
赤線が1日目、青線が2日目、緑線は帰路。紫線は両日とも
点線は林道だが、若干省略
■1ヶ月順延
そもそもこの企画は、7月14〜15日に実施されるはずのものでしたが、台風4号のいやらしい接近の仕方で順延されて、今月実施と相成ったものです。しか し結果からいうと、1ヶ月延びたお陰で、固くしたリアサスに慣れる事ができ、かつ装備も可能な限りの軽量化ができ、そしてこれこそ個人的には快挙なのです が、リアサスがフルボトムした時より体重が3キロも軽くする事が出来るなど、延びてくれたからこそ、万全の準備を整える事が出来たのでした。
■今回の装備
今回は撮影作戦ではなくて、複数人でキャンプして林道を走る、というものでした。基本的には、いつもの自分の即応装備で行こうと思っていましたが、三脚立 てて撮影する余裕はなさそうでしたので、三脚は外す事にしました。撮影の装備は、三脚以外は基本的に即応装備のままですが、カメラは常時首から提げる事に しました。野島崎作戦の時は、45mmのパンケーキレンズを付けたのですが、やはりグローブをしたままピントリングを回すのは、ちょっとしんどかったの で、28mmの単焦点レンズに換えました。これならシャッターを半押しするだけでピントを合わせる事が出来ます。
《ロープロ・ローバーAW II》キャンプの道具は、恐らくこれ以上軽量化するとなると、アイテムそのものを外さねばならないんじゃないか、というところまで減らしたつもりでした。その甲 斐あって、オンロードを走る分には何らストレスなく走る事が出来ました。が、これがラフロードとなると、そうは問屋が卸しませんで、後述する様にもっと体 重と装備を軽くしない事には(それと、テクニックを向上させて恐怖心を克服する)、いっかなXR250の動力性能をもってしても、林道を突破する事は難し い、という事を思い知らされる結果になりました。
ゴールドウイン・ベクター2レインスーツ
モンベル・パックカバー35/40
ペツル・ミクロ
ドイター・ファーストエイド
トイレットペーパー
D70s+Ai AF Nikkor 28mm F2.8D
AF-S DX Zoom Nikkor ED 18〜70mm F3.5〜4.5G
Ai AF Zoom Nikkor ED 70〜300mm F4〜5.6D
スピードライトSB-600
リモートコード、リモコン
ND4、C-PLフィルタ
単三電池4本
米軍・1クォートキャンティーン&カップ
《南海・マルチーユースバッグ》
対パンク装備
前後チューブ
ゴールドウイン・ブーツカバー
ゴールドウイン・ベクター2レイングローブ
オプティマス0.65ボトル
ネット、カバー
《モトフィズ・オフロードタンクバッグ3》
スワンズ・RASH-advance
メンテナンスセット
ツーリングマップル
ミニマグライト
タオル。カバー
《ラフ・アンド・ロードAQA DRYサイドバッグ(右)》
アライ・エアライズ2
グランドシート
カスケードデザイン・サーマレスト
Tシャツ、パンツ、靴下、タオル
《サイドバッグ(左)》
トレック900+オプティマスCRUX+110カートリッジ
汎用ポーチ(米1合入り)
エバニュー・1リットルポリタン
モンベル・ULSSダウンハガー#2
SONY:ICF-SW22
トイレットペーパー
ベニヤ板
ジャージ上下
レトルトのご飯と中華丼
Tシャツ、パンツ、靴下、タオル(間違えてダブる)
《服装》
Rsタイチ・メッシュジャケット
米海兵隊・マーパットトラウザー
ガエルネ・ED-PRO
■出撃
前の晩は、日頃の夜型生活が祟ったらしくて全然寝付けなく、しかもひねり揚げとか食べてしまったので、胃がムカムカして、さらには糞詰まりで、スカっと寝 れた訳ではありませんでした。それでも4時間ほど寝て、午前8時起床。すでに装備は前の晩の内に用意してあったので、XRを引き出して、バチバチと取り付 けるだけで出撃準備は完了してしまいました。
十分暖気して、0940時出撃。真っ新なオイルのせいか、ちょっとエンジンが軽くなった気がします。サスの固さも装備や体重に合ってるのか、初めてノーマ ルサスのXRに重装備を積んだときの様な、重苦しさは全然感じません(バイク屋のあんちゃん、ダンケ・シェーン!)。そのままビンビン時速平均100キロ で飛ばしまくりました。
