車載工具がヘボヘボなのはある意味常識ですので、日常的な整備でさえも心もとないものです。ましてや、ツーリングなどに持って行くとなると、ちゃんとした工具が欲しいものです。しかも、今回買ったバイクはオフロード。山の中とかでも、ある程度の修繕が出来るくらいの工具は揃えておきたい、という事で、工具にはかなり関心を持つ様になりました。
   そこで、まともな工具を買う事にしたのですが、さまざまなメーカーがあって、どこのが良いか決めかねていました。当初はバラで必要と思える工具を揃えるつもりでしたが、ふとKTCが二輪用の工具セットを出しているのを発見。さらにネットでかなりお安く買える事も判ったので、XR資金の残りで調達しました。

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   これがKTC・二輪向けメンテナンスセットのケース。二本のストラップをベルクロ止めする物で、多少工具が増えても収納に困らない作りになっています。ワタクシ、こういうケースに弱いんですよねぇ。大きさは、横260センチ、縦125センチ、厚み70センチ。丁度良いサイズです。

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   ケースを開いてみたところ。ケースは観音開きに折りたたむスタイルです。そこここにスリットが設けられ、納まるべきところに工具がキッチリ納まっています。ちなみに、この基本セットで重さは1850グラム。結構ずっしりきます。

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   まず、ボルト回し関係。8、10、12、14、17ミリのコンビネーションレンチと200ミリのモンキーレンチです。17ミリのコンビレンチが入っているのが嬉しいです(前輪のアスクルナットが17ミリ)。モンキーレンチはうっかり使うとナメてしまう印象があるのですが、やっぱり必要なのかなぁ。

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   8、10、12、14ミリのソケットレンチと4、5、6ミリのヘキサゴン(六角)レンチ。スライドヘッドハンドルとエクステンションバーが入っています。差込角は9.5sp.。これがあれば、奥まった部分のボルトや六角も安心して回せます。レンチがコンビでも、このセットがあれば大丈夫だし、コンビレンチを採用したからこそ、厚みを押さえたケースに出来たのでしょう。

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   ビット差し替え式のドライバー、クロスがNo.2、No.3、マイナスが4ミリと6ミリ。プライヤーは車載工具のとは比べ物にならないほどの上等です。

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   ここにプライヤーとドライバーが入っていました。ポケットは二段式でそこそこ物が入ります。

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   この工具セットは、基本的には外装パーツを付け外し出来るレベルの工具のみで、タイヤの脱着やパンク修理、プラグ交換に必要な工具は、自分の好みや必要性に応じて揃える事になっています。
   タイヤレバーはともかく、エアポンプはさすがに入らないでしょうねぇ。
   物が届くまではあまり意識していなかったのですが、実際、物を持ってみると、結構重い。街乗りでも常時持ち歩くのはシンドイかなぁ、という印象でした。もっとも、街乗りでこんなハードな工具はいらんと思っていますが。(その意味では、アイレンチやプラグレンチまで入っている車載工具も、街乗りでは不要と思う)