まず、この換装を行うに当たっては、ネットで様々に情報を集めたのですが、結論から言うと、痒いところに手が届かない事が多く、結果、若干の回り道をする事になりました。多寡がウインカーごときでアレコレ悩む方がおかしいのかもしれませんが、やっぱこういうところにこだわりたい訳であります。
■換装への動機
オフ車のウインカーを小さくする人は多い訳で、自分もいずれはやろうと思っていたのですが、変えたからといってどういうパーツでもない事もあって、なかなか踏み込めずにいました。
ところが、その必要性が急浮上したのは、富士ヶ嶺の練習で右のウインカーを小破したためでした。そもそも、ノーマルのXRのウインカーはホンダの汎用品をそのまま流用している事もあって物が大きく、それに合わせてステーも大きく左右に張り出しています。普通に転ける分にはあまり壊れる部分ではないのですが、他の車両に突っ込んだりした時は壊れる確率が高そうです。
そこで、ウインカーそのものを小型化した上で、ステーもなるべく出っ張らないものに変えて、破損する可能性を出来るだけ小さくしよう、と考えた訳です。
上向いてしまったウインカー
それでも点灯しているから、やっぱりオフ車は強い!
これがノーマルのウインカー
デカイのはともかく、左右に張り出し過ぎ
■どのウインカーにするか
どのウインカーにするか。当初は最近流行りのLEDにしたかったのです。これなら珠切れの心配もないですし、消費電力も少ないのでなかなか良さげです。ただし、値段はまだまだ高くて、なかなか手が出しにくい。さらには、リレー回路を替えねばならない事、フロントのポジションが死んでしまう事など、不具合がある事も判ってきました。
また、ウインカーが壊れた時の事を考えたら、高価なLEDウインカーでは経済的でない、という問題もありました。今回の換装そのものが、小型化して破損する事を極力防止する目的で行う訳ですが、前提として壊れてしまう状況を想定している訳ですから、出来れば壊れても換えるのが楽な物の方が良いのです。そこで、在来型の電球を使ったウインカーを取り付ける事にしました。
そこで選んだのが、キタコのワレンズ・ウインカーミニです。ワレンズとは「割れんず」というベタな語呂合わせらしいですが、メーカーが謳うにはハンマーで殴っても壊れないとか。まぁ、レンズくらいは割れるでしょうが、本体はソフビ製で割れずに曲がる性質を持っています。オフ車乗りの人でこれを使っている人が多いので、自分もその一員になりました。
期待の新パーツ
キタコのワレンズ・ウインカーミニ
DRCのフラッシャーホルダー
■ステーの作成
出来る事ならスマートにしたい。よく見かけるのは、ライトカウルのステーに穴を開けて付けるやり方ですが、自分は出来る限り、ノーマルの部品を生かした状態でカスタムしたい人なので、ノーマルのウインカーステーを短い物に交換する事で対処しようとしました。
そこで調達したのがDRCのフラッシャーホルダーでした。ところが実際に付けてみると、やたら左右に張り出して、ノーマルと大して変わらない存在感です。これでは換えても意味がないので不可です。
そこで考えたのが、鉄のアングルを削って小型のステーを作る事でした。これなら左右にあまり張り出さず、ウインカーの高さはノーマルと同程度、と良さそうです。もちろん、自分では作れないので、バイク屋の社長に頼んだところ、店の秘密の棚からアングルの切れっ端を持って来て、サンダーでガリガリ削り、良い感じにステーをこさえてくれました。
■ワット数の問題
実を言うと、このウインカーミニに使っている電球がウェッジ球とだという事を、自分は分解するまで知らないでいました。てっきり、ノーマルのウインカーと同じ電球が入っていると思っていたのです。
分解してみて初めて判ったのですが、このウェッジ球は12Vですが8Wでした。ノーマルのウインカーは15Wの電球が入っています。ここで他の人から指摘されたのは、電球のワット数が違うと「点滅が早くなる」「暗くなる」というものでした。だからワット数は同じ物を使わねばならない、という事です。
しかし、調べてみると、ウインカーミニに入っているウェッジ球はT10というタイプで、このタイプは8Wまでしかありませんでした。それ以上のワット数だとサイズが大きくなってしまうのですが、ポジションランプとして常時点灯している訳ですから、熱でレンズが溶けてしまうかもしれません。
そこで、8Wのウェッジ球がどのくらい暗いのか、どのくらい早く点滅するのか、テストしてみました。ギボシ端子の切り取って電線を剥き出しにして、車体側のカプラーに突っ込んでテストした訳ですが、結果は案ずるより産むが易し。確かにポジションとしては暗いのですが、ウインカーとしては昼間でも視認性が悪くなるほど暗くはなく、十分使える明るさでした。点滅の速度もノーマルと同じで問題なし。これで電球を換える事なく、そのまま使える事が判りました。
左がウインカーミニのウェッジ球12V8W
右がノーマルウインカー12V15W
日中でも実用に問題ない事を確認
まぁよく考えたら
使えない物を売ったりはしないですよね
■カプラーの問題
XRのウインカーは、専用のカプラーで接続されています。ウインカーミニの方はギボシ端子ですので、接栓を何とかしないといけません。ノーマルの状態をなるべく生かしたい自分としては、ウインカーミニの方にXRと同タイプのカプラーが付けれればベストです。
ところが、色々品揃えがあっても、必要とするパーツがアキバにないというのは、良くある事で、XRと同タイプのカプラーは手に入りませんでした。となれば、ノーマルのウインカーのコードを切って、カプラーを移植するしかありません。まぁ、ノーマルのウインカーそのものはそんなに高いものではないでしょう。むしろ、車体側のカプラーを生かす方が先決です。
コードのつなぎ方は、ウインカーミニのコードは白線入った方がプラス。XRの方は、オレンジと水色のコードがプラスで緑のコードはマイナスですので、間違えないように繋ぎます。芸の細かい自分は、ウインカーミニのソケットの端子をほぐして、ノーマルのコードに繋いで仕込み直しました。
独特の形状のカプラー
あいにく、アキバでも見つかりませんでした
■ここで問題発生!