ところが、中央自動車道に入ってしばらくすると、何の気ナシに渋滞にはまり込んでしまいました。仕方なしに車線の間をトロトロと徐走していると、後ろの方 からパトカーのサイレンが近づいてきました。路肩を走っていたパトカーはおもむろに第一車線に入り込むなり、今度は車線の間を、まるでモーゼが紅海の水を 割って進むように、左右に車をどかせながら、しかしトロトロと走っていきます。自分ら単車組はその後ろをついて行った訳ですが、本来なら車線の間を走ろう ものなら、何かと難癖つけられてキップ切られるところですが、前行くパトカーはそしらん顔です。自分の前を走っていた、羨ましくも後ろにピンク色のシャツ 着た女の子を乗っけたアフリカツインの兄ちゃんが、何か自分にアドバイスっぽい事を叫んでくれましたが、こっちはヘルメットのシールド下げているので、何 言ってるか判りません。シールドを上げて「えーっ?」と聞き返すと、律儀にももう一度言ってくれましたが、こっちの視線はタンデムシートのギャルの背中を 注視してましたので、やはり何言ってるか判りません。でも知らん顔するのは悪いので、「そーっすねーっ!」と怒鳴って返事すると、兄ちゃんは満足げにトロ トローっとアフリカの砂漠向けの太いオフ車を転がして行ってしまいました。
渋滞の原因は、相模湖南の事故。けが人とかは無かったみたいですが、ここを突破すると、あとはガラガラの夏空の高速道路。またも時速100キロでぶっ飛ば しまくり、ようやく胃のムカムカがおさまって腹が減ってきたので、境川PAで昼食を摂る事にしました。ところで、中央自動車道はサービスエリアが少ないで す。東名高速みたいに、入った途端にサービスエリアがあるようなつもりで突入すると、田舎の食堂みたいな食堂しかないパーキングエリアで飯を食う事になり ます。もっとも、結果論からいうと、数少ないサービスエリアに人があふれまくり、パーキングエリアは意外と空いていて、ゆっくり飯が食えたのですが……。
■諏訪に到着
少々食い過ぎた腹をさすりながらも、モタモタせずに大休止終了。メッシュで出来ているとはいえ、着れば暑いジャケットを着込んで出発しました。
今回は高速道路の移動だけでも片道約220km。XRの燃料タンクは前日に満タンにしてありますが、リザーブを使わずに安心して走れる距離は一応 180kmとしています。予備の燃料も0.5リットル積んでいますが、高速道路の真ん中でバイク停めて給油する、って訳にもいかないので、高速道路上の サービスエリアで燃料補給をせねばなりません。まぁ、利口な人なら昼飯もちょっと辛抱してサービスエリアまで行くのでしょうが、その事に気がついたのがカ ツ丼食ったあとでしたから、処置ナシです。
八ヶ岳SAでガソリン7.19リットルを補給のあと、1330時、東京から約4時間かけて200km以上の距離を飛ばして、ようやく諏訪ICに到着。生ま れて初めての長野入りです。もっとも、感慨深さなど感じる余裕もなく、タダ単に「暑いなー」と思いながら、恒例のIC写真を撮っていました。
■千代田湖キャンプ場
中央道を降りて直ぐのコンビニで水を2リットル補給。一応キャンプ場で泊まる訳ですが、もしもに備えて現地調達した訳です。基本的な糧秣は自宅から持ってきていましたから、他に買う物はありませんでした。
補給のあと、やいり殿の先導で目的地の千代田湖キャンプ場を目指しました。国道20号から152号に入り、クネクネ道を暫く走ると杖尽峠という所がキャン プ場の入り口になります。入り口と行っても、そこからまた暫く走る訳ですが、なるほど高級そうなゴルフ場が作られているだけあって、閑静で涼しい保養地に はもってこいの所です。そうしたゴルフ場を横目に見て走っている内に、目的地に到着しました。駐車場には、もんべる殿のヤマハ・TW200と山男殿のカワ サキ・シェルパがすでにお待ちかねでした。
さて、自己紹介も一通りすませ、とりあえずはテントを張ってしまおうという事で、4人とも幕舎設営作業に取り掛かりました。テントは値段の差はあれ、みな さんドーム型でしたが、自分だけが山岳用の物で、他の方はいわゆるツーリング用。違いは入り口の位置が、長方形の長い辺の方に付いているのがツーリング用 で、その方が出入りがしやすい。前のエアライズ2をカビらせた時に、ツーリングテントに乗り換える事も考えたのですが、結局使い慣れた奴がいいや、という 事で、モデルチェンジして軽くなったエアライズ2を自分は装備しています。お陰で、建てるのは手馴れたものでした。
■林道へGo!!
