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オフロードバイク に参加中!
   いつかは行かねばならぬと考えていたウエストポイントが主催する「モトクロスごっこ」。結局行かずに延び延びになっていたのは、ぶっちゃけた事をいうと、「自分みたいな年食った奴でもええのか」「自分みたいなド素人でもええのか」「その前に、オレ、出来んのかいな」と引っ込み思案になっていたからでした。そんな自分が背中を押されたのが、友人がエンデューロレースに出る事になり、自分も急にやりたくなってきたからでした。林道走るのさえ怖々の自分がレース、というのは随分大それた話しではあるのですが、やりたくなったものは仕方ありません。だったら、まずは習いに行くのが先決、という訳で急遽、申し込んだ次第でした。
   ちなみに、自分が申し込んだのは、4月17日の夜更け、ウエストポイントのホームページからネット決済で申し込みました。他のイベントだったら、とっくに締切日が過ぎてそうな時に申し込んだのですが、どうやらギリギリまで申し込みが出来たみたいです。もっとも、参加人員の上限に達すると申し込み出来なくなるみたいなので、やると決意したら早めに申し込むのが良いでしょう。


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これがクラブハウス
9時ちょっと前でしたが開いてました





■やってきた当日

   前日までグズグズしてた天気は、取り敢えず当日は天気予報は曇りマークで何とかなりそうでした。装備は、レインウェアとD70s、もしかしたら望遠レンズも使うかも、という事でそれも装備。あと、プロテクターやモトパンなどは現地で借りれますが、上着は自前で用意しなければならないので、トレーナーを1着。ヘルメット、ゴーグル、グローブ、ブーツは自前のがあるので、全部身につけて出ました。
   行き方は至って簡単で、平井大橋ICから首都高に上がり、堀切、小菅、江北、板橋、美女木の各JCTを経由して首都高埼玉大宮線の与野ICで出て、国道17号線をひたすら北上。県道51号線を左折して、荒川に架かる開平橋、入間大橋を越えたところにウエストポイントのクラブハウスがあります。自宅から時間にして1時間30分くらい。もっと迷うかと思って朝0700時に家を出たので、受付開始の0900時より30分も前についてしまいました。
   クラブハウスの中に入って名前を言って、着替えをします。ここで身につけるのは、ニーシンガードとモトパン、それと自前のトレーナーです。脱いだ服は更衣室の棚に置いて行きます。ここで始めて、ニーシンガードはモトパンの下に着けるんだという事を知りました。モトパンのサイズは様々ある様ですが、自分はダイエットに大成功して目下81kgですので、LLで余裕で入りました。実はなかなか受講しなかったのは、去年の今頃までは100kgくらい体重があって、借りるにも着れるウェアがないんじゃないか、という心配もあったからでした。逆にいうと、痩せたからエンデューロなどやろうかという気になった、という訳です。

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ドラマでも使われるというBコース
上級ライダーの皆さんがピョンピョン跳ねてました
こういうトコを走れる様になると良いですね



   着替えが済んだら、コースの方に行きます。自分はXRでそのまま行きましたが、あるいても10分程度です。もっとも、借り物のチグハグな格好で入間大橋の上を歩くのは、ちょっと勇気が要りそうです。コースに行くと本部があって、そこで申し込んだ名前を言って受け付けを済ませます。この時、バイクに全く乗った事の無い人は赤ゼッケン、乗った事のある人は緑ゼッケンを付けるよう言われます。自分は乗った事のある部類なので緑ゼッケンです。番号は好きなのを選んで良いので、歳の数の39にしました。また、クラブハウスの方で昼食のお弁当を頼み忘れた人は、ここでも頼めます。ちなみにお弁当代は700円です。自分は自前で昼飯を用意していかなかったのでクラブハウスの方で申し込んでありました。
   「ごっこ」の受講開始時間は1000時ですが、自分は0915時にはコースに居ましたので、時間を持て余してしまいました。しかもヘルメットやブーツは自前の物がありますので、レンタルする必要がありません。自前のがない人は、コースの片隅にあるコンテナの中で、あれこれと物色していました。中にはチェストガードを着けてる人もいましたので、後学のために自分も着けてみました。どんな物かと思ったのですが、かつてサバイバルゲームで着けていた米軍のボディアーマーに比べれば、涼しくて重くなくて、案外気に入ってしまいました。やる事がないので、コースのあちこちを歩いて見て回ったのですが、多くのライダーがトランポにマシンを積んで練習に来ていました。自分で整備したり、調子を見たりして、なかなか本格的です。また、家族連れやギャル、ちびっ子も多くて、モトクロスの世界というのはサバゲーと違って年齢層に幅のあるスポーツなんだなーと感じました。もっとも、自己紹介で「趣味はサバイバルゲームです」といえば、今だに痛いキャラ決定という世の中ですから、比較にもならないんですが。

