2020年05月23日

 せっかく投入したBETA X-Trainer250も、コロナ自粛のお陰で2ヶ月乗ってません。その代わり、このクロトレというバイクを、これまで乗ってきたバイクとじっくり比較する時間が持てました。乗り味等のインプレに関しては、プロのライダーの方々始め、多くの方が書いていますので、自分はあえて経済的な面でのインプレを書いて見ます。


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BETA X-Trainer250(2019年モデル)




■X-Trainer250のお値段

 BETAのクロストレーナー250は、本体価格が876,000円。消費税10%と配送料12,000円を入れると、975,600円。納車整備に大体40,000円くらいであるから、101万5,600円で買えるバイクである。
 国産の、例えば、CRF250RXは863,500万円、CRF450RXは1,012,000円、CRF250Lは507,100円(いずれも税込価格)である。単純に値段の比較で言うなら、クロトレはCRF450RX相当の値段という事になる。4st450ccと2st250ccはクラス的には同クラスなので、値段相応という事になる。
 これらを踏まえた上で、X-Trainer250は非常にお買い得な「安い」バイクであると断言出来る。その理由は、思いつくままに書くと、こんな感じである。
  • 2stでありながら低速トルクがあり、2st慣れしてない人でも直ぐ乗れ慣れる
  • かつ2st250ccのパワルフさを兼ね備えている
  • 軽量で無駄なGがなく体に負担が少なく、操作性、旋回性に優れている
  • サスが柔らかくよく動き、走破性に優れている
  • 総じて乗りやすく、後付けで改装せねばならない部分が少ない
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初めてクロトレに乗った時の印象


 XR230は乗り易いバイクであったけど、パワー不足や弱いクラッチ、車格の不足などから、それらを補う為、改装に次ぐ改装で、相当な費用を投じた。CRF250RはRX化する事によってエンデューロマシンとして相当に使い易いマシンになったが、そうする為に追加の料金を必要とした。CRF450RXは自分が参加するエンデューロレースにはむしろオーバースペックで、自分に合わせる為の加工を必要とし、やはり相当な金額を追加で投入する必要があった。クロトレは、こうした「追加料金」を必要とせず、買ってきたままでも、これら加工を施したバイクよりも遥かに乗り易く、使い易いのである

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手前はMY18 CRF450RX
自分には明らかにオーバースペックでした


■バイクは乗り易く「作る」もの

 ここでポイントなのは、「バイクを改装するかどうか」という事である。かつての自分は、バイクをカスタムしてくれる店に恵まれなかった事もあって、買ってきたバイクをそのまま使う以外に発想がなかった。仮に使い難いと感じたとしても、それはライテクと練習で補うべきであり、またそうするしかないと思っていたのである。既にKTMなど外車で乗り易いと評判のバイクが次々登場してたにも関わらず、そちらの方に大して関心を向けなかったのは、高い外車に乗っても本質的な部分、つまり「ライテクと練習で補うべき」という部分には変わりがない、と思っていたからです。
 ところで、外車というのは、輸入に掛かる経費や関税などによって、国産車よりも割高なのが普通です。KTMに例と取ると、250SX-Fが1,065,000円、250EXCが1,089,000円、250EXC-F SIX DAYSが1,289,000円といった具合です。今回の考察のテーマに沿って言えば、国産車を買っても後で色々改装する事を考えれば、既に乗り易くなった状態で改装費を積んだ金額を先に払うのと同じ、という事になるのですが、改装する必要性を認識してなければ、ちょっと出せない金額だと感じてました。

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RR2TやRR4Tは無理でも
クロトレならCRF450RXを下取りに出して
余裕で手がとどく
クロトレによる新しい世界を垣間見えるワタクシ


■オフロードレーサーの「のり弁」

 それから、「バイクというのは、乗り易く改装できるのだ」という事が分かってから、惜しみなく改装に費用を掛けてきたのですが、その果てに巡り合ったのが、このX-Trainer250でした。驚異的なのは、これまで自分が求めてきた物が揃った状態で、101万円ちょいで買えてしまうという事です。この金額は、これまで自分が外車に感じていた割高感を、完全に払拭する金額です。自分がクロトレに飛びついたのは、その乗り易さもさる事ながら、その性能の割には「安かった事」が一番の決め手だったのです。
 「のり弁」という弁当がありますが、その言葉の意味通りで行くなら、のり弁はご飯の上に海苔が掛けてあるだけの弁当で良いはずです。ところが実際には、白身魚フライとかちくわ天が乗っていたりします。よしんば文字通りののり弁であったとしても、おかずが足りなくて別個に買う事になるでしょうが、そのおかずが付いているのです。それでいて、あの値段なのです。クロストレーナー250は、言って見ればオフロードバイクにおけるのり弁である、と自分は自身をもって断言できます。

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Motoshop TOYZはこの時
クロトレラッシュでした(自分で3台目)




■車両価格以外に使った経費

 乗り出しに必要な経費が少ないクロトレですので、改装に回すはずの資金は、レースに必要な装備に当てる事が出来ます。具体的には、ガード類、操作系部品、外装関係です。自分は以下の装備を施しました。
  • ACERBIS:X-FACTORY ハンドガード(16,500円)
  • ENDURO ENGINEERING:ラジエターブレース(16,500円)
  • Boano:チャンバーガード(19,800円)
  • Wise:Fディスクカバーマウント(4,950
  • ACERBIS:Fディスクカバー(5,500
  • Wise:ケースセイバーKit(9,790円)
  • ENDURO ENGINEERING:スキッドプレート(17,600
  • ENDURO ENGINEERING:リンケージガード(7,150
  • Polisport:クラッチカバープロテクター(7,040円)
  • Polisport:イグニッションカバープロテクター(6,710円)
  • Polisport:スイングアームプロテクター(8,690円)
 ガード類が120,230円。これらはなくても走れますし、転けさえしなければコース走行も可能ですが、これまでの経験に照らし合わせて、必要と思われる装備を施しました。これらは「乗り易くする為の改装費」というより、クロスカントリーレースを走るに必要な装備です。ないと酷い傷が入ったり、場合によっては壊れたりして、修復にとてもお金が掛かったりします。ハードエンデューロの場合は、もっとごっつい装備をつける事もあり、当然お金も嵩みますが、転ばぬ先の杖として必要です。