テントを建てて荷物をテントにぶち込んだあと、近所のコンビニに買い出しに行こうという話しになりました。自分は糧秣も水も買ってあったのですが、一人で留守番してるのも何だし、コンビニも近い事もあって、みんなと一緒に出かける事にしました。
ところで、今回のキャンプツアーは、入笠山周辺の林道も走ろうというのが含まれていました。だから、当然買い出しに行くのも、わざわざ林道を使って行く事 になりました。装備は首から提げたカメラとタンクバッグのみ。ヘルメットのシールドは使わずゴーグルを着用し、「防寒具」の異名が定着したアルタのニー パッドを膝に当てて出撃しました。
■入笠山ナイト
無事に買い出しも終わり、帰りは杖突街道こと国道152号線をビュンビュン飛ばして帰ってまいりました。まだ陽は高かったのですが、時計を見てみると午後6時前。結構いい時間になっていたのでした。
■朝
晩飯食ったあとは、キレイな星空の下、日本社会の行く末と宇宙の深淵について、まことにアカデミックな会話を楽しんだ訳ですが(そういう事にしておこ う)、明日も早いという事で2300時ころ就寝。昼の段階では、テントの中は相当暑いかな、と思っていたのですが、さすがは山の上。陽が落ちると共にずん ずん気温が下がって、長袖のジャージを着込んだくらいですから、テントの中も良い感じに涼しくなっていて、それでいてシュラフに潜り込まなくても良いくら いの気温でした。暫くぼーっと寝転がっていたのですが、その内、ウトウトと寝てしまい、途中、腰が痛くなって寝返り打ったりしながら寝てる内に、0500 時に目が覚めてるという快挙を果たしました。
■女沢峠で初リタイア
2日目の予定は特別なかったんだ、という事で、ツーリングマップルを検討した結果、152号線を下った美和湖の下にある女沢林道に行く事になりました。自 分は明くる日は早番で朝6時起きでしたが、まぁ今日中に帰れればいい訳ですし、せっかく片道250kmも走ってやってきたので、ちょっとでも長野の林道を 走ってみたくありました。
0900時ころ出発。ほとんど車の走ってない152号線を気持ちよく南下。沿道の野焼きの煙を心地よく味わいながら飛ばしまくり、まず着いたところが道の駅・南アルプスむら。ここの焼きたてパンは美味しいらしいのです。

道の駅・南アルプスむらに到着
こんなところでポリアンナに会えるとは思いもしませんでした

実はまだお腹いっぱいでしたが
せっかくなのでレモンティーケーキを所望
実に美味しゅうございました
朝飯抜きなら5つは食べたでしょう
さて、腹ごしらえも決定的に済んだところで、女沢峠へGo!! 美和湖に掛かる長谷湖橋を渡り渓流沿いの小道を進むと、一気に木が多くなり、ひんやりとし た爽やかで心地よい空気に変わりました。が、いざラフロードに入ってみると、傾斜はきつい、やたら砂利がまいてある、轍が深い、しかも荷物は満載、という 事で、2速でトロトロ進むもいつ転倒しても不思議でないくらい危なっかしい。そしてとうとう、深い轍に後輪がはまり込み、ニッチもサッチも行かなくなりま した。何度かエンジンを始動させてローギアで突破を図りましたが、その度にエンスト。しかも後ろからは工事車両のデカいクレーン車が迷惑そうにこちらが動 き出すのをイライラとお待ちになっています。
ここで自力脱出を断念。クラクションを何度かならして、先行していたもんべる殿たちに救出を依頼。ようやく異変に気がついてくれて、山男殿がバンビの様に 駆け寄ってきて、XRを押して貰い、そのままローギアでふかしつつ、工事現場の入り口までXRを押し上げ、ここで無念のリタイアとなってしまいました。
■帰還
もんべる殿と山男殿がさらに上部に向かわれた後、自分は一人残って、辺りの景色を撮影していました。日差しはきつかったものの、木陰に入って渓流からの涼 しい風で身体を冷やす事が出来ました。空はどこまでも青く、大きな雲がプカプカと流れていき、大きなクロアゲハやオニヤンマが飛び交い、東京ではまず味わ えない自然を満喫しました。そうこうしているうちに、もんべる殿たちが戻ってきました。上も傾斜がきつく、結構しんどかったとの事。無理しなくて正解でし た。