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練習に来た本格派の皆さん
お金かかってそうですが、格好いいですね



■いよいよ始まり

   1000時、いよいよ「ごっこ」開始。今回の参加者は、小学校1年生くらいのちびっ子を連れた家族連れからギャル、10代の若人、そして自分の約20名。これら初心者を元モトクロス日本チャンピオンの福本敏夫さん御自ら指導という事で、まず朝のご挨拶。言葉の節々に関西弁がにじみ出ているところが、京都出身の自分にはとても馴染みやすかったです。続いて準備体操。本来、身体をほぐして不意の転倒などでケガをしないためのものですが、日頃体操などやらない自分は、ここで腰を捻ったらしくてちょっと痛くなってしまいました。準備体操が終わると、いよいよバイクに跨ります。
   自分が選んだバイクは、XR100でした。レーサーのCR85にもかなり惹かれたのですが、ド素人が調子こいて転けたのではシャレにならないので、素直に4ストにしておきました。このサイズなら、自分なら余裕で両足べた付き、ギャルでも楽に跨れます。ちびっ子達はXR50をあてがわれていました。まずは福本教官から、ギアの入れ方、走り方、ブレーキのかけ方等、バイクの乗り方の基本を教わります。自分みたいにすでに免許持ってる奴は意味が判りますが、小学校のちびっ子達には判ったのでしょうか?その後、しっかり走って止まってたところを見ると、意味は解らずとも使えはしたみたいです。

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奥に見えるのが
レンタルのヘルメットや装具を置いたコンテナ
手前のバイクは、レーサーのCR80R



   続いて、福本さんの後について、平坦なグランドに移動。ここで緩く大きな楕円を描くコースを左回りにグルグルと走り回りました。これで今乗ってるバイクに身体を慣らす事が出来ました。XR100は自分の図体には些か小さいバイクでしたが、案外乗りやすく、ブレーキもシフトも足が余るという事はありませんでした。これが済んだら一旦全員集合。次は加速してブレーキングしながらコーナーをどう曲がるか教わりました。そして、赤ゼッケンと緑ゼッケンに別れて練習し、また集合。そこで福本さんから、「上手く出来たと思う人」と聞かれましたが、全員沈黙。続いて「じゃぁ、ダメだったと思う人」と聞かれると、数人が挙手。続いて「ぼちぼち出来たと思う人」と聞かれたので、手を挙げたら、なんと自分一人。しかも、「じゃぁちょっと走ってみて」と全員の前でグルグルと走る事に。福本さんがハンドマイクで何やらみんなに説明していますが、当然自分には聞こえません。で、止めろと言われるまで回っていた訳ですが、ようやく戻れとの合図。で、「何速で走ってましたか?」と聞かれたので、指を3本立てて示すと、2速で「止まれるのか」と思うくらい加速せよ、との仰せ。また楕円を描く様に走るのでなく、直線的に行き来してメリハリ良く曲がってみよう、と指導を受けました。そしてそれもみんなの前でやってみせる事に。期せずして目立ってしまいました。
   その後、福本さんからブレーキターンのやり方を教わり、それも含めて実習しましたが、なかなか上手くは出来ず、一旦コーナーの曲がり方練習は終了しました。

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本日のワタクシの出で立ち
顔がスッキリして腹が出てないだけで
相変わらずイケてません(汗)



■コースへ

   次に連れて行かれたのは、超初心者コース。小学校上がる前くらいのちびっ子が、グルグルと走っている所に放り込まれました。至るところでエンストこいたり転けたりする人が続出しましたが、自分は幸いにどちらもやらかさずに回り続ける事が出来ました。というか、下手に転けたら本当に練習しに来てるちびっ子達に悪いし、ちびっ子にバイクぶつけたりしたら、その親に申し訳がない。まぁ、そんな心配はあまり無意味なほど、ちびっ子たちの方が上手かったのですが。そこを暫くグルグル回っているウチにお昼になり、午前の部は終了。本部に引き返し、「ごっこ」に参加してた女性とデレデレお話ししながら、お弁当をいただきました。
   午後からは、またさっき走ったコースに戻り、グルグルと回る。最初は怖々だったのが、段々楽しくなってきて、周回路(といっても短いのであるが)では加速できるし、コーナーではしっかり制動して足突き出しながら曲がる事が出来るようになりました。すると、今度は初心者コースに誘導されました。今度の所は、小柄ながらアップダウンもあるし、グチャグチャのマディもある。またもやアチコチでエンスト、ドロの中で転倒が続出。その中を転けもせず良い按配に回り続けるオレ。どうやら、今回の「ごっこ」の中では、一番「出来る」部類だった様です(自画自賛)。そうこうしているウチに、段差でジャンプする奴が出始めした。負けてなるものかと乗り越える時にアクセルをふかすと、不意に車体がフワッと飛び上がりました。が、次の瞬間、前輪からガツーンと地面に叩き付けられる様に(感じた)地面に着地。20センチも飛んでなかったと思うのですが(だから着地の衝撃はすぐ来た訳だ)、両肩に食らったショックにびっくりしました。というか、肩が痛かった。それでも転けもせず、ドロを突破し段差を乗り越えたり飛んだりして、回り続けました。