ところが、いざ付けてみると、全然点灯しません。ポジションはおろか、ウインカーもダメです。テストではちゃんと点いてましたし、配線も間違ってません。ウインカーミニの端子をほぐしてコードを付け直したのが問題か、と思い直し、線そのものを結んでやってみましたが、ダメ。焦ってアレコレやりましたが、全部ダメで、とうとう慌てて床においた半田ごてで、カーペットと床を焦がすに至ってギブアップ。バイク屋の社長に電話しました。
しかし、電話の向こうでも原因が判らず、XRを持って来て、という事になりました。さぁ大変。すでにフロントのウインカーは両方とも取り外し、手際よく線を切ってしまっています(しかもソケットの根本の方で)。乗って持って行くとなると、フロントのウインカー無しで運転する事になります。お巡りに見つかったら、言い逃れも出来ません。かといって、押して持って行くなどとてもじゃないが無理。
結局、コードの繋がってないノーマルのウインカーを車体に付け直し、一番目立たず、かつ最短距離でバイク屋まで行ける道順で、一目やパトカーを気にしながら、それでも無事にバイク屋にXRを持ち込む事が出来ました(よい子は真似しないように)。
成功間違いなし、とバラバラにしてましたので
この後、エライ事になってしまいました
■スッタモンダで完成
早速、ウインカーミニを繋ぎ直してみましたが、案の定、点かない。おかしいなーとあれこれいじくってみると、まったくの新品だと点き、電球を外して付け直した方は点かない、という事が気がつきました。そして、電球をソケットの奥まで押し込むんじゃなくて、ちょっと手前で止めると点灯する事を突き止めました。要するに、ソケットの接触不良だった訳です。
原因がはっきりしたのは良いのですが、このまま持って帰るって訳にもいかないので、後の作業はあんちゃんに任せました。まぁ、最初からそうしておけば良かったようなものです。でもまぁ、何でもチャレンジしてみない事には、判らない事も沢山あるので、今回はそういう意味で良い経験だったと思っています。
エノキダケの様に仕上がったウインカーミニ
根っこのコネクターはノーマルウインカーからの移植
どうにも接触が悪そうなので
マイナスドライバーで内側に寄せています
しかし、振動で球が外れたりしないんでしょうか?
はい、完成!
と言いたいところですが
ちょっと両目がロンパリ気味です
やっとこ使って内側に寄せました
う〜ん、良い感じですね
この程度の電気工作が自分一人で出来なかったのは、少々情けないものがありますが、お陰で色々勉強になりました。
さて、フロントウインカーが小型化された以上は、リアの方もやりたい訳ですが、ノーマルのフェンダーに付けるには難がありそうです。やるとなったら、フェンダーレスにして、テールランプも今度こそLED化した上に小型化して、小型のウインカーでも似合うバックビューにしたいものです。もっとも、これをやるには、やっぱりお金掛かるので、果たしていつ頃できるやら。。。
こんな感じです
この写真は点滅の瞬間を撮ったもので
ポジションの時は、この2/3くらいの灯りになります
■換装への動機
オフ車のウインカーを小さくする人は多い訳で、自分もいずれはやろうと思っていたのですが、変えたからといってどういうパーツでもない事もあって、なかなか踏み込めずにいました。
ところが、その必要性が急浮上したのは、富士ヶ嶺の練習で右のウインカーを小破したためでした。そもそも、ノーマルのXRのウインカーはホンダの汎用品をそのまま流用している事もあって物が大きく、それに合わせてステーも大きく左右に張り出しています。普通に転ける分にはあまり壊れる部分ではないのですが、他の車両に突っ込んだりした時は壊れる確率が高そうです。
そこで、ウインカーそのものを小型化した上で、ステーもなるべく出っ張らないものに変えて、破損する可能性を出来るだけ小さくしよう、と考えた訳です。
上向いてしまったウインカー
それでも点灯しているから、やっぱりオフ車は強い!