その後、すべてのミッションは完了し、一路帰路につく事に。152号線をどんどん北上し、もんべる殿と山男殿と、昨日買い出ししたデイリーヤマザキの前で 別れ、権兵衛街道こと国道361号線を西進して伊那市に突入し、燃料補給のあと、中央自動車道に上がりました。
■睡魔との死闘、そして…
中央道に入ってまずやった事は、諏訪SAで昼食を摂る事でした。もっとも、本当に食べたかったのは、串シューマイにアメリカンドックといった、お決まりの サービスエリア食だったのですが、ここはどういう訳か魚の練り物系の食べ物しかなくて、仕方なしにラーメン餃子定食950円で辛抱しました。が、やっぱり 何か不満が残るので、巨峰ソフトを食べて気を落ち着かせました。
さて、ここから本格的に高速走行に入った訳ですが、時速100kmで走っていても暑いし、同じ格好しているので肩はだるいしケツは痛いし、段々眠くなって くるしで、大変な事になってきました。こりゃイカン、という事で、昨日昼食を摂った境川PAに入って休憩を取りましたが、ここもゴロ寝して仮眠取れる様な 場所はなく、トイレ入ってお茶買って飲んだだけで出発。
しかし、睡魔の攻撃なますます盛んで、ふっと意識が1秒ほど飛んでしまったり、起きているつもりが夢の中で誰かとしゃべったりしてる、という具合で、自分 でもかなりヤバ気に感じる状態になってきました。そうこうしているうちに、空が段々曇ってきて、ほんのちょっとだけ雨粒も落ちてきました。首からはカメラ を下げっぱなしなので、このまま雨になってはかなり具合の悪い事になります。どっちみち談合坂SAで補給しなければならかったので、そこでカメラを収納し バッグにカバーを掛け、二輪駐輪場に居並ぶオフ車を観察したあと、給油して談合坂をあとにしました。
睡魔の方は相変わらず、というより、ますます酷くなっていた訳ですが、ここまで来たら一刻も早く家に帰って、ベッドに倒れ込みたい訳です。それにもはや走る以外にどうする事も出来なかったのです。
そうやって夢うつつで走っている内に、いよいよ首都高に突入。ところがここから先は大渋滞です。第一と第二の車線の間をすり抜ける訳ですが、半分寝た状態 で運転してる訳ですから、危ない事この上ない。何度か追突しそうになり、一度は急ブレーキで危うく追突を回避したりしてました。
そういう危なっかしい運転をしている時の心理状態というのは、本人が自覚している以上に疲れた状態です。首都高4号線から環状1号線の内回りと外回りに別 れる三宅坂JCTで、自分はこの日は外回りで帰るつもりをしていたのですが、左車線は渋滞。どういう訳か右車線はガラガラでしたので、ズッコして右車線を トロトロ進んで分岐の直前で左車線に復帰してやろうと思っていました。が、いざそうしようとすると、分岐のところに何やら人影が見える。何だろなーと思っ ていると、どうやら警官らしい。ここで普通の頭だったら「ヤバ、このまま直進しよ」という判断になるのですが、どういう訳か「じゃぁ、ちゃんと左ウイン カー出さなきゃ」と糞真面目にその通り実行して、当然のごとくそこで御用になった訳です。
「疲れた頭でした判断は、疲れた判断」とは、まさにこの様なもので、後で考えれば決定的な凡ミスです。減点までされた上に金まで取られるのは純粋に頭に来ますが、ここは素直に反省しておいた方が良さそうです。

恐らくここは掻き入れポイントなのでしょう
自分の後にも1匹バイク捕まってました

進路変更禁止違反、という事らしいです
手書きでなくスタンプ押してある、という事は
予めこの罪状で引っ張る用意をしてた、という事です
