これまでチェーンの掃除や注油の時は、落ちてたブロックやレンガの上にジャッキを置いて、それで後輪を上げていたのですが、さすがにホイール交換をやるとなると、その方法では心許ない。そこで、奮発してバイクリフトを買う事にしました。
   様々なメーカーから色んなリフトが出ていますし、ネットオークションでは自家製のリフトも安く出品されてたりしますが、使い易くて頑丈そうな物、という事で、DRCのHC2リフトスタンドを買う事にしました。


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   どうしてこのバイクリフトだったかというと、これには油圧ダンパーが付いていて、リフトを下ろす時に、いきなりガシャーンと来るのではなく、ゆっくり静かに降りてくる、という風にダートフリークのサイトに載っていたからです。実をいうと、この種のリフトは苦手意識があったのですが、上げるのに失敗してガシャーンと来たり、下ろそうとしてガシャーンと来て、勢い余ってバイクを倒してしまうんじゃないか、とビビっていたからです。つまり、このリフトは、自分の様なビビリーな人向けのリフトだという事です。



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   使う前にまずやらねばならないのは、キックアームを組み立てる事と、天板の高さを調整して、スクリューナット(赤矢印)を固定する事です。天板の高さは、XRを垂直に立てた時に良い感じにバイクの下に入る高さに合わせました。低いと天板をおこしても車輪が地面に着いたまま、という事もあります。
   高さを決めたら、プラハンマーなどでスクリューナットを固定します。これをしっかりやっておかないと、天板を上げた時に、天板が回ってバイクがアサッテの方向むくだけなく、とても危ないです。


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   上げ方は、まず車体を起こして垂直にして、リフトをエンジンの下辺りに潜り込ませます。微妙に位置がずれると、前輪や後輪が下がって地面に着く、という事があるので、各自良い感じの位置を探ってください。


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   位置が決まったら、ヨッコラショとキックアームを踏み込んで、天板を持ち上げます。この時、左手で左グリップ、右手でサブフレームを持っておけば、フラフラせずに安定して持ち上げられます。キックアームの踏み込みは元気よく、一気に踏み込みます。キックアームが上がりきったら、セフティーホールドフックを掛けて、うっかりアームが上がったりしない様にします。


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   ご覧の通り、良い感じに上がりました。ただし、乗っかってるだけなので、グラグラしています。ホイールを外す時は、予めアスクルシャフトやナットを緩めておく必要があります。また、耐荷重は150kgなので、リフトを上げた状態で車体に乗るのは厳禁です。
   下ろす時は、上げた時の逆順ですが、天板を下ろしたら、車体を立てた状態にしてリフトを車体の下からずらして、それからサイドスタンドを立てます。

   まぁ、ジャッキに比べれば10倍以上の値段はしましたが(ジャッキは800円、リフトは送料込みで10,000円)、ジャッキなどでは比べものにならないくらい、作業がし易そうです。正直なところ、ジャッキだと車体が余計斜めになって、少々怖かったんですよね。これだったら、楽しく作業できそうです。


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このスタンドの売りはダンパーが付いている事ですが
自分は外して使っています(左の状態)



■スクリューロックナットの溶接(2013年11月25日追記)
   バイクが2台あると、どうしてもスタンドが2台必要な事もあるので、追加で購入しました(これで通算3台目)ところが、天板を固定しようとスクリューロックナットをプスチックハンマーで叩いたところ、スクリューロックナットの横から出てる棒(ここをハンマーで叩く)が飛んでしまいました。これまで2台使ってきましたが、飛ぶ様な事はありませんでしたのビックリしました。事情を話しして販売元から別のを送ってもらったのですが、スクリューロックナットを前のと見比べて見ると、明らかに溶接が薄い事が判りました。

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ここが取れたらスクリューロックナットを緩める事も出来ません
このまま送り返しました

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左が今回来た物、右が今まで使っていた物です
明らかに溶接が甘いのが判ります


   そこで、バイク屋さんにお願いして、棒の溶接を盛ってもらう事にしました。溶接は電気を使うという事で、塗膜を落とさねばならないのですが、塗膜が分厚いみたいでサンダーで削らねばなりませんでした。適度に溶接を盛ってもらったあと、サンダーやヤスリで出っ張った部分を削り、スプレーを吹いて作業終了。がっちり溶接して貰ったので、ハンマーで叩いても大丈夫になりました。

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溶接シーン初見学でした
お店の電気を全部消したところをみると
結構電気食う作業なのかも?

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溶接して貰ったスクリューロックナット(左)
made in Chinaらしく、実は他のところも立て付けが悪かったのですが
使う分には問題なかったので返品しませんでしたw