これがノーマルのウインカー
デカイのはともかく、左右に張り出し過ぎ
■どのウインカーにするか
どのウインカーにするか。当初は最近流行りのLEDにしたかったのです。これなら珠切れの心配もないですし、消費電力も少ないのでなかなか良さげです。ただし、値段はまだまだ高くて、なかなか手が出しにくい。さらには、リレー回路を替えねばならない事、フロントのポジションが死んでしまう事など、不具合がある事も判ってきました。
また、ウインカーが壊れた時の事を考えたら、高価なLEDウインカーでは経済的でない、という問題もありました。今回の換装そのものが、小型化して破損する事を極力防止する目的で行う訳ですが、前提として壊れてしまう状況を想定している訳ですから、出来れば壊れても換えるのが楽な物の方が良いのです。そこで、在来型の電球を使ったウインカーを取り付ける事にしました。
そこで選んだのが、キタコのワレンズ・ウインカーミニです。ワレンズとは「割れんず」というベタな語呂合わせらしいですが、メーカーが謳うにはハンマーで殴っても壊れないとか。まぁ、レンズくらいは割れるでしょうが、本体はソフビ製で割れずに曲がる性質を持っています。オフ車乗りの人でこれを使っている人が多いので、自分もその一員になりました。
期待の新パーツ
キタコのワレンズ・ウインカーミニ
DRCのフラッシャーホルダー
■ステーの作成
出来る事ならスマートにしたい。よく見かけるのは、ライトカウルのステーに穴を開けて付けるやり方ですが、自分は出来る限り、ノーマルの部品を生かした状態でカスタムしたい人なので、ノーマルのウインカーステーを短い物に交換する事で対処しようとしました。
そこで調達したのがDRCのフラッシャーホルダーでした。ところが実際に付けてみると、やたら左右に張り出して、ノーマルと大して変わらない存在感です。これでは換えても意味がないので不可です。
そこで考えたのが、鉄のアングルを削って小型のステーを作る事でした。これなら左右にあまり張り出さず、ウインカーの高さはノーマルと同程度、と良さそうです。もちろん、自分では作れないので、バイク屋の社長に頼んだところ、店の秘密の棚からアングルの切れっ端を持って来て、サンダーでガリガリ削り、良い感じにステーをこさえてくれました。
■ワット数の問題
実を言うと、このウインカーミニに使っている電球がウェッジ球とだという事を、自分は分解するまで知らないでいました。てっきり、ノーマルのウインカーと同じ電球が入っていると思っていたのです。
分解してみて初めて判ったのですが、このウェッジ球は12Vですが8Wでした。ノーマルのウインカーは15Wの電球が入っています。ここで他の人から指摘されたのは、電球のワット数が違うと「点滅が早くなる」「暗くなる」というものでした。だからワット数は同じ物を使わねばならない、という事です。
しかし、調べてみると、ウインカーミニに入っているウェッジ球はT10というタイプで、このタイプは8Wまでしかありませんでした。それ以上のワット数だとサイズが大きくなってしまうのですが、ポジションランプとして常時点灯している訳ですから、熱でレンズが溶けてしまうかもしれません。
そこで、8Wのウェッジ球がどのくらい暗いのか、どのくらい早く点滅するのか、テストしてみました。ギボシ端子の切り取って電線を剥き出しにして、車体側のカプラーに突っ込んでテストした訳ですが、結果は案ずるより産むが易し。確かにポジションとしては暗いのですが、ウインカーとしては昼間でも視認性が悪くなるほど暗くはなく、十分使える明るさでした。点滅の速度もノーマルと同じで問題なし。これで電球を換える事なく、そのまま使える事が判りました。
右がノーマルウインカー12V15W
日中でも実用に問題ない事を確認
まぁよく考えたら
使えない物を売ったりはしないですよね
■カプラーの問題
XRのウインカーは、専用のカプラーで接続されています。ウインカーミニの方はギボシ端子ですので、接栓を何とかしないといけません。ノーマルの状態をなるべく生かしたい自分としては、ウインカーミニの方にXRと同タイプのカプラーが付けれればベストです。
ところが、色々品揃えがあっても、必要とするパーツがアキバにないというのは、良くある事で、XRと同タイプのカプラーは手に入りませんでした。となれば、ノーマルのウインカーのコードを切って、カプラーを移植するしかありません。まぁ、ノーマルのウインカーそのものはそんなに高いものではないでしょう。むしろ、車体側のカプラーを生かす方が先決です。
コードのつなぎ方は、ウインカーミニのコードは白線入った方がプラス。XRの方は、オレンジと水色のコードがプラスで緑のコードはマイナスですので、間違えないように繋ぎます。芸の細かい自分は、ウインカーミニのソケットの端子をほぐして、ノーマルのコードに繋いで仕込み直しました。
独特の形状のカプラー
あいにく、アキバでも見つかりませんでした
■ここで問題発生!