ありがちな話しですが、この取り締まり現場を抜けると、一気に渋滞は解消。怒りで眠気も解消。怒りの時速80km走行で箱崎JCTを突破し、首都高7号線 を憤怒で駆け抜け、アパートにたどり着いたのは1645時。装備をバイクから外し、取り敢えずホースで水ぶっかけて砂埃を落とし、ついでにブーツにもぶっ かけて目立った汚れを落としましたが、本格的な手入れは後日という事で水滴をぬぐって駐車場に駐車。装備もテントやシュラフを部屋の中に干して、楽しかっ た思い出をぶち壊しにされたささくれ立った気分を、ベッドに横たわって癒しました。
----結果・評価----
*ガエルネED-PRO
当初の装備計画では、キャンプ地用の靴を装備する予定でしたが、軽量化のため外してしまい、ED-PROを履き通す事になりました。しかし、前回の作戦で 雨に濡れて以来、非常に履き心地が良くなっており、足首もうんこ座りしても大丈夫なほどに柔らかく、キャンプ地で履き続けてもストレスを感じませんでし た。さすがにキャンプ地では一番下以外のバックルは外してフクラハギを解放したので、歩く時はドタドタとやかましい訳ですが、やかましいだけで歩くのには 何ら問題ありませんでした。
*オプティマスCRUX
CRUXは今回初めて野外で使用しましたが、プロパン混入の110カートリッジを使った事もあって、火力は強く調整も自在で、上手に飯を炊く事が出来まし た。 今回は晩飯の炊飯にやいり殿にも貸した訳ですが、110カートリッジでも1泊なら丁度もつ様です。1人ならお釣りがくるでしょう。また、この季節ならブ タンでも十分な火力を得られます。 もっとも。今回はほとんど風がない状態で使ったので、仮に風が強かった場合は、ライターの火もすぐ飛んでしまい、着火させるのが難しいかもしれません。 まぁ、そういう時は気合で着けるしかないですが。。
*LED化ミニマグライト
前回丹後半島で使ったきり電池を換えていませんが、換える必要を感じさせないくらいに余裕の光量でした。普通の電球なら4〜5時間も使えばバッテリーがあ がってしまいますが、さすがLEDだけあって持ちが良いです。またLEDライトワークスのタイプ5LEDは光が強力で、外でもテントの中でも十分に明るく 便利でした。これだけの光量で長時間使えるなら、いよいよランタンの出番はなくなってしまうな、と感じました。(ちなみに、林道を走るとガスランタンのガ ラスのグローブは割れてしまうとの事)
*首からカメラ
前回の野島崎作戦から採用した「首からカメラ」ですが、今回は存分に威力を発揮しました。今回は自動でピントが合わせられ、かつ広角気味の28mmの単焦 点レンズを使ったのですが、乗車時だけでなく、キャンプ地のスナップにもそのまま使いました。まぁレンズを換えるのが面倒だった、という事もあったのです が、最近の上等なデジカメがこぞって28mmの広角レンズを積んでいるだけあって、スナップを撮るには良い画角でした。
林道では転倒さえしなければ何の問題もなく、首から提げ続ける事が出来る事が判りました。ただし、転けた時はもれなく地面に叩き付けられたり、自分にぶつ かったりして壊したりケガする可能性が大ですので、突破不能な林道には進入しない方が良さそうです。また、道が乾いている場合は、前走するバイクが巻き上 げる砂埃でカメラが真っ白になります。今回レンズを換えなかったのは、カメラがすでに埃まみれだったからでもあります。ブロアーの装備の必要性を感じまし た。
雨が降りそうな時は、予めカメラバッグに収納してしまうのですが、走行中、しかも高速道路上に雨が降ってきた場合は、どうにも処置ナシになってしまいま す。一般道の場合は路肩に止めてカメラを収納する事が出来ますが、高速道の場合はそんな真似は出来ませんので、高速道路を走る時はカメラは外した方がいい 様です。どっちみち、高速道路を走っている時は写真など撮らない訳ですから。
*装備
今回のツアーに参加するに当たり、野営用装備は決定的に少なく軽くしたつもりでした。しかし、他のお三方の装備と比較した時、野営用はさらに努力が必要ですし、車両用装備に関しては思想そのものを見直す必要を感じました。