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ハード用でないリンケージガードを選択

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ラジエータファンも最初から付いてて
後付けのお金が要りません
  • G2スロットル・カムシステム(14,520円)
  • ARC:コンポジット クラッチレバー(8,800円)
  • ARC:コンポジット ブレーキレバー(8,800円)
  • Wise:リターンスプリング(462円)
  • Enjoy MFG:シートカバー(15,950円)
 操作系は48,532円。この辺りは、いわゆる「乗り易くする装備」になります。スロットルがマイルドになったり、レバーが軽くなったり、より乗り易くなるアイテムです。無くても良いですが、自分は金に物を言わせる性格なので、惜しみなくつぎ込みました。言い換えれば、乗り出し価格が安いからこそ出来た訳です。

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スロットルカムシステムは、格段にスロットルワークが楽になります

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ハンドガードがあるので可倒式である必要はないんですが
タッチがとても楽なのです
  • Wise:ヘッドライトカバー(8,140円)
  • ACERBIS:アタックベルト(3,850円)
  • Wise:Rホイルスペーサー(5,500円)
 最後の外装系は17,490円。この辺りはあってもなくても良い様なものですが、あれば便利といったものです。実は、ポリスポーツの黒の外装とウランコアデザインス謹製のシャークティースTRデカールもあるのですが、そっちは完全に見栄のための物で、走りそのものには何の影響もないので、金額に入れていません。
 自分はバイクを買う時は、車体価格+装備費用+改装費用を準備するのですが、今回は急な話しだったにも関わらず、費用が用立て出来たのは、装備費用の分がそっくり必要なかったからです。上記の装備以外に、エンジンのフルWPC/DLC加工も施してますので、実はもっとお金掛けているのですが、それでも余裕をもって間に合わせる事が出来たのは、X-Trainer250そのものが安かったからに他ありません。

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ホイールスペーサー
これは走りに関係ありませんが、ホイールはめるのが楽になります


■クロトレの拡張性

 クロストレーナー250ももう一つの魅力、これは経済的側面からも魅力だと思うのですが、拡張性が高いという点です。一般に、国産レーサーは公道を走れる様にナンバーを取る事が出来ません。まぁ、登録をやってくれるバイク屋さんもありますが、保安部品は別個に取り付けねばなりません。ところが、X-Trainer250には最初から保安部品が付いています。もちろん、特別な加工をしなくても取り付けられます。登録料を払えば、ナンバーつけて陸運局から乗って帰る事が可能です。
 自分は当面、クロトレで公道を走る予定はないのですが、走れないのと走らないのの違いは大きいです。ちなみに、BETAの車両はクロトレに限らず登録が可能な様ですが、X-Trainer250には他のBETA車にない強みがあります。それは、「ぎりぎり、トレール扱い」という事です。これは出光イーハートーブトライアルの事務局に問い合わせて分かった事ですが、「Bata X-trainerは条件付きで可能」だが「RRは不可」という答えが返ってきたのです。条件とは、トライアルタイヤを履くという事です。
 国内のエンデューロレースでは、大抵はクローズドレースですので、公道区間を走る事はなく、故にナンバーは必要ないのですが、日高ツーデイズエンデューロなどもあり、出れる出れないはともかく、車両的に可能性が広いのは有難い事です。普通なら、高いお金かけて公道仕様にするか、もう一台公道走れるバイクを買う事を考えたら、経済的だと思います。
 もう一つ、自分が拡張性と考えている事は、クロストレーナー250は「あくまで250である」という事。実は300というのがあるのですが、こっちはナンバー登録が出来ません。しかし、違いは何かというと、シリンダー径が違うだけで、シリンダーを300のにしちゃえば、登録上は250のまま300になります(一応、違法なんでしょうか)。また、RRに比べてX-Trainerが廉価なのは、パーツ類を廉価なものを使っているからだと言われています。つまり、上等なのに置き換えれば、当然上等仕様になる訳です。つまり、現状のクロストレーナー250で物足りなくなってきたら、拡張していけるという訳です。(まぁ、乗り換えられない人向きのアドバイスですが)

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三者三様のクロトレ
真ん中のが公道仕様です


■見慣れたら好きになる

 この様な具合で、トレール車からレーサーに乗り換えを検討している人で、取り立ててこのメーカーでなくちゃダメ、というのがない人には、BETA X-Trainer250をお勧めします。最後に、MY10〜12のCRF250RやMY17のCRF450RXが好きだった自分は、当初、クロトレの見た目はそんなに好きではありませんでした。ところが、今は気にならないどころか、ちょっと好きになっています。ちょうど、MY08のCRF250RがMY10のデザインになった時と同じ様に、最初はちょっと抵抗感あったものの、結局は好きになり足掛け8年乗りました。見た目が気にならない人は、是非とも!

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この性能でこのお値段は、ほんとお買い得です






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tanisi_corp at 21:09コメント(0)X-Trainer
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