ところが、いざ付けてみると、全然点灯しません。ポジションはおろか、ウインカーもダメです。テストではちゃんと点いてましたし、配線も間違ってません。ウインカーミニの端子をほぐしてコードを付け直したのが問題か、と思い直し、線そのものを結んでやってみましたが、ダメ。焦ってアレコレやりましたが、全部ダメで、とうとう慌てて床においた半田ごてで、カーペットと床を焦がすに至ってギブアップ。バイク屋の社長に電話しました。
しかし、電話の向こうでも原因が判らず、XRを持って来て、という事になりました。さぁ大変。すでにフロントのウインカーは両方とも取り外し、手際よく線を切ってしまっています(しかもソケットの根本の方で)。乗って持って行くとなると、フロントのウインカー無しで運転する事になります。お巡りに見つかったら、言い逃れも出来ません。かといって、押して持って行くなどとてもじゃないが無理。
結局、コードの繋がってないノーマルのウインカーを車体に付け直し、一番目立たず、かつ最短距離でバイク屋まで行ける道順で、一目やパトカーを気にしながら、それでも無事にバイク屋にXRを持ち込む事が出来ました(よい子は真似しないように)。
成功間違いなし、とバラバラにしてましたので
この後、エライ事になってしまいました
■スッタモンダで完成
早速、ウインカーミニを繋ぎ直してみましたが、案の定、点かない。おかしいなーとあれこれいじくってみると、まったくの新品だと点き、電球を外して付け直した方は点かない、という事が気がつきました。そして、電球をソケットの奥まで押し込むんじゃなくて、ちょっと手前で止めると点灯する事を突き止めました。要するに、ソケットの接触不良だった訳です。
原因がはっきりしたのは良いのですが、このまま持って帰るって訳にもいかないので、後の作業はあんちゃんに任せました。まぁ、最初からそうしておけば良かったようなものです。でもまぁ、何でもチャレンジしてみない事には、判らない事も沢山あるので、今回はそういう意味で良い経験だったと思っています。
エノキダケの様に仕上がったウインカーミニ
根っこのコネクターはノーマルウインカーからの移植
どうにも接触が悪そうなので
マイナスドライバーで内側に寄せています
しかし、振動で球が外れたりしないんでしょうか?
はい、完成!
と言いたいところですが
ちょっと両目がロンパリ気味です
やっとこ使って内側に寄せました
う〜ん、良い感じですね
この程度の電気工作が自分一人で出来なかったのは、少々情けないものがありますが、お陰で色々勉強になりました。
さて、フロントウインカーが小型化された以上は、リアの方もやりたい訳ですが、ノーマルのフェンダーに付けるには難がありそうです。やるとなったら、フェンダーレスにして、テールランプも今度こそLED化した上に小型化して、小型のウインカーでも似合うバックビューにしたいものです。もっとも、これをやるには、やっぱりお金掛かるので、果たしていつ頃できるやら。。。
こんな感じです
この写真は点滅の瞬間を撮ったもので
ポジションの時は、この2/3くらいの灯りになります
コメント
コメント一覧
引き締まってますネェ〜♪
写真を見てふと思ったのですが、右のステーを左に
左のステーを右に取り付けたら少し内側に入って
一層引き締まるかと思ったのですが・・・。
付け直した当初は、カマキリみたいな顔だな〜
と思ったんですが、
これはこれで似合ってますよね
今度、ステーの右左を換えてみましょう。
余裕はあると思うので、大丈夫だと思いますよ
タイヤはAC10を購入いたしました。
なかなかのタイヤだと思いました。
FウィンカーをLED化したいのですがリレーの交換でOKなのでしょうか?ポジション点灯はしない方が良いのですが。情報知っていますでしょうか?
LEDフラッシャーは、たしかリレーを組まないとダメの筈です。
自分はDRCのを組もうと思いましたが、
高いのでLED化は断念しました。
まぁ、転けたら壊れる可能性の高い部品ですので、
出先でも調達出来そうな球を使うのがよろしいかと