今回の荷物の中で一番重かったのが、思想用装備でした。重い原因は前後のタイヤチューブが入っているからです。これは申すまでもなく、パンク対策のための 物ですが、自分がパンク修理できる訳ではありません。バイク屋に修理を頼む時に、すぐやって貰える様に持ち歩いている訳です。もちろん、タイヤレバーや パッチといった装備も持っています。
しかし、今まで知り合った人の多くは、パンク修理の装備を持つ事にネガティブな反応を示しています。その理由は、まず滅多にパンクしない事、パンク修理の テクがないんだから持つだけの意味がない事、不運にもパンクしたらJAFやレッドバロンに頼んだ方が現実的、というものでした。こうした考え方の人の車両 用装備は、車載工具程度の工具とエアゲージ、エアポンブ程度で、極めて軽量になります。
自分がチューブを含む対パンク装備を充実させたのは、寺崎式に倣ったからですが、実際問題としてパンクは今だ未経験で、実際にパンクした時は装備があってもお手上げではないか、と思います。
要は不安だから装備している訳ですが、不安が払拭もしくは無視できれば、こうした装備はオミット出来る訳ですから、極めてメンタルな事項であるな、と感じています。
*睡魔との格闘
この種の作戦行動で、大体帰路は眠くて死にそうになる訳ですが、今まで幸いな事に事故にも遭わず、無事帰還してこれました。今回は、最後の最後で違反キッ プ切られる羽目になった訳ですが、運不運はともかくとして、極度に疲労し眠かった事が、堂々たる取締り現場の目の前で違反する原因でした。まぁ、こう書け ば自分が悪かった様に見えますが、要は空中戦と同じでいち早く敵を発見した方が有利に戦闘を展開できる訳ですから、見張りと警戒を怠る様なコンディション であった事が今回の敗因だった、という事です。
心を広くもって、自損や人身といった事故を起こさなかっただけ、まだマシとも思える訳ですが、疲労と睡眠不足が付きまとえば、いずれはそうした事故を起こ さないとも限りません。これに対する対策は、思い切って寝てしまう事くらいしかないと思います。まぁ、高速道路上のサービスエリアやパーキングエリアで は、足伸ばして寝られる所はまずないのですが、腰掛けて目つぶるだけでも効果はありますから、疲れたなーと思った時は、思い切って休む、無理しない、とい うのが、事故や違反を回避する最良の対策ではなかろうか、と思っています。
*ETCカード
今回、初めてETCカードを導入しましたが、うわさ通り、料金所通過がとても楽になりました。ただ単にカードだして領収書もらうだけですから、楽な訳で す。もっとも、カード出すだけで通れてしまうので、後から請求が来て、思いもかけず使っていてビックリする、という話しもありますが、まぁ、ちゃんと領収 書を取っておいて、あとでどれだけ掛かったか計算して、引き落とし日までに口座にお金を入れておけば良い訳ですから、びっくりする必要はなかろうかと思い ます。
自分の場合は、帰宅してから領収書を見て、かかった高速料金をそのまま引き落とし口座に入れてしまうので、言ってみれば料金後払いシステムの様な使い方になっています。
車両:HONDA XR250(MD30 06年式)
走行距離:563.7km
消費燃料:9.22リットル
高速料金:8,260円
飲食代:3,515円
燃料代:2,838円
お土産代:800円
反則金:6,000円
合計:21,413円
コメント
コメント一覧
どこら辺が山梨風なのか、誰か説明して下さい》
説明致します。通常カツ丼は豚カツが卵でとじて御飯の上に、のっていますが、御飯の上に揚げた豚カツが其のまま刻みキャベツと、のっております。山梨では、煮カツ丼と注文しなければ、普通のカツ丼は出て来ません。
はじめまして!5年振りにして謎が解けました!
ご教授、有り難うあります〜
この頃はツーリングしかやってなかったんですね。
久しぶりに、懐かしく読みましたww