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Aコースを練習中の「本格派」のちびっ子たち
スンゲー早かったです
この子たちの中から、将来プロが出るのかも?



   すると今度は、Aコース、いわゆるスーパークロスコースに連れて行かれました。こっちでは、それはもう、物凄い数のちびっ子達がビュンビュンと走り回っていたのですが、この頃にはXR100にも慣れ、何となく自信も付いてきて、出せるところは思いっきり加速して、自分なりにビンビン飛ばしまくりました。段差は他の子みたいにピョンピョン跳びはねる訳には行かなかったのでが(飛んでも地上20センチ以下)、着地でおっとっとにならず、周回する事が出来ました。
   どのくらい走ったのか判りませんが、1400時に一旦休憩。本部まで戻り、Bコースで飛び跳ねてる上級ライダーの走りを見学し(福本さん曰く、今日はちょっと元気ない、との事でしたが、初めて間近で見た自分は大いに感動)、休憩のあと、またAコースに戻って走りまくり、1500時、大満足のうちに「ごっこ」は終了いたしました。

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本日参加のみなさん
矢印が講師の福本敏夫さん
ギャルが多くて楽しかったです


■感想

   結論からいうと、凄く楽しかった。何が楽しかったといっても、それなりにAコースが走れた事でした。もしかしたら、Bコースだって走れたかもしれません。もちろん、飛んだり撥ねたり、素早く曲がったり、といった芸当はまだ出来ない訳ですが、怖々でなく楽しんで走れたというのは、今回の「ごっこ」で一番の成果だったと思います。ちびっ子の中には、最初にAコースを走った時に、相当怖かったのか、休憩のあとはイヤイヤして行きたがらない子が何人かいました。まぁ、自分の意思で来た訳ではないでしょうし、自分がガキの頃の事を思い出せば、やっぱ怖くてイヤだったかもしれません。それに比べれば、楽しんで走れたというのは、この先このスポーツに入り込んでいく良い出だしだったと思います。
   申し込むまでは、色々ビビってた訳ですが、こんなに楽しいもんだったら、もっと早い内に行けば良かったと、帰る高速の道中にしきりに思ったものでした。まぁ、思い立ったが吉日。また行きたいと思います。


■後日談

   よく聞く話に、この種の事をした明くる日は、全身筋肉痛というのがあります。自分の場合は、朝の準備体操で腰がちょっと痛くなったのが、帰る頃にはかなり痛くなり、帰ったその足でドラッグぱぱすに湿布を買いに行き、シャワーを浴びるのももどかしく、腰にベタベタと湿布を貼って横になりました。
   明くる日、腰の具合は辛うじて歩けます、という感じで、湿布を交換して仕事に出かけました。捻っていたらなかなか治らなかったと思うのですが、やはり筋肉痛だった様で、午後には痛みは大分ひきました。
   ところが、今度は肩の筋肉が段々と痛くなり始めました。いきなり痛くならないところが年寄りくさいのですが、ジャンプの時にガクガク肩に衝撃が来てましたので、筋肉痛になって当たり前、というところでしょう。
   今回は転倒しなかったので、打ち身はなかったのですが、目の前で豪快に転ける人は何人もみました。それらの人は運良くチェストガードを着けていましたが、写真を撮ったあと、チェストガードは他の女の子に譲っていたので、自分は着けていなかったので、転けたら痛い目をみていたでしょう。(もっとも、「ごっこ」ではチェストガードは着けないそうです)
   今回着けたガードは、ニーシンガードだけでしたが、真面目にやるんだったら、チェストガードやエルボーガード、そして何よりウエストベルトはした方がいいな、というのが今回の教訓となりました。

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クラブハウスにいたごっつニャン
この次行った時は
是非ともお触りしたいです