスプロケに物を噛ませてやると
シャフトがびったりスイングアームに固定できて
アクスルナットを締め込む時に
チェーンのアジャスターがずれません